ストーブを処分する方法をライフスタイルやタイプごとに詳しく紹介
冬の暖房といえばやっぱりストーブ。冬の間は石油ストーブを一日中点けてヤカンや煮物などを乗せている家庭も多いのでは。一人暮らしの狭い部屋なら電気ストーブだけでオッケーという方もいると思います。今回の記事では不要になった、または故障したストーブの処分方法をタイプ別に紹介したいと思います。
目次
まずはストーブごとの寿命や買い替え時期を知ろう
ストーブにはさまざまな種類があります。石油ストーブや電気ストーブ、薪ストーブ、ガスファンヒーター、ハロゲンヒーターなどですね。それぞれの種類によって寿命は異なります。一般的なストーブの寿命はおよそ5年~7年といわれています。きちんとお手入れをすれば10年以上使えるケースもあるようです。
ストーブの種類やメーカーによって部品の保有期間が決まっています。保有期間をすぎると部品がないので修理ができません。皆さんが使っているストーブの保有期間は何年までなのか、一度確認してみてください。
1石油ストーブの寿命
家庭用の石油ストーブは使用年数が7年経ったころから不具合が発生します。着火しにくくなる、石油のニオイがもれてくるなどさまざまな症状が起きます。石油ストーブは年々性能がよくなっているので7年経過辺りで買い替えを検討したほうがよいでしょう。
修理できる状況でも、石油は火事を起こす危険もあるため要注意です。石油ストーブを7年以上使い続けた方は、修理ではなく買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
石油ストーブの寿命が近づくと変なニオイが発生します。経年劣化によって石油がもれる、ゴムホースの劣化などが原因になります。不具合を放置しておくと火事になる危険性もあります。火事にならないためにもできるだけ早めに対処する必要があります。
また、ニオイだけでなく異音が発生するケースもあります。石油ストーブだけでなく、電気ストーブにも当てはまります。いつもとは違う音が出てきた場合、専門業者やメーカーに問い合わせてください。素早い対処が必要になります。
2電気ストーブの寿命
電気ストーブの寿命は時間にするとおよそ6,000時間前後といわれています。一日当たりの使用時間が長ければ長いほど早く寿命が縮まります。寒くなる11月から3月までの5か月間、毎日8時間使うとします。5か月間使い続けるとだいたい1,200時間になります。1年1,200時間とすると寿命は5年でやってくる計算です。18時間使いっぱなしですと、寿命はおよそ2年という計算になります。
寿命が近くなると起こる症状や故障は熱効率の悪さです。熱効率が良いストーブほど、低いエネルギー消費量で温まります。しかし、ストーブの寿命が近づくと熱効率が悪くなってしまいます。たとえば、電気代が増えた、すぐに温まらないなどの症状が起きます。古いストーブほど熱効率が悪くなるので注意してください。熱効率の悪いストーブを使い続けるより思いきって買い替えたほうが効率的といえます。
3ガスファンヒーターの寿命
ガスファンヒーターは、家庭のガス栓から専用のホースでガスファンヒーターに接続し、ガスの力によって部屋を暖める暖房器具です。ファンにモーターを使っているので、ガスだけではなく、電気も用いるため、電気代もかかります。その分パワーがあり、すぐに部屋が暖かくなるというメリットがあります。
ガスファンヒーターの寿命は、使用頻度と大きく関係しています。ほぼ24時間冬にフル稼働させている場合と、一日に4~5時間程度しか使わないのでは、ガスファンヒーターの寿命も当然異なってきます。大体の目安として数年~10年までと考えていいと思います。ただ、コード部分は毎年取り替えてもよいぐらい劣化が進みやすい箇所になっているので、コードの取り替えはなるべく気がついた時に行うようしましょう。
ストーブを処分する方法をタイプごとに詳しく紹介
使わなくなったストーブの処分方法ですが、ゴミとして捨てる場合には各自治体などによって異なりますので、必ず役場や市役所に確認してください。 基本的には粗大ごみとして処分することになりますが、ストーブのタイプによっては不燃ごみとして処分するよう指示している自治体もありますので、注意が必要です。
1石油ストーブを粗大ごみで処分する方法
石油ストーブを処分するとなった場合、まずは住んでいる自治体に処分してもらう、というのが一番一般的な方法になります。粗大ごみとして処分する場合には、事前に電話やインターネットで粗大ごみ収集受付センターなどに申し込む必要があります。
