ゴキブリの駆除には状況にあった殺虫剤を選ぼう!オススメの殺虫剤をご紹介

皆さまは、ゴキブリを退治する際にどのような殺虫剤を使っていますか? ゴキブリの殺虫剤と一言で言っても、スプレータイプの殺虫剤、ベイト時、燻煙剤など、さまざまな種類の殺虫剤が存在し、それらの各タイプも、それぞれ違った効果を持っています。

こちらでは各タイプの殺虫剤が、どのようにしてゴキブリを殺すのか、どのような時に使うのか、おすすめの商品を紹介しながら解説していきたいと思います。

目次
  1. 1. 殺虫剤は大きく分けて3種類ある
  2. 1. 退治したいけど姿は見たくない人にオススメなベイト剤
  3. 1.1. 1ベイト剤とは
  4. 1.1. 2市販のものは大きく分けて3種類
  5. 1.1. 3現在の主流は即効性のあるフィプロニル系
  6. 1.1. 4ホウ酸は駆除まで時間がかかるが効果的
  7. 1.1. 5ベイト剤はどこに置くと良い?
  8. 1. 目の前で確実に仕留める、スプレータイプ殺虫剤
  9. 1.1. 1使う前に、注意書きはしっかり読もう
  10. 1.1. 2殺虫成分で仕留める正統派スプレー
  11. 1.1. 3凍らせて仕留めるスプレー
  12. 1.1. 4最近はスプレーも「見ないで駆除」にシフトしてきている
  13. 1. 引っ越し時期などに重宝する、一気に駆除する燻煙剤
  14. 1. 殺虫剤が使えない場合はどうすればよい?
  15. 1.1. 1捕獲機
  16. 1.1. 2忌避剤を使って予防に努める
  17. 1. 皆さま自分自身の駆除方法に合った殺虫剤を!

殺虫剤は大きく分けて3種類ある

ゴキブリを駆除するための殺虫剤は大きく分けて3種類あります。それぞれの殺虫剤は扱いも全く異なりますし、ゴキブリに害を及ぼすための成分も異なります。

下記からの説明を見てみて、自身に適した殺虫剤を選びましょう。もしゴキブリが頻繁に現れるようでしたら、それぞれのタイプを併用して使用するのもおすすめです。

以下、3種類の各殺虫剤
 退治したいけど姿は見たくない人にオススメ ベイト剤
 目の前で確実に仕留める スプレータイプ殺虫剤
 引っ越し時期などに重宝する、一気に駆除 燻煙剤

退治したいけど姿は見たくない人にオススメなベイト剤

1ベイト剤とは

家のどこにいるか分からないゴキブリや、ゴキブリを直接見ないで退治したい人におすすめの殺虫剤です。 誘引殺虫剤とも呼ばれ、ゴキブリの好む餌のにおいがする化学物質やフェロモンなどを用いた誘引剤と組み合わせて作られています。 成分によって差異はありますが、ベイト剤を用いたゴキブリは巣に戻ってから、または家の外で息絶えます。

2市販のものは大きく分けて3種類

● ヒドラメチルノン系
ヒドラメチルノンは、20年前からあるベイト剤に使われる成分で、呼吸器系にダメージを与えます。この成分が入ったベイト剤をゴキブリが食べると、“3日前後”で死んでしまいます。ベイト剤の中でも知名度の高い「コンバット」にもヒドラメチルノンが配合されています。

長年使用されてきたため、現在はこの成分で乗り切ってきた場所において、チャバネゴキブリに抵抗性が発達しているケースが見られます。

● ホウ酸団子系
食べたゴキブリの様々な器官に徐々にダメージを与えていく成分です。高濃度で使用されるホウ酸はゴキブリが死ぬまで“数日~半月ほどかかります。その代わり、限られた器官にダメージを与える殺虫成分に比べて、徐々に、確実に多くの器官にダメージを与えるので、チャバネゴキブリでも高度な抵抗性は生じにくい成分です。

● フィプロニル系
最近の主流となっているベイト剤の成分であり、漫画内の通り、毒性が非常に強いため、ゴキブリが食べれば1日前後で死んでしまいます。市販の物では「ブラックキャップ」などに含まれています。

また効果は、ホウ酸団子は半年~1年程、他のベイト剤は約半年間は持続するとされています。

3現在の主流は即効性のあるフィプロニル系

アース製薬 ブラックキャップ
市販のフィプロニル系ベイト剤の中では一番人気のある製品です。商品に鼻を近づけても薬品臭はせずにおいが空間に広がることもありません。1つのベイト剤が丸い形状なので縦置きは難しいですが、棚や収納の隅には問題なく配置することができます。
KINCHO コンバット スマートタイプ
こちらも根強い人気を誇る商品です。ゴキブリが好むイースト成分やピーナッツ香料も含まれています。商品に鼻を近づけると、ゴミ捨て場のようなツンとする匂いが残りますが、設置する分にはにおいは感じません。
フマキラー ゴキファイタープロ
餌を食べたゴキブリや、そのフンを食べた幼虫や後から侵入してきたゴキブリにも効果的です。さらに4種類の容器が1つの商品に含まれているため、購入してすぐにいたる場所に設置することができます。

