学校卒業後の制服の処分方法は? リメイクして残しておく選択肢も!
中学や高校を卒業したあと、制服を普通の洋服と同じように処分すればよいと思っていませんか?
しかし制服は悪用されてしまう可能性があるため、普通の洋服よりも慎重に処分しなければなりません。
また、捨てるのではなくリメイクをして、思い出として残しておく方法もあります。
この記事では、制服の処分方法や注意点についてご紹介します。
さまざまな処分方法のなかから、自分に合った方法を選択しましょう。
目次
制服を処分するときに気を付けるべきこと
最初に制服の処分において気を付けるべきことをご紹介します。
学校を卒業してから慌てて処分してしまうのではなく、まずはどのように処分するべきか考えてみましょう。
1個人情報の流出に注意
制服の処分において最も注意しなければならないことは、個人情報の流出です。
制服は学校によってデザインが異なる上に、持ち主の名前の刺繍などが施されていることもあります。もし制服をそのままの状態で処分すると、持ち主の名前や出身校などの個人情報が流出してしまう危険性があります。
そのため処分をする際は刺繍や名札など、個人が特定されるようなものは取り外したり、細かく切ったりしておきましょう。
特にごみとして処分する場合は、制服自体も細かく切ってしまうほうが安心です。
制服はアダルト目的での販売や、学校への不法侵入など、さまざまな場面で悪用されてしまう可能性があります。なるべく制服として使用できない状態にしてから処分しましょう。
2オークションやフリーマーケットでは販売禁止
青少年保護育成条例により、オークションやフリーマーケットでは中古の制服を販売することはできません。
販売ではなく譲渡が目的のサイトでは制服の出品が可能な場合もありますが、素性のわからない相手に制服を引き渡すと悪用されてしまう危険性があるため、おすすめしません。
もし「制服を捨てるのがもったいない」と思うのであれば、下記の方法を選択するとよいでしょう。
●制服をミニチュアなどにリメイクして自分で保管する
●制服専門のリサイクルショップで売る
●知り合いや母校、ボランティア団体に譲渡・寄付をする
ただし,いずれの方法の場合でも制服が悪用されないよう、ホームページや口コミサイトなどをよく確認し、慎重に選ぶようにしてください。
3譲渡や寄付をする前にクリーニングに出す
制服を学校などに寄付する場合、においや汚れがついた制服は引き取ってもらえません。
身近な人に譲渡する場合でも、汚れたままの制服を渡すことは失礼となるためなるべく清潔な状態にしておく必要があります。
そのため、譲渡や寄付をするのであれば事前にクリーニングに出しておきましょう。
また制服だけでなく、学校指定のジャージや通学かばん、靴なども一緒に譲渡や寄付ができる場合もあります。その場合も自分で洗濯をするか、クリーニングに出しておく必要があります。
もし譲渡や寄付ではなく、制服専門のリサイクルショップに売りたいのであれば、基本的にはクリーニングに出す必要はありません。
そのような店は制服を買い取ったあと必ずクリーニングを行うため、多少の汚れがついていても査定額には影響しない場合が多いです。
クリーニングに出すべきか迷う場合は、事前に店に相談しておくとよいでしょう。
制服をリメイクして残しておく方法
思い出の詰まった制服を手放したくないと思うのであれば、ミニチュアや私服などにリメイクして残しておく方法を考えてみましょう。
1ミニチュアリメイクをする
制服はそのままの状態でクローゼットなどにしまっておくと場所を取りますが、ミニチュアリメイクをすることで小さなスペースで飾っておくことが可能になります。
裁縫が得意な方であれば自分で作ることもよいですが、そうでない場合は制服のミニチュアリメイクサービスに対応している業者に依頼をしましょう。
たとえば「おもいでや」など、ネット上で依頼を受け付けている業者も数多くあります。
「おもいでや」の場合、依頼をすると4~6日程度で制服を回収しに来てくれるので、自分で送る手間がかかりません。
回収後は、2か月程度で完成品を届けてもらうことができます。
ただし専門の職人が作業を行うため利用料金は高めで、制服のミニチュアリメイクには20,000円以上かかります。
制服をラグジュアリーボックスに入れてもらったり、ぬいぐるみに着せた状態で仕上げてもらったりする場合はさらに料金が高くなります。
また、このようなサービスは卒業シーズンは注文が殺到してしまうため、どの業者に依頼するかあらかじめ決めておいたり、早めに予約を取ったりするとよいでしょう。
業者によって料金やプランが異なりますので、さまざまな業者のホームページを確認し、自分の好みに合った業者を選んでください。
2私服や雑貨にリメイクする
「制服」という形にこだわらないのであれば、制服の生地を使って私服や雑貨にリメイクする選択肢もあります。服のアレンジやリメイク方法を紹介する本はたくさん出版されていますので、参考にしてみてください。
お近くに手芸店があれば、オーダーメイド依頼を受け付けているか問い合わせてみることもよいでしょう。
もし近場に手芸店がないのであれば、ハンドメイド代行サービスを利用する方法もあります。
たとえばnutte(ヌッテ)のように、職人と依頼者の橋渡しをしてくれるサイトを利用する方法です。
「nutte」ではサイト内のメッセージで職人と直接やりとりをしながら、作品の具体的なイメージや金額について打ち合わせをしていくことができます。
制服などの材料の引き渡しや、完成品の受け取りは宅配を利用します。
そのため、材料を送る際は自分で梱包や発送をしなければなりません。
またこのようなサイトを利用する場合、職人の過去の実績やサイト内での評価を必ず確認しておきましょう。実績のない人や評価の低い人に依頼をすると、打ち合わせ通りに仕上げてもらえなかったり、納期を守ってもらえなかったりする可能性があります。
いろいろなサイトや職人を比較し、自分が最も信頼できると判断した人に依頼をするようにしてください。
