観葉植物を適切に処分するには?処分する際の注意点を解説
観葉植物はいつか枯れるものですから、処分しなければならない機会は必ず訪れます。
そのようなとき、観葉植物はどのように処分すればよいのでしょうか?
また観葉植物がまだ枯れてない状態の場合、処分方法は変わるのでしょうか?
この記事では観葉植物を処分する方法や注意点について解説します。
いざというときに困らないために、適切な処分方法を知っておきましょう。
目次
- 観葉植物を処分する前に確認しておくこと
- 1観葉植物を処分する際の注意点
- 2観葉植物、土、植木鉢に分類して処分する方法もある
- 3観葉植物のサイズによって処分方法は変わる
- 観葉植物をお金に換える方法
- 1観葉植物の買取サービスを利用する
- 2リサイクルショップで売る
- 3福祉施設などに寄付をする
- 観葉植物を譲渡や寄付する方法
- 1知り合いに引き取ってもらう
- 2不用品取引用の掲示板サービスを利用する
- 3福祉施設などに寄付をする
- 観葉植物をゴミとして処分する方法
- 1自治体にゴミとして出す
- 2不用品回収業者に依頼をする
- 3引っ越し業者に不用品として引き取ってもらう
- 4買い替えの下取りサービスを利用する
- 観葉植物の状態に応じて処分方法を選択しよう
観葉植物を処分する前に確認しておくこと
観葉植物は状態や大きさなどによって処分方法が異なります。
状況に応じて、適切な処分方法を選択しましょう。
1観葉植物を処分する際の注意点
観葉植物を処分する際、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、自分の所有していない土地に観葉植物や土を捨てることです。
自分の庭に捨てるだけならば問題ありませんが、公園や山など、自然がある場所に観葉植物を勝手に植えたり、マンションや学校の花壇などに無断で土を捨てたりすることはしてはいけません。
自分の所有していない土地にものを捨てることは、植物や土であっても不法投棄とみなされます。
また繁殖力のある植物の場合、勝手に植えてしまうとほかの植物を絶滅させてしまったり、駆除が難しくなってしまったりすることもあるため、そのような意味でも土地の所有者に迷惑がかかります。
責任を持って、正しい方法で観葉植物を処分してください。
2観葉植物、土、植木鉢に分類して処分する方法もある
観葉植物の処分方法は、植木鉢に植えられたままの状態で処分する方法と、観葉植物と土と植木鉢に分類して処分する方法の2つに分かれます。
植木鉢に植えられたままの状態の場合、リサイクルショップやオークションなどで買い取ってもらう方法や、植物が好きな知り合いなどに譲渡する方法があります。
しかし観葉植物の状態が悪かったり、人気のない種類であったりすると引き取り手を見つけるのは難しいでしょう。
観葉植物の引き取り手が見つからず処分する場合、基本的には
・観葉植物
・土
・植木鉢
以上の3つに分類する必要があります。
もし土や植木鉢の状態がよいのであれば、土単体、植木鉢単体で引き取り手が見つかる可能性があります。
状態のよい土とは、植物の根や種、害虫の卵、カビなどの異物が混ざっていない清潔な土のことです。
そして、状態のよい植木鉢とはひび割れや傷み、変色、汚れがない植木鉢のことを指します。
観葉植物自体はゴミとして処分し、土と植木鉢はそれぞれ引き取り手を探してみることもよいでしょう。
土や植木鉢が上記の条件に当てはまらない場合は、状態が悪いため残念ながらすべてゴミとして処分するしかありません。
それぞれ自治体のゴミの処理方法に応じて処分したり、不用品の回収業者などに依頼をしたりすることになります。
ただし、業者によっては植木鉢に植えられた状態で回収してもらえる場合もあります。
そのため慌ててすぐに分解してしまうのではなく、どのような方法で処分するかを最初に決めるようにしましょう。
3観葉植物のサイズによって処分方法は変わる
観葉植物のサイズによっても、処分方法は変わります。
自治体にゴミとして出す場合、小さいサイズの観葉植物は可燃ゴミとして捨てることができますが、大きいサイズの観葉植物は粗大ゴミとして捨てなければなりません。
具体的なサイズについては自治体によって異なります。
たとえば東京都世田谷区では一辺の長さが30センチメートル以上の場合は粗大ゴミとして扱われます。
どうしても可燃ゴミとして処分したいのであればハサミやノコギリなどで細かく切らなければならず、その分時間や労力が必要となります。
リサイクルショップなどで買い取ってもらったり、知人などに譲渡したりしたい場合も、サイズによっては引き取ってもらえない可能性があります。
あまりにも大きく育ちすぎた観葉植物はそれだけスペースを取りますし、剪定をしていなければ見栄えも悪くなってしまうため、たとえ無料でもらえるとしても引き取り手はなかなか現れにくいです。
普段から観葉植物が大きくなりすぎないように、剪定をしておくとよいでしょう。
