ロッカーの処分方法まとめ~買取・譲渡・粗大ごみ・業者~
「会社や学校、店舗などで使用していたロッカーが不要になった…。」
そんなとき、どのように処分すればよいのか迷ってしまいますよね。
ロッカーと一言でいっても、その種類もさまざまです。
この記事では、個人用からオフィス用までロッカーと呼ばれるものの処分方法をまとめていきます。
目次
- 個人用もオフィス用も!ロッカーを処分する方法の一覧
- 1ロッカーの主な種類
- 2ロッカーを処分する方法一覧
- ロッカーを買取ってもらう方法とは?鉄くずとして売れる可能性も!
- 1リサイクルショップやネットで買取してもらう
- 2ロッカーのメーカーや状態が査定に影響する
- 3ロッカーの買取価格の相場は?
- 4鉄くずとして売れる可能性がある!
- 学校やオフィスで需要あり!ロッカーを譲渡する場合の処分方法とは
- 1ロッカーを団体や学校に寄付しよう!
- 2自治体の掲示板や無料掲示板で譲渡しよう!
- 3ロッカーは大型家具用の宅配便で運ぼう
- オフィス引っ越し時は引越し業者にロッカーの処分を依頼しよう
- 1オフィス引っ越し~ロッカー処分までの流れ
- 2オフィス移転やロッカー処分に対応している業者
- ロッカーは粗大ごみか事業系廃棄物かになる!自治体にゴミに出す方法
- 1ロッカーを家庭ごみに出すなら「粗大ごみ」になる
- 2オフィスのロッカーは「事業系廃棄物」になる
- ロッカーを急ぎで処分したいときは不用品回収業者へ!
- 1ロッカーの処理を委託する業者はどこを選べばいい?
- 2ロッカーを不用品回収業者に処分してもらうメリット
- 3不用品回収業者の処分費用の相場は?
- ロッカーはメリット・デメリットを考えて処分しよう
個人用もオフィス用も!ロッカーを処分する方法の一覧
「ロッカー」と聞くと、多くの方は縦に細長い白色のロッカーを思い浮かべるでしょう。
しかし、実は意外に種類があるもので、用途や人数に合わせて製品の選択が可能です。
まずは代表的なロッカーの種類と処分方法の一覧をみていきましょう。
1ロッカーの主な種類
ロッカーは鍵をかけることのできる棚や箱の総称です。主に収納の目的で使用される家具の一種に分類されますが、素材によって5つのタイプに分けることができます。
●スチールロッカー
オフィスや学校、店舗まで幅広いシーン・用途で使用されている定番のタイプがスチールロッカーです。
衣類などの着替えを保管を目的に用いられることから、「更衣室ロッカー」と呼ばれることもあります。
主流となる1人用ロッカーだけでなく、2~24人用といった大人数タイプも。
スチールロッカーの中には、靴を入れるためのシューズロッカーや掃除用具を収納するための掃除用ロッカーなど用途別の製品が販売されています。
●スポーツロッカー
見た目はスチールロッカーと似ていますが、サビやキズが付きにくいよう粉体塗装を施しているのが特徴的です。
主にスポーツジムやスイミングクラブ、ゴルフ場などで使用されています。
●コインロッカー
硬貨を投入することで鍵の開閉ができるロッカーです。
駅や大型商業施設、プール、温泉などでよく見かけます。
●木製/木金ロッカー
文字通り木で造られたロッカー。デザイン性が高く、高級感を演出できます。
扉が木製、本体がスチール製になっている木金ロッカーというものもあります。
●プラスチックロッカー
文字通りプラスチック製のロッカーです。軽量で移動しやすく、サビに強い、耐久性が高いという特長があります。
2ロッカーを処分する方法一覧
ロッカーはある程度大きさも重さもあるものですから、ゴミ袋に入れてポイと捨てるわけにはいきません。
処分方法に困ったときは、条件の良い(費用や手間がかからない)順に候補を挙げていくことをおススメします。
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
買取してもらう | お金になる | 手間がかかる、条件が厳しい |
下取りしてもらう | 商品購入の足しになる | 業者が限られる |
譲渡する | 環境にやさしい、人の役に立つ | 運び出しや運搬が面倒 |
引越し業者に依頼する | 手間がかからない | お金がかかる |
ゴミに出す | 処分費用が安い | 自治体によって細かいルールがある |
不用品回収業者に頼む | 急ぎでもOK、手間がかからない | 処分費用が高くなる |
お金に換えるのが難しいならば無料で処分する方法を検討する。
そして、最終的には有料で処分する方法を検討していきましょう。
ロッカーを買取ってもらう方法とは?鉄くずとして売れる可能性も!