制服を中古品として処分する方法
制服を手元に残しておく必要がない場合は、中古品として手放すという選択肢があります。
1制服専門のリサイクルショップで売る
普通のリサイクルショップでは、制服は取り扱っていない場合が多いです。
そのため制服を売りたいのであれば、制服専門のリサイクルショップを利用しましょう。
制服専門のリサイクルショップは宅配での買取に対応している店も多くあります。
店によっては制服だけでなく、学校指定のかばんやジャージなども一緒に買い取ってもらうことができます。
このような制服の買取サービスは、普通の洋服とは査定基準が異なります。
たとえば有名私立校など、人気のあるデザインの制服の場合は高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。逆に知名度の低い学校の制服の場合は、買取金額が低かったり、買取をしてもらえなかったりすることもあります。
制服専門のリサイクルショップのサイトには今までの買取実績校が掲載されていることが多いので確認しておきましょう。
また、中古の制服は公安委員会から古物商の許可を得た業者でなければ販売することができません。
古物商の許可を得た業者の場合、業者のサイトには「古物営業法に基づく表記」などの文言と共に、古物商番号や許可公安委員会名、運営者名などが必ず表記されています。
このような表記がない場合は安全な業者ではありませんので、依頼をしないようにしてください。
2必要としている人に譲渡する
リサイクルショップなど、制服が誰の手に渡るかわからない方法では不安がある場合は身近な人に譲渡しましょう。
同じ学校に入学する予定のある知り合いや、学校の後輩など、その制服を必要としている人が身近にいるか探してみてください。
不用品取引用の掲示板サービスなどを利用して譲渡先を探す方法もありますが、なるべく避けたほうが無難です。
そういったサービスでは中古の制服は出品が禁止されている場合が多いですし、禁止されていない場合でも、取引をする相手の素性がわからないため制服が悪用されてしまう危険性があります。
譲渡をする場合は、なるべく信用のできる身近な人を選ぶようにしましょう。
3学校やボランティア団体に寄付をする
家庭の経済状況によっては学校指定の制服を購入できない学生もいます。
そのような学生のために、制服の寄付を受け付けている学校があります
特に卒業シーズンは学校や地域のおしらせなどに寄付の案内が掲載されていることもあるため、よく確認しておきましょう。
また衣類を必要としている人のために、古着の寄付を受け付けているボランティア団体もあります。
ただ、古着の寄付は受け付けているが制服は受け付けていないという場合も多いため、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
制服をごみとして処分する方法
最後に、制服をごみとして処分する方法をご紹介します。
資源回収やごみ回収に出す場合、処分方法は地域によって差があります。
必ず各自治体のルールに従って処分してください。
1古着・古布の資源回収に出す
自治体によっては、古着や古布の資源回収を実施しているところがあります。
たとえば東京都世田谷区では、町会や自治会による資源回収が年2回ほど実施されています。
資源回収を実施している地域の場合、日時や回収場所について事前に告知があります。
指定された日時以外は回収してもらうことができないため、必ず自治体からのお知らせやホームページなどを確認しておきましょう。
自治体ではなく、スーパーなどのリサイクルコーナーで古着や古布を回収している場合もります。そのような場所では一年中回収を行っていますが、店の開店時間内に限られるため注意が必要です。
また古着や古布の資源回収は、汚れや傷みがひどいものは回収不可という場合や、そもそも制服自体が回収不可という場合もありますので、その点も含めてしっかり確認しておくようにしてください。
2自治体のごみ回収に出す
ほとんどの自治体では、制服は可燃ごみとして処分することができます。
ただしボタンなどの部品は素材ごとに分別しなければならないため、素材によっては取り外す必要があります。
たとえば東京都世田谷区の場合、下記のように分類されます。
●布製、プラスチック製のものは可燃ごみ
●金属製のものは不燃ごみ
またごみ置き場から制服が盗まれて悪用されることがないように注意しなければなりません。
制服やネーム刺繍などを細かく切っておく、ごみ袋の外側から見えないように入れるなど、制服が入っているとわからない状態にして処分しましょう。
3不用品回収業者に依頼する
不用品回収に対応している業者へ依頼をする選択肢もあります。
自分の希望する日時に回収にきてもらうことが可能なため、自治体のごみ回収や資源回収の日まで保管しておく必要がありません。
ただし注意しなければならないのは、制服を1~2着処分するだけで業者に依頼をすると、料金が高くついてしまうことがあるという点です。
たとえば多くの不用品回収業者は、スタッフ1名の作業代だけならば3,000円ですが、出張費や不用品の処分費などが加わると10,000円以上かかってしまう場合もあります。
そのため業者に依頼をする場合は、制服以外の不用品と一緒に処分することをおすすめします。不用品の運び出しも行ってもらえますので、家具や家電と一緒に持って行ってもらえば簡単に部屋の片づけを済ませることができます。
不用品回収業者は見積もりは無料という場合が多いため、なるべく安く済ませたいのであればいくつかの業者で見積もりを立ててもらうとよいでしょう。ぜひ弊社の一括見積サイトをご利用くださいませ。
制服の処分は慎重に
制服は普通の服と違い、制服の悪用や個人情報の流出に気を付けなければなりません。
そのため業者に依頼をする際は本当に信頼のできる相手かどうか見極めることが大切です。
もし自分でごみとして処分するのであれば、制服だとわからないくらいに細かく切るなど、しっかり処理をしておきましょう。