観葉植物をお金に換える方法
観葉植物は、状態がよいものならお金に換えることができる可能性があります。
ここでは観葉植物をお金に換える方法を3つご紹介します。
1観葉植物の買取サービスを利用する
観葉植物の買取サービスは「多肉植物専門」「胡蝶蘭専門」「盆栽専門」など、植物の種類によって利用できる業者が異なります。
買い取ってもらえる観葉植物の種類にも制限があり、たとえば多肉植物なら「エケベリア属」や「セダム属」のような人気の種類に限られています。
買取サービスを利用するには基本的に店まで自分で持っていくか、自分で梱包して宅急便などで送らなければなりません。
また、必ずしも買い取ってもらえるとは限りません。
花の咲き具合や株や根の育ち具合はどうか、剪定などの手入れがされているかなどを査定し、状態がよいと判断された場合のみ買い取ってもらうことが可能になります。
園芸用品店では植木鉢や土の買取を行っているところもありますが、観葉植物の場合と同様に査定があります。
人気のメーカーの製品か、汚れや傷がついていないか、品質に問題がないかなどを確認します。
よほど状態がよいものや高価なものでなければ買い取ってもらうのは難しく、100円ショップで売っているような土や植木鉢は基本的に買い取ってもらえないものと考えておくほうがよいでしょう。
2リサイクルショップで売る
家具や雑貨のリサイクルショップでは、観葉植物や植木鉢をインテリアグッズとして買い取ってもらえるところもあります。
無料の出張買取サービスを行っているリサイクルショップも多く、業者によっては運び出しもしてもらえます。
そのため売りたい観葉植物がたくさんある場合や、観葉植物や植木鉢以外にも売りたいものがある場合におすすめです。
ただ注意が必要なのは、リサイクルショップの場合も査定が行われるため、必ずしも買い取ってもらえるとは限らないということです。
観葉植物の状態が悪かったり人気のない種類であったりする場合は買い取ってもらえないこともあります。
植木鉢も、高価で状態のよいものなら買い取ってもらえますが、安物の場合は買取を断られるか、タダ同然でしか買い取ってもらえない可能性が高いです。
よほど価値のあるものでない限り、高額での買取は期待できないでしょう。
3福祉施設などに寄付をする
観葉植物を眺めたり世話をしたりすると、自然と心が癒されるものです。
そのため児童福祉施設や老人ホーム、学校など、施設によっては観葉植物の寄付を受け付けているところもあります。
育てるのが簡単な観葉植物であれば、そのような施設に寄付をすることもよいでしょう。
ただし観葉植物の寄付を受け付けていない施設に送ることは迷惑となります。
その施設が観葉植物の寄付を受け付けているか、必ず事前に施設に確認をとるようにしてください。
また寄付の方法も施設によって異なりますので、観葉植物を施設まで自分で運ぶべきなのか、宅急便などで送ってもよいのかなど、事前に確認しておきましょう。
観葉植物を譲渡や寄付する方法
金銭的な価値がない観葉植物だとしても、枯れていないのに捨ててしまうのはもったいないと思うのであれば、引き取って育ててくれる相手を探してみましょう。
観葉植物を譲渡や寄付する方法を3つご紹介します。
1知り合いに引き取ってもらう
観葉植物に愛着を持っていて、よく知らない相手に引き渡すのが不安な場合は、自分の知り合いに引き取ってもらうのが一番安心です。
園芸が趣味の人ならば、観葉植物はいらない場合でも植木鉢や土ならば必要としていることもあります。
知り合いに譲渡する場合は運び出しは自分たちで行わなければなりませんが、その分手数料は一切かかりません。
植物を育てるのが好きな知り合いがいれば、声をかけてみるとよいでしょう。
2不用品取引用の掲示板サービスを利用する
不用品を取引するための掲示板サービスを利用して、引き取り手を見つける方法もあります。
たとえば「ジモティー」では、都道府県別の掲示板を使用して不用品の引き取り手を募集することができます。
受け渡し方法は出品者と引き取り手が相談して決めるのですが、基本的には
・宅急便や郵送を使用する方法
・直接会って品物の引き渡しをする方法
の2種類があります。
手数料もかからず、便利なサービスではありますがネットオークションの場合と同様に、途中で連絡がつかなくなったりトラブルが起きたりするリスクはあります。
信頼ができない相手とは取引をしないようにする、直接会って引き渡しをする場合は人通りの多い場所で会うようにするなど自己防衛が必要です。
信頼ができない相手とは取引をしないようにする、直接会って引き渡しをする場合は人通りの多い場所で会うようにするなど自己防衛が必要です。
人気のない種類の観葉植物や安物の植木鉢、使い古した土はたとえ無料であっても引き取り手は現れにくいです。
できるだけ早く処分したいのであればリサイクルショップなどへ持っていくか、ゴミとして処分してしまうほうが効率的です。
3福祉施設などに寄付をする
