ゴミとして捨てることはできない!コンクリートブロックの処分方法を徹底解説
建築資材として建設現場で用いられるほか、個人で園芸用品として利用されることのある建築・土木資材がコンクリートブロックです。
近皆さんのご自宅でも、エアコンの室外機の下に置いてあったり花壇の周りに大量に並んでいたりするのではないでしょうか。
もしも、そんなコンクリートブロックが不要になったとき、どのように処分すればよいかご存じでしょうか?ここでは、コンクリートブロックの処分方法を解説していきます。
目次
- 不要なコンクリートブロックをどうする!?買取や安く処分する方法をチェック
- 1コンクリートブロックには3種類ある!
- 2コンクリートブロックの処分方法は全部で5つ!
- コンクリートブロックは自治体で回収できない!その理由について解説
- 1コンクリートブロックを回収する自治体はごく稀です
- 2コンクリートブロックを回収する自治体はごく稀です
- コンクリートブロックは売れない?買取してもらうための方法と条件
- 1コンクリートブロックを買取してもらう方法と条件
- 2オークションサイトやフリマで売却することも可能
- 3コンクリートブロックを購入店で回収してもらおう!
- 4コンクリートブロックを譲渡するには?宅配便か車の手配は必須!
- コンクリートブロックのもらい手を探す方法はたくさん!
- 1親戚や知人、友人、職場などに連絡する
- 2自治体の不用品交換情報に掲載してもらう
- 3 インターネットの掲示板を利用する
- コンクリートブロックは宅配便でも送れます
- コンクリートブロックの処分で最速の方法!不用品回収業者の利用
- 1コンクリートブロックを引越し業者は回収してくれる?
- 2コンクリートブロックの処分は不用品回収業者に依頼しよう
- 3回収されたコンクリートブロックは再利用されます
- コンクリートブロックの処分はお金か手間がかかる!
不要なコンクリートブロックをどうする!?買取や安く処分する方法をチェック
自宅の庭に転がっているコンクリートブロックを、引越しや庭掃除を機に処分したいと考えたとき。
処分方法を知っておかないと、引越しに間に合わなかったりいつまでも片付かなかったりする可能性も…。
まずはコンクリートブロックを処分する方法の一覧を確認しておきましょう。
1コンクリートブロックには3種類ある!
私たちの身近にある建築用コンクリートブロックには、大きく分けて3種類が存在します。
積み上げることで建物の外壁(ブロック塀)や内部の間仕切り、土留めなどに使用されていますが、道路工事や河川工事で用いられることもあります。
・空洞コンクリートブロック
「コンクリートブロック」と聞いて多くの方が思い浮かべるであろうブロックがこのタイプです。普通ブロックとも呼ばれています。
JIS規格では強度によってA種、B種、C種に分けられており、厚さは80mm・100㎜・120mm・150mm・190mmのものがあります。
・化粧コンクリートブロック
骨材を混ぜたり顔料で着色したりして見栄えをよくしたブロックです。
厚さは普通ブロックと変わりません。
1~5本のラインが入ったリブブロックが主流となっています。
・型枠コンクリートブロック
施工後にコンクリートを流し込んで擁壁を作るためのブロックです。
普通ブロックよりも強度の高いものも多く、L字型やZ字型などの形状をしています。
2コンクリートブロックの処分方法は全部で5つ!
不要なコンクリートブロックを処分したい場合、料金は発生するのかどうか気になりますよね。できるだけお金や手間をかけずに捨てたいと考えるのは当然です。
お金に換えられたら…と望む方もいるでしょう。
実際のコンクリートブロックの処分方法は全部で5つ。
1 買取してもらう
2 購入店で回収してもらう
3 誰かに譲渡する
4 不用品回収業者に依頼する
5 自治体に相談する(産業廃棄物処理業者の紹介)
一つ注意したいのは、買取や購入店での回収、譲渡ができなかったからといってゴミとして捨てることができないということ。
最終的には自治体に相談して産業廃棄物処理業者を紹介してもらうか、あるいは自身で不用品回収業者に依頼する方法を選ばざるを得ないと考えてください。
コンクリートブロックは自治体で回収できない!その理由について解説
コンクリートブロックは家電製品や家具などとは違い、ゴミとして廃棄することができません。そもそも、自治体で回収をおこなっていないのです。粗大ごみとして処分してもらうこともできません。
1コンクリートブロックを回収する自治体はごく稀です
ゴミとして捨てられない理由は、コンクリートブロックは「産業廃棄物」として扱われるからです。たとえ個人で使用していたものであっても同様です。
産業廃棄物は家庭系ごみ(可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみといった一般廃棄物)や事業系一般廃棄物とは区別されています。
事業活動で発生したもののうち、法で定められた6種類と政令で定められた14種類の計20種類が産業廃棄物に該当します。
