引っ越しの時に出る不用品や粗大ごみの正しい捨て方と、経験者が語る引っ越し失敗経験談
皆さんは引っ越しをされたことがはありますか? 引っ越しは新たな環境での生活を始める第一歩です。新居は間取りや部屋の大きさ等により、今住んでいるところから持っていくことができないものも出てきます。また、新しい生活を始めるにあたり、古いものを捨てて新しいものを使うという方もいることと思います。そのため、引越しをする際には大量の不用品や粗大ごみが出るものです。
この記事では、私が実際に引っ越しをして体験した失敗経験を基に、本来やっておくべきだった正しい方法を皆さんにお伝えしていきます。
目次
- 引っ越しで大量に出てきた不用品の処分で経験した失敗体験
- 1引っ越し直前になって気づく8年分の要らない物の数々
- 2どんどん増えていく粗大ごみ
- 3エレベーター無し3階から粗大ごみを運び出す作業に後悔
- 4結局引っ越し後に残ったごみはどうしたか?
- 引っ越し直前に出るごみの量を減らすためにやっておくべきこと
- 1なるべく早めに新居の家具配置をシミュレーションしておく
- 2捨てる物があるなら、少しずつでも引っ越しまでに物を減らしていく
- 3ごみ出しの日を把握しておく
- 一般家庭ごみ(燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみ)の処分方法
- 1基本は住んでいる場所のごみの日に出す
- 2収集可能な量を上回ってしまった場合は役所に相談をする
- 3車がある場合は、自治体の指定するクリーンセンターに直接持ち込んでもOK
- 粗大ごみの処分方法
- 1量と大きさ、排出場所や搬出を手伝ってもらえる人がいるのかを確認する
- 2自治体に粗大ごみの収集依頼をする
- 3不用品回収業者に依頼する
- 引っ越しの計画はごみの処分も含めてしっかりとたてよう
引っ越しで大量に出てきた不用品の処分で経験した失敗体験
まずは私個人の引っ越しのごみ処分で失敗したお話です。先に正しい方法を知りたい方はこちらから読み始めてください。
今回、私は8年住んでいたところから引っ越しをしました。過去に何度か引っ越しを経験してきたこともあり、あまり深く考えずに準備を進めていました。引っ越し日を含めて3連休にしていたのと、前回の引っ越しは1日で荷造りしていたので、直前でも余裕だろうと高をくくっていたのがそもそもの失敗の始まりでした……。
1引っ越し直前になって気づく8年分の要らない物の数々
私は普段からあまり「断捨離」ということを意識していませんでした。部屋には十分なスペースと収納があったので、要らないものでも「とりあえず後で考えればいいか」と思って収納に放り込むスタイルでした。服なども、着なくなったものをそのまま衣装ケースの奥に放置したり、着なくなった冬物をダンボールに入れたまま収納の奥に放置したりといった状態でした。
しかし、今回の引っ越し先は収納が限られていることもあり、着ない服や使わないものを持って行っても邪魔になります。そこで荷造りをしながら持っていくものと捨てる物を分けることにしました。
……結果は明らかですね。
服なんかは割とかさ張るので、引っ越し直前に10袋以上のごみが出る結果になりました。
私の住んでいた場所では1回のごみ収集で3袋までしか出せないので、4回以上ごみを出さないといけません。燃えるごみは週2回なので2週間分です。あ、これ絶対に無理なやつだ……。
2どんどん増えていく粗大ごみ
粗大ごみに関しては引っ越し前のかなり早い段階から、耐久度に不安がある古い家具や新居に置けない家具を、自治体に収集依頼をしていました。しかし、荷造りを進めていると「あれ? これって置こうと思ってたところにやっぱり置けない?」というものや、収納の奥の方から一般ごみとして出せないものが結構出てきてしまいました。しかも割と大量に……。
私の住んでいた場所では、粗大ごみは1回の収集で10個までと決まっています。新しく出てきた粗大ごみは10個以上ありました。しかも収集してもらえるまでに約1週間前後待たなくてはいけません。日を分けて2回来てもらわないといけないうえに、引っ越し前までの収集はもう間に合いません……。
うーん、完全につみました。
3エレベーター無し3階から粗大ごみを運び出す作業に後悔
粗大ごみを処分するにはいくつか方法があります。私は今回、新居の初期費用やらその他諸々で出費が多かったのでなるべく費用を抑えようと思いました。そして、やはり自治体に出すのが一番安いなと、後先考えずに収集依頼をかけました。ベッド、机、本棚など、割と大きめの家具が中心だったのですが、解体すれば何とかなるだろうと……。
粗大ごみの収集日前夜、一人でもくもくと家具を解体しながら少しずつ1階のごみ収集場所まで運ぶことにしました。エレベーターの無いマンションで3階から1階まで、階段を使って何往復もしながら……。
解体して運びやすくなったとはいえ、そこそこの大きさの物をマンション共有部分に傷をつけないように注意しながら運ぶ必要があります。しかも朝に間に合うようにと夜中から始め、あまり物音を立てないようにゆっくり運んだので時間がかかりました。なんとか時間には間に合いましたが、夜中の間あまり音を立てないようにゆっくりやっていたので終わったのは明け方でした。自分は一体何をやってるんだろう……。
自治体の粗大ごみ費用はなんだかんだで約7,000円分、数時間かけて汗だくで身も心もボロボロにしてまでやる意味は正直無かったです。確かに不用品回収業者にお願いしていたら、数量的には1.5~2倍程度の費用がかかっていました。しかし、搬出は全部業者がやってくれるうえに30分くらいで終わる作業だったでしょう。あの時、数千円をケチらなければこんなことには……。
4結局引っ越し後に残ったごみはどうしたか?