その後、処分する粗大ごみの料金に相当する自治体専用の処理シールを役所や指定の場所で購入し、粗大ごみに貼り付け、収集日に収集可能な場所に出すというのが一般的な流れになります。 粗大ごみは、ごみ処理場などに自分で持っていけば無料になることもあるようです。その場合次の点に注意してください。
石油ストーブや石油ファンヒーターなどを容器に灯油が残ったままで処分される方がいますが、発火のおそれがあるため、必ず中の灯油をしっかりと抜き取ってください。灯油をしっかり使いきってから粗大ごみに出しましょう。灯油が残ってしまった場合は、空き地などには棄てずに、最寄りのガソリンスタンドで引き取ってもらいましょう。
2電気ストーブを粗大ごみで処分する方法
電気ストーブを処分する場合も石油ストーブ同様住んでいる自治体に処分してもらう、というのが一番一般的な方法になります。やり方は石油ストーブと同じですが。こちらの場合次の点に注意してください。
電池を使用しているストーブは、発火や事故の起こる可能性がありえますので、しっかりと電池を抜いたのを確認してから出すようにしましょう。
3ガスファンヒーターを処分する方法
ガスファンヒーターも自治体での処分は基本的には同じです。
4不用品回収業者に依頼する方法
自治体に処分を依頼する以外に、不用品回収に頼んで引き取ってもらうという方法もあります。自治体へ依頼するのに比べて、不用品回収の場合は手続きが簡単なほか、以下のようなメリットがあります。
● 家の中まで回収に来てくれる
● 灯油などが入ったままでも大丈夫
● 早ければ頼んだ当日に回収に来てくれる
● 希望した日に回収に来てくれる
● 使えるものはその場で査定して買い取ってくれる業者もある
高齢者や足腰が悪い方、マンションの高層階に住んでいる方などで、ストーブやファンヒーターなどを回収場所まで搬出できないという方はこちらに依頼されることをおススメします。また、引越しなどで急いで処分したい場合も、費用はかかりますが早く来てくれるので助かります。
よく軽トラなどで「不用になった石油ストーブやファンヒーターを無料で回収します」とアナウンスして巡回している回収業者を見かけると思いますが、こちらには注意が必要です。
“無料で回収”とうたっていますが、実際は高い処分料や運搬料を請求されるケースがあります。多くのトラブルが報告されているので、くれぐれもご注意ください。依頼する場合はパソコンやケータイで調べて、ホームページがあり連絡先を明記している業者を利用しましょう。
5ホームセンターや家電量販店で引き取ってもらう方法
使わなくなったストーブの代わりに新しいストーブを購入する場合には、ホームセンターや家電量販店などでストーブを購入する際に古いストーブを引き取ってくれるようお願いすると、無料もしくは格安で引き取ってくれますので、積極的に利用したいですね。
ホームセンターで引き取りを行っているところは、カインズ、シマホ、スーパービバホームなどがあります。新しいストーブを購入すると古いストーブを持ち込むと無料で引き取ってもらえます。
ジョーシンやヤマダ電機などの家電量販店では、石油ファンヒーターや石油ストーブ、ガスファンヒーターが1,080円、新しいストーブを購入のときは540円、小型電気ストーブが540円で引き取りを行っています。
規約が改正されたりすることもありますので、ホームページなどで事前にしっかりと調べてからご利用ください。
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
6その他の処分方法
まだ使用できるストーブについてはリサイクルショップに買取りを依頼してみましょう。 買取りが可能でしたら、処分費用を払うどころかお金がもらえる可能性もあります。 だいたい製造5年以内で動作を確認できるものであれば買い取ってくれることが多いようです。
ただし、古いものは買い取り価格がつかない場合があります。十分に使用できる状態でも5年以上前の製品は買い取り価格がつかないことがほとんどです。これは査定してもらわないとわからないので、処分したい場合は、お近くのリサイクルショップに相談されることをおススメします。
状態のよいものなら、ネットオークションに出品してみるというのもよいでしょう。リサイクルショップよりもいい値段で落札される可能性があります。ですが、梱包や発送の手間がかかりますので、時間の余裕がある方にのみおススメします。
まとめ
以上ストーブの処分に関する方法を紹介させていただきました。ストーブは重いだけでなく、倒れたりすると非常に危ないですから、体調などの状態、ライフスタイルに合わせた処分を行うようにしましょう。多少金額がかさんでも、ご自身にとって一番安全で安心な方法を調べて利用したいところです。