【東京都環境局(http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/)】
コンクリートブロックはコンクリートに当てはまります。
建設リサイクル法の対象ともなり、不法投棄をおこなった場合、懲役や罰金が課せられる可能性があります。不法投棄は絶対にしないでください。
2コンクリートブロックを回収する自治体はごく稀です
原則、コンクリートブロックは自治体で回収してもらうことはできません。
例えば、東京都世田谷区では、収集できる品目として公示されていません。「ご不明な点は、清掃事務所にお問い合わせください。」とありますが、ゴミとして受け付けてもらうことは難しいでしょう。
指定の団体(東京都産業資源循環協会)に相談すれば、産業廃棄物処理業者の紹介をしてもらうことは可能です。
例えば、大田区ホームページでは「メーカーや販売店にご相談ください。」と記載があるため、まずはそれに従うべきです。「お困りのときは、清掃事業課や清掃事務所にお問い合わせください。」とあるため、事情によっては、コンクリートブロック1~2個なら引き取ってもらえるかもしれませんがあまり期待しない方が良いです。
しかし、ごく稀に自治体の管轄施設で受け入れてもらえることがあります。
例えば、長野県長野市ではコンクリートブロックを有料で引き取る「ストックヤード」が開設されています。
このように自治体によって対応が異なるため、一度問い合わせてみてください。
コンクリートブロックは売れない?買取してもらうための方法と条件
「新品のコンクリートブロックがあるんだけど、売れないかしら?」
「できればお金に換えられたら…」
コンクリートブロックを処分する方法で一番お得なのは売却です。
もちろん、買取してもらえればの話ですが…。
ここでは、コンクリートブロックを買取で処分する方法についてご説明します。
1コンクリートブロックを買取してもらう方法と条件
はじめに、コンクリートブロックを売却することは難しいということを頭に置いておいてください。
というのも、コンクリートブロックを買取品目に挙げている買取業者はほとんどないに等しいからです。
しかし、リサイクルショップや買取専門店の中にはコンクリートブロックやレンガを買取対象としているところも稀にあります。
どんなコンクリートブロックでもお金に換えられるというわけではなく、「購入から~年以内」「キズや汚れ、破損のないもの」など条件が設けられていることが多いです。
2オークションサイトやフリマで売却することも可能
リサイクルショップや買取専門店で買取ってもらえなければ、自分で出品するという方法もあります。
パソコンやインターネットが得意な方であれば、ヤフーオークションなどのオークションサイトに出品するのが手っ取り早いでしょう。
【ヤフオク!(https://auctions.yahoo.co.jp/)】
出品者がスタート価格を自由に設定でき、落札者が価格に納得した上で入札していくというのがオークションサイトのシステム。
実際にはどれくらいの価格で売却できるのでしょうか。
参考までにヤフーオークションでは、「コンクリート ブロック」のワードで検索した結果によると…
コンクリートブロックの落札相場は、20~30個につき1500~5000円程度といったところです。
規定重量内であれば宅配便で発送することができますが、重量が大きくなる場合は直接取引のみとしなければなりません。
買い手が付くまでに時間がかかること、発送作業に手間がかかることがネックです。
また、フリーマーケットに申し込んで出店するというのも一つの手です。
フリーマーケットは各地で定期的に開催されます。コンクリートブロック以外の不用品も一緒に出品が可能であり、発送作業も不要と言うメリットがあります。
一方、出店金額がかかってしまう点と、必ずしも売れるとは限らないのでご注意ください。
3コンクリートブロックを購入店で回収してもらおう!
多くの自治体が案内しているように、不要なコンクリートブロックは購入店や施工業者に回収してもらうのが望ましいといえます。
コンクリートブロックを販売する店といえばホームセンターですが、大手のコーナンやビバホーム、カインズなどでは引き取りサービスの対象外となっています。
地元の園芸用品店であれば、もしかすると回収してもらえるかもしれません。
とはいえ、「当店で購入したコンクリートブロックの回収を無料でおこなっています!」などと大々的に謳っている店舗はありませんので、事前に問い合わせてみる必要があるでしょう。
4コンクリートブロックを譲渡するには?宅配便か車の手配は必須!
エアコンの室外機や車止め以外にも、物干し台やプロパンガスボンベの台、ガーデニング資材などさまざまな用途で使用されるコンクリートブロック。
必要としている人は、意外と皆さんの近くにいるかもしれません。
しかし、コンクリートブロックを譲渡するには、多くの場合「車」が必要になるのです。
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コンクリートブロックのもらい手を探す方法はたくさん!
