処分時はプライバシーに注意!リコーダーの処分方法|選択肢と注意点をまとめて解説
リコーダーは小学校や中学校で音楽の授業の教材として使われることの多い縦笛です。
しかし、学校を卒業したあともリコーダーが好きでリコーダーを吹いている、という人はごく少数派です。
学校を卒業した後、使わなくなったリコーダーは収納にしまい込んだまま、という人の方が多いのではないでしょうか。なかには、大人になってもまだ実家に置きっぱなし、という人もいるかもしれません。
今回は、そんなリコーダーの処分方法や廃棄するときの注意点などを紹介します。
目次
リコーダーの処分について
リコーダーと一口に言っても、色々なサイズのものがあります。リコーダーは演奏可能な音の範囲で大きさが決められているので、小さなリコーダーから非常に大きなリコーダーまで幅広いサイズのものが作られています。
学校で教材として使われるリコーダーは、主にソプラノリコーダーとアルトリコーダーの二種類です
小学校で使われる30センチ程度のものがソプラノ、中学校で使われる45センチ程度のものがアルトです。アルトの方がサイズが大きく、ソプラノよりも音域が低いのが特徴です。今回は、主にこの二種類のリコーダーの処分について解説していきます。
1安価なリコーダーはほとんどがプラスチック製
リコーダーには、主に木製のものとプラスチック製のものがあります。学校教育で使われている黒と白のリコーダーは、そのほとんどがプラスチック製です。
プラスチック製品の処分方法は可燃ごみと同様に処分する自治体と、不燃ごみとして別途回収する自治体がありますので、プラスチックの処分方法について確認してから処分するようにしましょう。
なお、木製のリコーダーの場合は基本的に可燃ごみという区分になりますが、木製品で一辺が30センチ以上のものを粗大ごみと定義している自治体の場合、リコーダーのサイズによっては粗大ごみとして処分しなければならない場合があります。
2解体しても粗大ごみになるケースがある点に注意
粗大ごみの定義についても自治体ごとに決め方が異なるので、事前に必ず調べておきましょう。
細かいルールは異なりますが、一辺の長さが30センチ、という基準が一つの目安になります。長さが30センチ以上あっても解体すれば問題ない、という自治体が多いですが、30センチ以下に解体しても30センチ以上のものは全て粗大ごみとして処分する、という自治体もあります。
アルトリコーダーやテナーリコーダーを処分する場合、一つ一つのパーツは30センチ以下ですが、どちらも演奏時に組み立てたときの全長が40センチ以上になるため、分解しても粗大ごみという区分になってしまいます。このようなルールの自治体だと粗大ごみとして処分する必要がありますので注意が必要です。
リコーダーの具体的な処分方法
リコーダーを処分するための具体的な方法として、どのようなものがあるでしょうか。
譲渡、寄付、廃棄の三つの方法についてご紹介します。
1フリマアプリやオークションサイトへの出品
メルカリやラクマ、ヤフオク!などのフリマアプリ、オークションサイトに出品し、買取希望者を募る方法です。
特にメルカリはフリマアプリの中でも最も知名度が高く、利用人口も多いため、すぐに引き取り手を探したいときに便利に活用することができます。最近はメルペイという電子マネーも利用できるようになり、コンビニ各社とも提携しているので非常に便利です。
譲渡前にクリーニングをする、自分で発送の手続きをするなどの手間はありますが、買取希望者との交渉が成立すれば買い取ってもらうことができるという点が最大のメリットです。樹脂製のリコーダーも多く出品されていますが、木製のリコーダーのほうが人気があるので買取希望者が現れるのも早い傾向があります。
2希望者への譲渡
ジモティーなどの地域掲示板で引き取ってくれる人を探す方法です。
他にないメリットとして、ジモティーは譲渡する際の条件を自分で指定することができます。地域掲示板は基本的に自分の居住している地域の近所の人が見ていることが多いので、車で引き取りに来てくれる人、近くまで取りに来ることが出来る人などの条件を指定しておけば、輸送にかかる手間や送料を省くことができます。
ただし、ジモティーはメルカリやヤフオクと違って匿名での取引や顔を合わせない取引を行うことが難しいというデメリットもあります。取引でトラブルが起きる可能性も考慮して、受け渡しには人通りの多い場所を指定する、付添人を付けるなど、利用者がお互いに安心して取引ができる環境で取引するようにしましょう。
3ボランティア団体への寄付
処分の選択肢の一つとして、ボランティア団体へ寄付して再び楽器として活躍してもらうという方法もあります。
国際社会支援推進会ワールドギフトでは、海外の発展途上国へ回収した不用品を寄付する活動をしています。宅配便で送れるサイズの楽器であれば何でも寄付の対象になるので、リコーダーももちろん寄付することができます。
寄付の方法もシンプルで、送りたいものを箱に詰めてサイズを測り、サイトの申し込みフォームから申し込みをすれば、集荷の手配を行ってくれます。
送料と手数料はこちらでの負担になりますが、使わなくなったリコーダーで簡単に国際貢献ができますので、一度検討してみるのも良いでしょう。
4リコーダーを廃棄物として処理するには?