ロッカーの処分を考えたときに、まず候補に挙げたいのが「買取」です。
というのも、ロッカーは流行が少なく、一定の層にのみ需要があるというわけではないため、いつの時代も市場価値が安定しているものです。
ロッカーの買取価格や売れる条件について解説していきます。
1リサイクルショップやネットで買取してもらう
ロッカーはオフィス家具を取り扱うリサイクルショップで買取してもらえます。
また、一部の中古オフィス家具の通販サイトでも買取サービスを行っています。
新品のロッカーの購入を考えているのであれば、下取りを候補に入れても良いでしょう。
オフィス用品を取り扱う店舗など一部の業者に限られますが、商品購入の際の足しにできます。
最近では、ネットオークションやフリマサイトを利用して自分で出品する方も増えています。
例えば…
などのサービスが挙げられます。
リサイクルショップでの買取とは違い、価格を自分で設定できるのが最大のメリットです。
2ロッカーのメーカーや状態が査定に影響する
買取ってもらえるロッカーの条件として、一つに「メーカー」が挙げられます。
国内の有名ブランドであれば査定で優遇される可能性は高いでしょう。
例えば
・コクヨ
・オカムラ
・イトーキ
・内田洋行
・アルファロッカーシステム
などが該当します。
また、状態が良ければ良いほど高値が付きやすいです。
・キズや汚れ、使用感が目立つ
・開閉や施錠に不具合がある
・サビや変色などがある
・ノーブランド、外国製品
・鍵が不足している
といった品物の場合、買取価格が付かないこともあります。
3ロッカーの買取価格の相場は?
一般的に、ロッカーは交換頻度がそれほど高い家具ではありません。そのため、中古の流通が少なく上記の条件に当てはまれば買取ってもらえる可能性があります。
ロッカーの買取価格の相場は人気メーカーかそうでないかで差が出ます。
一般的なロッカーの場合、買取相場は1~2人用ロッカーで1000円程度、3~4人用ロッカーで2000円程度、多人数用ロッカーで2500円程度です。
一方、人気メーカーは4000~25,000円で買取られています。
人気メーカーだとしても、高額で売れるのは状態の良い、大人数用のものです。
残念ながら、万単位で売れるのは稀だと考えておきましょう。
4鉄くずとして売れる可能性がある!
状態があまり良くなく、ロッカーとして売却することが難しい場合でも、「鉄くず」として買取してもらえることがあります。
対象となるのは、スチール製のロッカーのみです。
プラスチックが混ざっている製品などは対象外になることがあります。
主に金属のリサイクル事業をおこなっている企業が対応しており、1㎏20円程度が相場です。
ただし、運搬費用(8000円~)が発生するため、鉄くずが少量の場合はマイナスになってしまう可能性があります。
また、そもそも少量での買取は行っていない業者もあります。売却できるのは100㎏~と考えておいた方が良いでしょう。
回収された鉄くずは、再生処理が施されリサイクル資源として国内外の製鋼所に出荷されます。
学校やオフィスで需要あり!ロッカーを譲渡する場合の処分方法とは
街やオフィスビル、学校、病院、商業施設などいたるところで目にするロッカー。
大人数の人間が集まる場所にロッカーが置いていないことはない、といっても過言ではありません。
ロッカーは需要が高いため、買取や下取りが無理でも譲渡や寄付ができる可能性があります。
譲り手を募る方法や運び出しや運搬をおこなう際の注意点をご説明します。
1ロッカーを団体や学校に寄付しよう!
まずは、あなたの周りの人に「不要なロッカーがある」ということを伝えましょう。
タイミングと運がよければ、引き取り手が見つかるかもしれません。
さらに、ロッカーは小学校~高等学校のみならず、大学や専門学校、保育施設、塾や予備校、英会話スクール、カルチャースクールとあらゆる学校で利用されています。
ロッカーを必要としている学校がどこかにあるかもしれません。
特に、汎用性の高いスチールロッカーやシューズロッカーなどはどこの学校にも1台は必ず見かけます。
近くの学校施設に問い合わせてみても良いですし、寄付を募っている団体(NPO法人、フリースクールなど)に申し込みをするのも一つの手です。
2自治体の掲示板や無料掲示板で譲渡しよう!
