不用になったショーケースの処分、どうしたらいいの?

商品や展示物を魅力的に見せるショーケース。
サイズや機能はさまざまですが、おおむねサイズが大きく、重量のあるものが多く見られます。 そんな大きくて重いショーケース、不用になった場合はどのように処分すればいいのでしょうか。
ここでは、ショーケースの処分方法についてご紹介していきます。

目次
  1. 1. 1, ガラスショーケース(ディスプレイショーケース)
  2. 1. 2, 冷凍・冷蔵ショーケース
  3. 1. 1, 買取ショップに買い取ってもらう
  4. 1. 2, オークションサイトなどで売る
  5. 1. 3, その他
  6. 1. 1, 産業廃棄物処理業者に依頼する
  7. 1. 2, 不用品回収業者に依頼する

ショーケースの種類

ショーケースを大別すると、次の2種類に分けることができます。
それぞれ処分する際にも知っておいていただきたい違いがあります。

1, ガラスショーケース(ディスプレイショーケース)

ガラスや透明アクリルなどでつくられたショーケースです。 商品や展示物を魅力的に見せるだけでなく、ガラス越しに見せて陳列物に直接触れさせないというセキュリティ面でも有効です。
たとえば、博物館や美術館、宝石店などにあるショーケースはセキュリティ的な意味合いが大きいですね。 ガラスショーケースのなかには、商品や展示物が映えるように照明を搭載したものもあります。

ショーケース画像1

2, 冷凍・冷蔵ショーケース

スーパーマーケットをはじめ、食品を扱っているお店でよく見かけるのが冷蔵機能や冷凍機能を搭載したショーケースです。精肉、魚介、飲料、冷凍食品、アイスクリーム類などの売場でよく見かけますね。
こちらの冷凍・冷蔵ケースは、地球温暖化の原因のひとつである温室効果ガスのフロンを使用しているものがあり、処分の際にはフロンの回収が法律で義務づけられています。

ショーケース画像2

ショーケースの処分方法① 買取・回収

まだ使用可能なショーケースを処分する場合、エコの観点からもできるだけリサイクルやリユースしたいものです。

その際の処分方法として考えられるのが「買取」や「回収」です。
ショーケースのような大型什器を処分する際には、お金を払ってなんとかしてもらう方法が一般的ですが、状態の良いものであれば、買い取ってもらえる可能性があります。
なかでも製造年が新しいものほど、高く買い取ってもらえる傾向にあります。

1, 買取ショップに買い取ってもらう

近年、小売店や飲食店の開店・閉店のサイクルが早くなっていることもあり、店舗什器や厨房機器は中古市場が活性化しています。
そのため、インターネットで[ショーケース 買取]などで検索すると、多くの買取ショップを見つけることができます。

ショーケースの買取を行っているショップは主に、さまざまな品物の買取を行っているリサイクル系の買取ショップ、店舗什器や厨房機器を専門に取り扱って売買を行っているショップがあります。

2, オークションサイトなどで売る

大手オークションサイトや、フリマサイトで売るという方法もあります。

これらのサイトは、売り手と買い手の直接取引きになるため、タイミング良く「欲しい」という人が現れれば、買取ショップよりも高い価格で売れることがあります。
また、ディスプレイ用のガラスショーケースは、趣味のコレクションなどを陳列する際にも使用されるため、店舗関係者だけでなく、個人が買い求めるケースもあります。

こうしたオークションサイトやフリマサイトは高く売れる可能性がある反面、出品作業が必要になる上、必ずしも売れるとは限りません。また、もし取引が成立した場合は、大きくて重いショーケースを発送するという作業も発生します。

発送が大変な場合は、エリア限定の掲示板サイトなどに出品して、店舗等まで引き取りに来てもらえる人限定で販売するという方法もあります。

3, その他

そのほか、地元のリサイクルショップに買取を依頼するという方法もあります。
ただし、ショップによっては業務用のショーケースは取り扱っていなかったり、出張買取不可で店舗持ち込みのみというケースもあるので、まずは問い合わせてみましょう。