さて、引っ越し直前に粗大ごみが増えたり、燃えるごみが10袋以上になったりと、引っ越し後にもごみをどうするかという問題ができてしまいました。私の場合は、退去日が確定した後に引越しの日程を少し早めたこともあり、退去日までに少し余裕がありました。とはいえ、粗大ごみ収集依頼をして回収日を待てるほどの期間はありませんでしたし、燃えるごみも2週間分あったのであまり状況は変わっていません。
大家さんに相談したところ、今回だけはと燃えるごみだけは出しておいてもらえることになりました。そして、残りの粗大ごみはすぐに来てもらえる不用品回収業者に依頼して、事なきを得ました。余裕だと思って挑んだ引っ越しが、まさか余計な出費と労力をうむ結果になるとは思いもよりませんでした。
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引っ越し直前に出るごみの量を減らすためにやっておくべきこと
ここまでは私個人が引っ越しのごみ処分で失敗した経験談となります。
ここからは引越しを控えたあなたがこれからやっていくべきことをお伝えしていきます。
1なるべく早めに新居の家具配置をシミュレーションしておく
新居の契約前後では間取り図と現況を見比べてみたり、使っている家具・家電や新しい部屋の寸法を測ることでしょう。しかし、持っていく全ての物をどこにどう配置・収納するかを考えているでしょうか?
新居の家具配置を考える際に、大きめの家具や家電は気にかけると思いますが、それ以外のものにはあまり気が回りにくいです。私も細かい見落としがいくつかあったため、急きょ粗大ごみが増える結果となりました。
もし、まだ全ての家具配置を考え終えていないのであれば、今のうちに終わらせてしまいましょう。直前になって粗大ごみが増えるというリスクを減らすことができるはずです。
2捨てる物があるなら、少しずつでも引っ越しまでに物を減らしていく
引っ越し直前に断捨離を決行すると、思ったよりもかなり多くのごみが出てきます。特にかさ張りやすい物が多い場合は注意が必要です。日頃から物を増やしすぎないように意識していれば問題ありませんが、それもなかなか難しいものです。
例えば、下記のなかで一つでも当てはまるものがないでしょうか?
● 新しい服を買ったタイミングで、着ない服を捨てていない
● 趣味で何かをコレクションしている
● 本やマンガは電子書籍よりも紙で買う。また、読み終わっても手元に置いておく。
● 「もったいない」または「何かに使えそう」という理由で使わずに保管しているものがある。
もしも当てはまるものがある方は、新居に持っていける荷物の量を早めに確認しておきましょう。また、タンス(衣装ケース)やクローゼットの奥に最近着ていない服や、なぜ保管しているか分からない物が入っていたりしないでしょうか。後でごみの処分に困らないように、引っ越しまでにこまめに処分していくようにしましょう。
3ごみ出しの日を把握しておく
引っ越しまでに捨てるごみの量が多いようなら、ごみの日に可能な限り出していかなくてはいけません。1回で出せる数と引っ越しまでにあるごみの日の回数が、これから発生してもいいごみ袋の上限数です。それ以上のごみがあるようなら、普通に捨てることはできませんので対応方法を別途考える必要があります。
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一般家庭ごみ(燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみ)の処分方法
一般家庭で出るごみは、各自治体が定めた方法で処分する必要があります。しかし、引っ越しでは普段以上の量のごみが出てくるはずです。そんな場合はどうすればよいでしょうか?