4ホウ酸は駆除まで時間がかかるが効果的

タニサケ ゴキブリキャップ(元祖ゴキブリだんご)
ホウ酸団子に誤飲防止のキャップをかぶせた商品であり、30年以上も前から売れ続けています。玉ねぎ、砂糖、小麦粉が含まれていますが、臭いは全くしません。しかし誘引性は低いので巣や侵入口に設置すると効果的です。
オカモト インピレス ホウ酸ダンゴ
ホウ酸団子は半生のような柔らかめの方が食いつきがいい傾向にあります。この商品は、そんなホウ酸団子が薄いプラスチックケースに収められており、持続効果は6カ月と若干短めですが、それを補って余りある安さとなっています。
アース製薬 ゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャム
ゴキブリに食いついてもらわないと意味がないホウ酸団子をいかに食いついてもらうかに工夫を凝らしている商品です。半生の団子に、玉ねぎなどの誘引成分が含まれたジャムが乗っています。団子の形が特殊で、見た目はジャムクッキーのようです。商品を鼻先に近づけると、ピーナッツ、ニンニクのような匂いがします。薄いプラスチックのケースは、小さなお子さんやペットが開けてしまう可能性もないとはいえないので、設置場所には注意が必要です。

5ベイト剤はどこに置くと良い?

ベイト剤を置いても効果が実感できないという人は、一度設置場所などを見直してみましょう。

また、「遭遇場所に近いエリアから攻めていくよりも、よりピンポイントにベイト剤を設置したい」という人は、まずはトラップを仕掛けて、侵入経路や巣の場所を特定しましょう。怪しいと思う隙間や侵入場所に、市販の捕獲器を仕掛けてみてください。かかったゴキブリの数が多い場所からベイト剤を設置していけば、間違いなく攻め落とせるでしょう。

目の前で確実に仕留める、スプレータイプ殺虫剤

スプレータイプの殺虫剤は、主にゴキブリと遭遇してしまった時に活用して退治するアイテムです。 使用されているゴキブリ対策アイテムの中では1番の人気を誇り、約7割の人が使用しています。

殺虫成分が入ったスプレー式駆除剤には、大抵「ピレスロイド」という殺虫成分が使われています。 ピレスロイドは、「除虫菊の花に含まれている天然殺虫成分ピレトリンに似せて作られた化合物」という意味で、実にさまざまな種類のピレスロイドが開発されています。 ピレスロイドの主な効果は、「即効性」「忌避性」「追い出し効果」3つで、種類によっては効果が薄かったり、突出して高い物もあります 例えば漫画のように、即効性効果のある殺虫剤でノックダウンさせても、ノックダウンは完全に死んだわけではないので、殺虫剤をかけてひっくり返ったゴキブリが復活してはしりだすこともあるのです。 また、ピレスロイドは人体に対する安全性が非常に高い殺虫成分です 仮にピレスロイドが人間を含む哺乳類の体内に入っても、速やかに分解されて短時間のうちに排出されることがわかっています。そして駆除剤に使用される殺虫成分は微量のため、昆虫に比べて体が大きい人間への影響は、少ないと考えられます。

1使う前に、注意書きはしっかり読もう

お使いの殺虫剤を使用する前に、必ず注意書きをよく読んで、理解したうえで使用してください。

スプレーの殺虫剤はベイト剤などと違って、スプレーには燃えやすい性質を持つ噴射剤という薬品が含まれています。これらを認識せず、スプレ―缶(殺虫剤に限らず)火器の近くに置いたり、熱が広がった場所でスプレーを使用すると、スプレー缶が大爆発する恐れがあります。

2殺虫成分で仕留める正統派スプレー

アース製薬 ゴキプッシュプロ
ゴキブリが潜んでいそうな隙間にスプレーすると、ゴキブリの姿を直接見ずに退治できるというのが売りのスプレーです。有効成分はイミプロトリンとフェノトリンの両方で、ノックダウン効果と待ち伏せ効果の両方が含まれます。薬剤を浴びたものはその場で倒れ、約2週間は通りすがりのゴキブリを駆除できる効果が続きます。
フマキラー ゴキファイタープロストロング
長いノズル付きで離れた場所から噴射できる。有効成分はノックダウン効果のあるイミプロトリンと、待ち伏せ効果のフェノトリンの両方が含まれている。
KINCHO プロ用ゴキブリ駆除剤
ゴキブリ駆除の専門業者やプロが主に使用している殺虫剤です。即効性が非常に強く、ゴキブリをすぐに弱らせることができます。