お部屋の引越しや遺品整理などで、大量にぬいぐるみなどの不用品を処分しなければならない人もいるはず。自分で大量のぬいぐるみを捨てるのは面倒であり、処分するのに気が引ける場合もあります。
手間なくぬいぐるみを処分したいのであれば、不用品回収業者に依頼することがオススメです。自宅までぬいぐるみなどの不用品を取りに来てくれるから、面倒な処分を自分で行う必要がありません。
対応している地域であれば、依頼したその日に不用品を回収してもらうことも可能です。仕事で忙しくてあまり時間が取れない人でも、日程や時間帯を指定することでスムーズに回収できるでしょう。
観葉植物をゴミとして処分する方法
最後に、観葉植物をゴミとして処分する方法を4つご紹介します。
1自治体にゴミとして出す
観葉植物を自治体で処分する場合は、
・観葉植物
・土
・植木鉢
の3種類に分けてから処分しなければなりません。
それぞれの処分方法は地域によって少しずつ異なりますので、各自治体のホームページなどで確認をしてください。
たとえば東京都世田谷区では土の回収は行っていないため、土だけは民間の回収業者などに自分で依頼をしなければなりません。
観葉植物と植木鉢は自治体で回収してもらうことが可能で、観葉植物は可燃ゴミ、陶器製の植木鉢は不燃ゴミ、プラスチック製の植木鉢は可燃ゴミに分類されます。
ただし観葉植物と植木鉢は、一辺の長さが30センチメートル以上ある場合は世田谷区では有料の粗大ゴミとして扱われます。
粗大ゴミを捨てるには世田谷区粗大ごみ受付センターへ電話かインターネットで申し込んでから、世田谷区の「有料粗大ごみ処理券」をコンビニやスーパーで購入します。
そして収集日の午前8時までに、観葉植物と植木鉢に分解した状態で自宅の前へ置いておきます。
自宅へ収集に来てもらう場合の料金は1品につき400円ですが、ごみ中継所へ持ち込みをする場合は200円となりますので、自分で運ぶのが可能で、なおかつできるだけ安く済ませたい場合は持ち込みをするとよいでしょう。
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
2不用品回収業者に依頼をする
不用品回収業者に依頼をする場合、トラックで自宅まで不用品を取りに来てもらえます。
自治体に依頼する場合と異なるのは、運び出しも行ってもらえるという点です。
また業者によっては、観葉植物が植木鉢に植えられた状態のままでも持って行ってもらえる場合もあります。
このように不用品回収業者を利用すれば簡単に処分することが可能ですが、その分利用料金は高いです。
料金が1万円以上かかる業者が多いため、1、2個の観葉植物を処分したいだけならば別の方法で処分するほうが費用が少なくて済みます。
逆に、処分したい観葉植物の数が多い場合や、観葉植物以外にも処分したい家具や雑貨などがある場合は、一度に大量の不用品を処分できるため効率的と言えます。
また、土のみを処分したい場合は土専門の回収業者に依頼をする方法もあります。
土専門の場合でも、自宅まで取りに来てもらうことが可能です。
基本料金は500円以上かかる業者が多く、土の量や混入物の有無などによって料金が変わります。
どの業者に依頼すべきかわからないときは自治体の清掃事務所などに相談し、お住まいの地域に対応している業者を紹介してもらってください。
3引っ越し業者に不用品として引き取ってもらう
引っ越し業者のなかには、不用品引き取りサービスを行っている業者もあります。
自分で観葉植物を運んだり、観葉植物と土と植木鉢に分けたりする必要がないため、簡単に処分することができます。
引っ越しのついでに観葉植物を処分したい場合は、不用品引き取りサービスのある業者を選択することも考慮してみましょう。
4買い替えの下取りサービスを利用する
園芸店やホームセンターでは、土を新しく買う際に不要になった古い土を無料で下取りしてくれるところもあります。
しかし下取りしてもらえる店は少なく、大手のホームセンターでは実施していないところがほとんどです。
いきなり土を持って行っても回収してもらえない可能性が高いため、下取りをしてもらえるか事前に店に問い合わせてみるほうがよいでしょう。
また、観葉植物の下取りサービスを行っている店も非常に少なく、下取りが可能だとしても「どうしても処分に困っている場合のみ」に限定されていることが多いです。
基本的に、観葉植物の下取りサービスはないと思っておいたほうがよいでしょう。
観葉植物の状態に応じて処分方法を選択しよう
観葉植物は株や根などの状態がよく、なおかつ人気の種類のものであれば需要があるため、買い取り業者やオークションサイトなどでお金に換える方法を選択することができます。
お金に換える必要がないと思うのなら、知り合いや施設など、植物を大事に育ててくれる相手に譲渡するのもよいでしょう。
もし観葉植物の状態が悪いのであればゴミとして処分するしかありません。
観葉植物の大きさや量によっては費用が多くかかってしまいますが、責任を持って適切に処分しましょう。