周辺施設や団体への寄付ができなかった場合、掲示板を利用して譲り手を探す方法も検討しましょう。
個人で使用しているロッカーが不要になった場合、自治体に「譲ります」情報の掲載を依頼してみましょう。
これらの掲示板は紙媒体(情報誌)のものもありますが、ネット上に掲載してもらうことも可能です。
申し込み方法は各自治体で異なりますので、電話や対面にてお問い合わせください。
このほかにも、無料の広告掲示板「ジモティー」やTwitter、FacebookなどSNSを活用して引き取り手を探すことも可能です。
自治体の掲示板とは違い、不特定多数の人の目に留まる可能性が高いですが、冷やかし目的のメッセージには十分注意しましょう。
3ロッカーは大型家具用の宅配便で運ぼう
無事にロッカーを譲る相手が決まったら、「どうやって運ぶのか?」を考えなければなりません。
ロッカーは家具やオフィス家具に分類されるため、対応していない宅配便もあります。
例えば、ゆうパックは三辺合計(品物のタテ+ヨコ+高さ)が170㎝以下、重さが25㎏以下の荷物しか運べませんから一般的な1人用のスチールロッカーでも難しいです。
重量ゆうパックは30㎏以下まで対応していますが、三辺合計が170㎝ですのでロッカーは対象外になります。
クロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」であれば対応可能です。
ロッカー一つからでも送ってもらえますし、梱包から搬出入、設置まで引き受けてくれます。
また、佐川急便で配送することも可能です。
「飛脚ラージサイズ宅配便」の場合、三辺合計が260㎝以内、50㎏までに対応。
「大型家具・家電背設置輸送」の場合、三辺合計が600㎝以内、80㎏まで対応しています。
オフィス引っ越し時は引越し業者にロッカーの処分を依頼しよう
「オフィスの引越し時にロッカーを処分したい」
という場合は、引越し業者にロッカーの処分を依頼することができます。
オフィス移転の一般的なスケジュールや対応している引越し業者を説明していきます。
1オフィス引っ越し~ロッカー処分までの流れ
オフィスの引っ越しをするとなると、大変大掛かりな作業になります。
はじめてオフィス移転をおこなう方は、ロッカーを含めた不用品処分までの一般的な流れを確認しておくことをお奨めします。
1.電話やホームページから相談する
2.業者がオフィスを訪問し、見積もりを行う
3.計画書および見積もり書を郵送かメールでもらう
4.内容に承諾したら交渉成立する
5.作業の流れの事前説明を受ける
6.実際の移転作業に立ち会う
※ここでロッカーを回収してもらいます
7.レイアウト図に沿って家具の配置がおこなわれる
8.引き渡し後、アフターフォローがある場合も
作業においては基本的に引越し業者に任せることになるため、特にしなければならないことはありません。
2オフィス移転やロッカー処分に対応している業者
オフィスの引越しとロッカーの処分を同時に行いたい場合、どちらのサービスにも対応している業者を選ぶのが良いでしょう。
小規模のオフィスからビルや工場など大規模移転にも対応してる経験豊富な業者がオススメです。
ロッカーを含め事務什器の廃棄、オフィスレイアウトの変更、機密文書の収集溶解処理までまとめて依頼できるので移転作業が効率化できるでしょう。
会社の引越ではオフィス移転、内装工事、設備工事、オフィス設計、PM/CMなどサービス内容が充実。什器の買取や処分にも対応しています。
かかる費用については、業者やオフィスの規模、オプションの有無によって大幅に違います。 そのため、一概にいくらとは言えないのが現状です。
オフィス移転を大手引っ越し業者に任せたいというならば、ロッカーの処分は「ゴミに出す」あるいは「不用品回収業者に引き取ってもらう」方法を選択する必要があります。
この二つの方法については、次項以降で詳しく解説していきます。
ロッカーは粗大ごみか事業系廃棄物かになる!自治体にゴミに出す方法
「売却も譲渡もできなかった」
「オフィス移転を頼んだ業者がロッカーの処分に対応していなかった」
という場合は、自治体にゴミとして廃棄してもらう方法が候補に挙がります。
しかし注意したいのが、家庭ごみと企業などから出る事業ごみでは処分方法が異なるということ。