1基本は住んでいる場所のごみの日に出す
一般家庭から出るごみは、基本的には今住んでいる場所のごみの日に合わせて出すようにしましょう。
2収集可能な量を上回ってしまった場合は役所に相談をする
ごみを出せる日や、1回で出せるごみ袋の数量は決まっているかと思います。引っ越しまでにごみを出せる日があまり無く、全部のごみを出し切れない場合は役所に相談しましょう。有料にはなりますが、対応してもらうことができます。
また、1回で出してよいごみ袋の数よりも多く捨てたとしても、ほとんどの場合は気づかれない可能性があります。しかし、ルールを破れば同じ場所にごみを出している人々にも迷惑がかかりますし、量が多いことで収集を拒否される可能性もあります。バレなければ良いというわけではありませんので、絶対にルールは守りましょう。
3車がある場合は、自治体の指定するクリーンセンターに直接持ち込んでもOK
もし、車がある場合は自治体内でごみの処理を担当しているクリーンセンター(清掃工場)に直接持ち込むこともできます。場所によってことなりますが、自治体内に住んでいる人であることが利用の条件になっている事が多いです。
また、ごみの引き取りはもちろん有料で、ごみの重さによって料金が変わります。ごみを運んできた車ごと、大きな重量計で車の総重量を計測します。そして行きと帰りの重量を計量することで、その差分をごみの総重量とみなしています。
過去に私が実家近くの清掃センターに直接持ち込んだ際は、10キロ単位で150円程度の処分費用がかかりました。量にもよりますが驚くほど高いわけではありませんので、利用できる場合はご検討ください。
粗大ごみの処分方法
粗大ごみの処分方法にはいくつか方法があります。今回は引っ越し前ということで、あまり時間が無い状況のため、ご紹介できる選択肢は2つです。
1量と大きさ、排出場所や搬出を手伝ってもらえる人がいるのかを確認する
自治体に粗大ごみとして出す際に、1回に出せる数量が決まっている場合があります。東京都内ではほとんどの区で、1回の収集依頼につき10個までとなっています。
大きさによっては運搬が困難なため、長さや重さの制限がある場合もあります。こちらは各自治体によって異なりますので、「○○市 粗大ごみ」などのキーワードで検索して調べてみてください。また、通常は家の前などに出しておけば良いですが、住んでいる場所によっては出す場所が決まっていることもありますのでご注意ください。
ベッドや机、棚などのサイズが大きい家具を粗大ごみとして出す場合は、一人では運び出すのが難しい場合があります。サイズの大きい家具は、解体してあっても回収してもらうことができますが、あまり細かく解体しすぎると回収対象のものか分かりにくくなってしまいます。無理に1人で作業せず、手伝ってもらえる人を探すと良いです。
もしも手伝ってもらえる人がいない場合は、時間と労力がかなりかかることを想定しておいた方が良いでしょう。
2自治体に粗大ごみの収集依頼をする
自治体で粗大ごみの回収を依頼する方法が一番安く済む方法です。
しかし、外まで運び出すのは全て自分自身でやる必要があります。ベッドなどの大きくて重いものを運び出すのは大変ですし、誰かに手伝ってもらわないと困難です。また、依頼してから来てもらえるまでに1~2週間程かかりますので、急いでいる時には別の方法を考えないといけません。
衣装ケースや小さい棚など、一人でも運べる大きさのもので、数も少なく時間に余裕がある場合におススメの方法です。
3不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼する場合は、自治体に粗大ごみとして出すよりも割高になります。
その代わり、外まで運び出してもらえますし、引っ越しシーズンなどの繁忙期でなければすぐに来てもらえるケースもあります。
急いでいたり、自分1人で運び出すのがつらい量なら、少し高くてもお願いする価値はあるでしょう。
引っ越しの計画はごみの処分も含めてしっかりとたてよう
引っ越しは普段の生活で、そう何度も発生するイベントではありません。「前回の引っ越しは楽勝だったし、今回も直前に準備すればいいや」なんて甘い考えでは、私の失敗をあなたも経験することになるかもしれません。
引っ越し後は部屋の収納の数によって、所有できる物の量が変わります。また所有物の量は日々の生活の中でも変わってきてしまいます。キチンと現状把握をしたうえで、余裕をもって引っ越しまでの計画をたてていきましょう。