3凍らせて仕留めるスプレー

アース製薬 ナチュラス凍らすジェット ゴキブリ秒殺
-85℃の冷却効果で動きを止めて、天然ハッカ油でしっかり駆除する商品です。剛性殺虫剤を使用していないので、お子様やペットがいる環境でも安心で、スプレー後もベタつきや後も残りません。
フマキラー ゴキブリ超凍止ジェット 除菌プラス
こちらも-85℃の冷却効果を持つスプレーです。プラスされたくぎづけ成分でゴキブリの動きを鈍らせ、安全にゴキブリを凍らせることができます。殺虫成分を使用していないため、食品まわり・ペットのいる家庭にもおすすめの商品です。
KINCHO コックローチ ゴキブリがうごかなくなるスプレー
冷却によるゴキブリの行動停止+殺虫成分によるダブル攻撃が可能な商品です。冷却はゴキブリの動きを封じるための成分ですがそれに殺虫成分が加わったことによりより確実に目の前のゴキブリに狙いを定めることができます。

4最近はスプレーも「見ないで駆除」にシフトしてきている

最近のスプレーは、ゴキブリが潜んでいそうな隙間にふきかけるだけで、「いつの間にかゴキブリがいなくなる。」「暴れるゴキブリを見ないで簡単に駆除できる」という、ベイト剤と似た効果を持ったものも出てきています。しかし、これはベイト剤と違い、家の外で死ぬわけではないので注意してください。

引っ越し時期などに重宝する、一気に駆除する燻煙剤

燻煙剤はその名の通り、殺虫成分が含まれた煙を部屋一帯に撒くことで隅までのゴキブリを駆除することができる殺虫剤です。この殺虫剤のすごいところは、ゴキブリだけでなく、ダニやノミなどの他の害虫や節足動物を一気に駆除することができる点です。しかし強力な分、事前に準備をしなければいけないことと、注意事項をよく読まなければなりません。

そんな燻煙剤ですが、この殺虫剤は引越し直後「荷物を搬入する前」が理想です。家の中に何もない状態であれば、害虫が隠れる場所が少なく、精密機器や食品、植物など燻煙剤で煙を撒くことによって故障や傷みの原因になるものがない。大事なものにカバーをかける手間も省けます。また、引越しを済ませる前の転居前の部屋に燻煙剤をまくのもまた有効で、引越し先にゴキブリを一緒に連れて行かない、次の住居者の配慮にもなります。

殺虫剤が使えない場合はどうすればよい?

「ペットを飼っている」「小さい子供がいる」など、家庭内の事情で殺虫剤を使えないという方も少なくないと思います。上記で一部、殺虫成分が含まれていない商品を紹介しましたが、それでも使用するのが不安の場合、以下のような物を使用してはいかがでしょうか? 直接ゴキブリを殺すことはできませんが、大きなゴキブリの侵入前や侵入後の対策になります。

1捕獲機

ゴキブリ好みのにおいでゴキブリをおびき寄せ、強力な粘着トラップシートで捕獲します。世代を重ねるごとに、「重い生卵すらも簡単に取れなくなる粘着力」、「濡れた場所を通ったゴキブリ対策による足ふきマットの実装」など、ゴキブリを多く捕獲するための工夫が施されている。

2忌避剤を使って予防に努める

忌避剤はいわば「ゴキブリよけ」。ゴキブリの侵入を防ぐために使われます。忌避剤はゴキブリが嫌う天然ハッカ油が配合されているのが大半であり、液体・スプレーのように床や壁に吹きかけるものと、立てかけ・紙パック型のような設置型があります。そのため、あらゆるゴキブリの侵入経路に対応することが可能です。100%ゴキブリを退けられるとは限りませんが、使用するだけでも外からのゴキブリの侵入を極限まで抑えることができます。

ちなみに、夏に蚊取り線香を焚いたり、虫よけスプレーを体にかける方がいますが、あれらも忌避剤の一種になります。虫よけスプレーを体にかけて「スーッ」とするのは、スプレーに忌避効果のあるハッカ油が含まれているからなのです。

皆さま自分自身の駆除方法に合った殺虫剤を!

ここまで、ゴキブリに遭遇しないように設置し駆除するための対策アイテム“ベイト剤”と、目の前に現れてあたりを動き回るゴキブリのを止めて、駆除するための“殺虫スプレー”。

それぞれゴキブリを駆除するための特徴が異なることが分かったと思います。即効性重視のもの、抵抗性を気にしつつ時間をかけて確実に駆除するもの、殺虫成分なしで冷却によって駆除するものなど様々。さらにベイト剤と殺虫スプレー、各種類によってもそれぞれ得手不得手があることも理解できたと思うので、室内でゴキブリとよく遭遇する場合、それぞれの種類を2つ以上は購入し、互いの得手不得手を補えるようにすることをおすすめいたします。自分や今の現状に合ったゴキブリの殺虫剤を是非探してみてください。