ここでは、それぞれロッカーをゴミに出す方法についてみていきましょう。
1ロッカーを家庭ごみに出すなら「粗大ごみ」になる
一般家庭で使用していたロッカーは、多くの自治体では「粗大ごみ」扱いとなります。
粗大ごみの出し方は自治体によって異なりますが、月に決まった回数決まった曜日に収集するのが一般的で、回収には事前申し込みが必要です。
また、粗大ごみを出す際、品物に指定の「粗大ごみ収集券」を指定の料金分貼り付けなければなりません。
この券は、「有料ごみ処理券(粗大ごみ収集券)取扱所」の表示がある商店やコンビニで買い求めることができます。
自治体によっては不燃・粗大ごみとして処理施設に持ち込んで回収してもらえる場合があります。
ロッカーのゴミの分別や粗大ごみの申し込み方法、料金は各市区町村の公式サイトで確認ができます。自治体ごとのルールに従うようにしてください。
2オフィスのロッカーは「事業系廃棄物」になる
オフィスで使用していたロッカーは、産業廃棄物(事業系廃棄物)として扱われます。
産業廃棄物というのは、文字通り事業活動を伴って排出されるゴミのことです。
スチールロッカーやプラスチックロッカーなどがこれに該当します。
ただし、木製ロッカーは事業系“一般廃棄物”に分類されます。
産業廃棄物も事業系一般廃棄物も、事業者自身で処理することが法律で義務付けられています。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)
空き地や海岸、山中などに捨てたりすると不法投棄で罪に問われる可能性があるため、事業系廃棄物の処理業者(不用品回収業者)に委託して回収してもらいましょう。
次の項ではロッカーを不用品回収業者に処分してもらう方法についてご説明していきます。
ロッカーを急ぎで処分したいときは不用品回収業者へ!
「時間も手間もかけずにロッカーを処分したい!」
「お金はかかってもいいからすぐに回収してほしい!」
「ほかの処分方法はどれも難しい」
というときは、ロッカーの処分を不用品回収業者に依頼するのがベターです。
ここでは、不用品回収業者の選び方やメリット、費用などを解説していきます。
1ロッカーの処理を委託する業者はどこを選べばいい?
オフィスで使用していたロッカーの処分を委託する業者はどこでも良いというわけにはいきません。都道府県知事の認可を受けた「一般廃棄物処理業者」あるいは「産業廃棄物収集運搬業者」でなければならないのです。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、以下のように定められています。
・木製ロッカー→一般廃棄物処理業者
・スチールロッカーやプラスチックロッカー→産業廃棄物収集運搬業者
このように、ロッカーの種類によって選ぶべき業者が変わります。
2ロッカーを不用品回収業者に処分してもらうメリット
・ロッカーの種類や大きさに関わらず適切に処分してもらえる
・面倒な手配が少なく、早ければその日のうちに処分できる
・自分で運び出しや運搬する必要がない
・複数のロッカーをまとめて処分してもらえる
・ロッカー以外の不用品もまとめて処分が可能
このように不用品回収業者に委託するメリットはたくさんあります。
どうしても処分に困ったときは最終手段として考えておきましょう。
3不用品回収業者の処分費用の相場は?
ロッカーを不用品回収業者に処分してもらうときに気になるのが費用です。
ロッカーを回収してもらう費用の相場は1台5,000円程度。
(業者によっては、これ以外に車両費や人件費が加算される場合もあります。)
また、ロッカーやオフィス家具が大量にある場合は、トラック詰め放題プランを選ぶことで安く処分できます。
軽トラック1台+作業員1名につき20,000円程度かかります。
のちにトラブルに発展させないためにも、事前に見積書を作成してもらうことをお奨めします。
ロッカーはメリット・デメリットを考えて処分しよう
ロッカーの処分方法は大きく分けて6種類。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、どの処分方法がベスト!と言い切ることはできません。
だからこそ、皆さんがご自身で選択肢を吟味する必要があるのです。
今回の記事を参考に、最善といえるロッカーの処分方法が見つかるといいですね。