新品で綺麗、そのままでも再利用が十分可能というコンクリートブロックであれば、誰かに使ってほしいと思うのは当たり前です。
コンクリートブロックのもらい手を探す方法はたくさんあります。
1親戚や知人、友人、職場などに連絡する
皆さんの周りの人に、直接会ったときまた電話やメール、LINE、SNSなどで「コンクリートブロックの譲渡先を探している」ことを伝えましょう。
2自治体の不用品交換情報に掲載してもらう
自治体によっては、その地区在住の人に限り不用品の交換情報(譲ります、譲ってください)を無料で掲載してくれる場合があります。情報登録の申請を行うと自治体のホームページや施設などで公開されるため、近場の人と交渉することが可能です。
申し込み方法や掲載期間は自治体によって異なるのでその都度確認してください。
3 インターネットの掲示板を利用する
【あげますください(http://www.agekuda.net/)】
インターネット上の掲示板を利用すれば、無料で譲渡先を探すことが可能です。例えば「あげますください」のサイトには商品カテゴリー別や地域別に検索を行う機能があるため、コンクリートブロックを探している近所の人が皆さんの投稿を見つけやすいというメリットがあります。
コンクリートブロックを譲渡すること自体はそんなに難しくないでしょう。厄介なのは、それなりに重量がある品物のため、発送に手間やお金がかかるという点です。
自分で譲渡するのであれば、発送作業は皆さん自身でおこなわなければならないのです。
コンクリートブロックは宅配便でも送れます
コンクリートブロックは数が少なければ宅配便で送ることも可能です。
まずはコンクリートブロックのサイズと重量を知っておきましょう。
(サイズ、重量の一例)
種類 | 寸法(㎝) | 重量(㎏) |
---|---|---|
空洞コンクリートブロック A種 | 39×19×10 | 7.5~7.8 |
空洞コンクリートブロック C種 | 39×19×10 | 9.5~10 |
型枠ブロック | 39×19×19 | 12.2~12.5 |
化粧ブロック | 39.5×19×12 | 13 |
物干し台 | 40×32×21 | 28 |
※重量は製品によって異なります。
次に、宅配便の料金と重量の上限です。
【郵便局「ゆうパック」(https://www.post.japanpost.jp/)】
縦、横、高さの合計が170㎝以下、包装後の重量が25㎏以下であれば一般のゆうパックとして送ることができます。
料金はサイズと距離によって算出されます。
【ヤマト運輸(http://www.kuronekoyamato.co.jp/)】
縦、横、高さの合計が160㎝以内、重量が25㎏以下であれば「宅急便」で送ることができます。
料金はサイズと距離によって算出されます。
160㎝以上の大きい荷物は「ヤマト便」で送ることができます。
料金は総重量と距離で算出されますが、容積換算重量との比較で重い方を採用します。
容積換算重量の計算方法は縦×横×高さ×280です。
3辺合計が200㎝まで、荷物1個あたりの重量の制限は30㎏までと条件があるので注意しましょう。
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コンクリートブロックの処分で最速の方法!不用品回収業者の利用
「コンクリートブロックが大量にあって手に負えない!」
「売却したり譲渡したりする作業が面倒…」
という場合、いかに迅速に処分できるかを重視したくなるでしょう。
コンクリートブロックをもっとも早く処分する方法、それは業者への依頼です。
1コンクリートブロックを引越し業者は回収してくれる?
引越し業者の中には、引越しに伴う不用品をオプションサービスとして回収してくれるところもあります。
多くの業者では家具や家電などを対象品目としており、コンクリートブロックは対象外です。
例えば、サカイ引越センターでは不用品処分はおこなっているものの、土木・木材関係は不可としています。コンクリートブロックも例外ではありません。
アーク引越センターではエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機と家電4品目のみの回収しか行っていません。
ハート引越センターの場合、家具やパソコン、食器、衣装ケースなどは回収の対象ですが、コンクリートブロックは取り扱っていません。
従って、引越しのタイミングでコンクリートブロックを処分したいと考えても、引越し業者に回収してもらうのは難しいといえるでしょう。
2コンクリートブロックの処分は不用品回収業者に依頼しよう
コンクリートブロックの処分を電話一本で受け付けてくれるのが不用品回収業者です。
不用品業者に依頼すれば、不用品をまとめて引き取ってもらうことが可能です。
出張回収に対応している業者なら自宅まで取りにきてくれるため、重量のある物の処分に困っているときは大変助かります。
不用品回収業者コンクリートブロックを回収してもらうには料金が発生します。
実際に業者に依頼するとなると、業者によって値段は異なりますが、出張費や車両費(軽トラック)、作業費などで平均4,000~7,000円くらいかかります。
車両が大きくなれば最大30,000円くらいかかる場合もあるので、事前に見積もりを取っておくと良いです。
3回収されたコンクリートブロックは再利用されます
不用品回収業者によって回収されたコンクリートブロックは、砕かれたのちもう一度コンクリートに生まれ変わり再利用されます。つまり、リサイクルされるというわけです。
ゴミとして不法投棄せず、きちんとした手順で処分することは、環境にもやさしく、コンクリートブロックにとっても良いことだと考えられます。
コンクリートブロックの処分はお金か手間がかかる!
ここまでコンクリートブロックの処分方法を解説してきましたが、どの方法にもメリットがありデメリットもあります。
手間をかけずにお金をかけるか…
お金をかけずに手間をかけるか…
どちらを選ぶかで処分方法はある程度絞ることができるでしょう。
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