リコーダーが壊れている、もう楽器としては使えないという場合や、引き取り手がどうしても見つからない場合は廃棄しましょう。
学校でよく使われる黒と白のリコーダーはプラスチック製品なので、お住まいの自治体のプラスチック製品の処分ルールに従って廃棄してください。
木製のリコーダーの場合は可燃ごみです。こちらも処分ルールに従って、可燃ごみとして処分するようにしましょう。
また、アルトリコーダーの場合、一部ではありますが自治体によっては粗大ごみという扱いになってしまう地域もあります。その場合は、収集センターへ回収の申し込みを行い、別途引き取ってもらう必要があります。
粗大ごみの収集を依頼する場合、まずはインターネットや電話で収集センターへ引き取り依頼を出して、希望日時を決めます。
日時が決まったら処分料金の案内が来るので、処理券を購入して外側に貼っておきましょう。アルトリコーダーはケースに入っていても軽量なので、処分費用は400~500円程度で済む地域が多いです。
処理券はコンビニエンスストアやスーパーなどの取扱店で購入できます。必ず請求された金額ぴったりになるように貼っておきましょう。
処理券の貼り付けが終わったら、指定された日の回収予定時刻までに外に出しておきます。あとはセンターの作業員が回収を行ってくれますので、回収されたことを確認して処分は完了です。
5処分の際はプライバシー保護を徹底する
処分の際の重要な注意点として、捨てた人の名前が分かる部分は隠したり削ったりして、事前に分からないようにしておきましょう。
リコーダーは学校教育で使われるものなので、名札がついていたり、本体の裏面に持ち主の名前が書いてあることがほとんどです。そのため、そのままゴミとして捨ててしまうと、捨てた人の名前がばれてプライバシーの流出につながるおそれがあります。
リコーダーを処分する際は、あらかじめ名札は取り出してシュレッダーにかける、名前が彫ってある部分はやすりで削って名前が分からないようにするなど、あらかじめ持ち主の個人情報が分からないように加工してから処分するようにしましょう。
6不用品回収業者に依頼する場合
不用品回収業者に依頼する場合、料金はかかりますが、プライバシーの問題やゴミの分類の問題などを考えなくて済む、処分にかかる手間や時間が削減できるというメリットがあります。
リコーダーに限らず、学校を卒業したあとに使わなくなった大量の教材や、名前が書いてある学用品などの処分も、業者に依頼すれば全て任せることができます。一度にまとめて捨ててしまいたいけど、プライバシー保護のための名札外しやゴミの分別を自分でする時間がないという場合は特におすすめです。
業者に依頼する場合は、無料の回収業者は利用しないように注意しましょう。無料回収業者は無資格で営業を行っていることも多く、回収した不用品を不法投棄していたり、無料と言っていたのに後から高額な請求をされたりといったトラブルに繋がることもあります。不用品回収業者に依頼する場合は、産業廃棄物収集運搬の資格を持ち、きちんと実績のある会社に依頼すると安心です。
プライバシー流出が心配であれば業者の利用が便利
リコーダーは学校で教材として使われることが多いので、紛失したときのための対策や他の人のものと混ざらないようにするために、どうしてもあちこちに名前を記名する必要があります。
そのため、廃棄処分をする際にはプライバシーを他の人に知られないようにするために、記名を削除したり、名札を先に廃棄したりといった対策が必要です。
もし、リコーダーなどの学校で記名して使っていた教材を一度に処分したいのであれば、不用品回収業者に依頼して引き取ってもらうのが良いでしょう。
不用品回収業者は引き取った不用品を適切に処分してくれるので、先に名札を剥がす、記名部分を削るといった面倒な作業が不要になります。
利用料金はかかりますが、お金を払ってでも処分にかかる時間を節約したい場合やプライバシーがどうしても心配な場合は、ぜひ不用品回収業者の利用を検討してみてください。
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