また、ショーケースの製造・販売を行っている会社で、買取や回収を行っているところもあります。
査定を行い、年式や状態等に応じて、買取、無料回収、有料回収、回収不可という裁定が下されます。
こうした会社はエリア限定で行っているケースがほとんどですので、地元にこうした会社がないか調べてみるのもひとつの方法です。

ショーケースの処分方法② 廃棄

壊れてしまっているものや、年式の古さや状態の悪さなどで査定に出しても金額のつかないものは、残念ながら、廃棄処分にせざるを得ません。

サイズや重量があり、業務で使用するショーケースは、自治体等では回収してもらえません。
また、フロンガスを使用している冷凍・冷蔵ショーケースを処分する場合は、フロン回収・破壊法でフロンガスの回収を義務づけられているため、適切な処理が可能な業者に依頼する必要があります。

廃棄方法としては、次の2つの方法が一般的です。

1, 産業廃棄物処理業者に依頼する

廃棄方法のひとつが産業廃棄物処理業者に依頼するという方法です。

インターネット等で、地元エリアをカバーしており、ショーケースの処理に対応している業者を探しましょう。
なお、冷凍・冷蔵ショーケースを処分する際には、フロンガスを適切に回収できる業者を見つけることが重要です。

産業廃棄物処理業者に依頼するメリットは、不法投棄されるような心配なく、適正に処理してもらえるという安心感です

産業廃棄物の処理を業者に依頼する際には、どの業者(委託業者)がどんな産業廃棄物をどのように処理するかを記載した「産業廃棄物管理票(マニフェスト)」を作成します。
委託業者はそのマニフェストに従って産業廃棄物を処理し、作業が完了したら、完了日時を記載して返送することが義務づけられています。

ただし、ショーケースひとつ処理するにも、許可を受けている適正な運搬業者および処理業者を探して、委託契約を結び、マニフェストを交付して管理しなければならないため、それを面倒に感じる事業者もいるかもしれません。

なお、産業廃棄物業者に処分を依頼した場合の費用は、重量や設置場所によって変わってきますが、廃棄費用、フロンガス回収費用(冷凍・冷蔵ショーケースのみ)、出張費用などを合わせて、3万円〜5万円くらいかかるのが一般的です。
ガラスショーケースの場合も、フロンガスの回収費用はかからないものの、ガラスが重かったり、照明搭載の場合はその処分費用もかかるため、ほぼ同様の金額が必要になります。

なお、処分費用は業者やエリア、設置環境によって異なりますので、複数社に見積りを依頼することをおすすめします。

2, 不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼するという方法もあります。

不用品回収業者に依頼するメリットは、産業廃棄物処理業者に依頼するような手間がかからないこと、そして、ショーケース以外の不用になったものも一括して回収してくれることにあります。
もしも閉店や廃業などによって、さまざまなものを処分する必要があるなら、産業廃棄物処理業者よりも便利かもしれません。

ただし、不用品回収業者のなかには、不当に高い回収費用を請求したり、回収したものを不法投棄するような悪徳業者も存在します。
不用品回収業者を利用する場合は「一般廃棄物処理業」の許可を持っている適正な業者に依頼するようにしてください。 また、冷凍・冷蔵ショーケースの処分を依頼す場合は、フロンガスの回収が可能かどうかもしっかり確認してから依頼するようにしましょう。

いくらかかるか不安な場合は、まずは複数社から見積りを取って確認するようにしましょう。
不当に高い業者は論外ですが、不当に安い業者も適切に処理してくれるか不安なところがあるので注意してください。

ショーケースの処分について

ショーケース画像3

不用になったショーケースの処分方法についてご紹介してきました。

もしもまだ使えるものを処分するのであれば、エコの観点からも、まずは売却や回収に出すなど、できるだけリサイクル・リユースできるように処理しましょう。

また、やむを得ず廃棄処分にせざるを得ない場合は、産業廃棄物業者や不用品回収業者に依頼することになりますが、いずれも許可を持った適正な業者に依頼するようにしてください。