人気上昇中!遺品整理士になるには?仕事内容や給料など解説します
遺品整理を遺族に代わりに行い、専門的知識を駆使ながらご遺族に配慮して作業を行う遺品整理士。高齢化社会により、遺品整理士という職業の需要が高まっています。どのような仕事をするのか、遺品整理士になるための方法などを解説します。
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目次
遺品整理士とは?
遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が定めている民間資格のことです。資格を取得すると正しい知識と手順で遺品を整理することが出来るようになります。遺品整理士になるために、必須な資格ではないですが取得していると顧客からの信頼性が上がります。
約4人に1人が65歳以上である日本。年々核家族が増えてきており高齢者の一人暮らし率の増加、高齢者の孤独死などにより遺品整理業の需要が高まっています。ライフスタイルが変化している中、遺品は必ずしも家族が整理するものではなくなってきています。だからこそ、専門的知識を習得し、適切な対応ができる遺品整理士は必要とされ、収益を上げることができるでしょう。
何をするの?遺品整理士の仕事とは?
では実際に遺品整理士はどのような仕事を行うのでしょうか?主な仕事は下記の通りです。
・遺品の仕分け
・不用品の処理
・搬出作業
・遺品の供養
・部屋の清掃
詳細について確認しましょう。
1遺品の仕分け
遺品を必要なもの、不用なものに分けます。金銭的に価値がないものでも遺族にとっては故人との大切な思い出の詰まったものかもしれません。ただ遺品を仕分けるのではなく、遺族と相談しながら遺品の一つ一つを慎重に取り扱って仕分けることが大切です。
また貴重品などの見つからないものを探すこともあります。遺族だけでは探しきれない部屋の隅々まで確認し、貴重品や思い出の品などを探します。
2不用品の処理
残された遺品を仕分けた際に出てきた不用品を回収します。ただ単純に不用品を回収するのではなく、自治体のルールに従って処理します。自治体により、燃えるごみや燃えないごみにあたるもの、粗大ごみにあたるものなどのルールが異なるので注意が必要です。また、不用品の中には自治体では処分できないものもあります。よって、
・古物営業法
・廃棄物処理法
・家電リサイクル法
・小型家電リサイクル法
・運送法
などの法規制を学び、正しい知識を得て適切に不用品を処分することが求められます。また業者によっては、不要用品を買い取りする業者もあります。そのため、目安としての不用品の値打ちを知っておく必要もあります。
3搬出作業
高齢者や女性はタンス、テーブル、ベッドなど重い家財を外に運び出すのは困難です。よって、遺品の仕分けが済んだら不用品を外に運び出すのも遺品整理士の仕事の一つです。自治体で処分できるもの、買取するもの、処分するものなどに分けながら作業を行います。
4遺品の供養
故人との思い出の品や人形、仏具や神棚などゴミとして処分しにくいものを供養します。供養方法は遺族と相談して決めることになります。業者によっては、提携寺院で「お焚き上げ」を行うサービスをする業者もあります。
5部屋の清掃
業者によっては特殊清掃と遺品整理を兼業しているところもあります。掃除の対象は事故死や孤独死、自殺などの現場です。部屋に染みついた臭いや血痕を消臭や消毒をして、きれいにします。さらに壁や床・畳を張り替えるサービスを行う業者もあります。
遺品整理士になるには?どうすればいいの
ではいったいどうすれば遺品整理士になれるのでしょうか?具体的な方法について解説します。
1遺品整理士になるために試験を受けよう
遺品整理士になるには一般社団法人 遺品整理士認定協会が実施している試験に合格する必要があります。なお、試験を受けるには講義を受ける必要があります。年齢などの制限はなく、どの世代の人も受験できますが反社会勢力に該当する人は受講できません。
遺品整理士の資格を持ってなくても仕事はできます。しかし、資格を取得することにより所属する会社や名刺などに「遺品整理士」として明記できるため、顧客の信頼性が高まります。
2試験の流れについて
申し込みをしてから試験までの流れは下記のとおりです。
【1】申し込み
一般社団法人遺品整理士認定協会のサイトから電話かweb上で申し込みをします。費用は入会金25,000円+会費7,000円(2年間有効)の合計3万2千円です。
※金額は2021年3月時点のものとなります。
【2】教材到着・受講開始
実務、外部の講義などに参加する必要がなく、自宅に居ながら 勉強ができます。申し込みをしてからしばらくすると、
・教本
・資料集
・DVD
・問題集
が届きます。教本は遺品整理・遺品整理業についてや遺品整理を行うために必要な基礎知識が学べます。
資料集とDVDは主に専門の大学教授や弁護士の方が作成しています。教材のDVDは「遺品整理の現場の、実際の作業の流れにそった解説」「遺品整理において避けて通れない孤立死問題をどのように見るか」などの実務に役立つ作業映像を収録しています。
その後、問題集に沿って課題レポートを作成します。内容は事例問題などです。レポート提出期間は2ヵ月(連絡すれば無料で延長可能)となっています。提出はwebもしくは郵送で行います。レポートにより合否が決まるので、漏れなくしっかりと解答しましょう。
3合格発表
レポート提出から約2ヵ月に合格通知が届きます。合格率は約65%です。自宅で勉強できますが法規制や遺品整理士との基礎知識や心構え、役割などをしっかりと勉強する必要があります。合格後、認定手続きを行い、認定証書を発行します。その際に遺品整理士として、今後役に立つ資料も届きます。目を通しておきましょう。
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
4まとめ
主催者 | 一般社団法人 遺品整理士認定協会 |
---|---|
受験資格 | 反社会勢力に該当する人以外 |
費用 | 入会金25,000円+会費7,000円 合計32,000円 |
受験期間 | 2ヵ月(無料で延長可能) |
勉強方法 | 自宅で教材を使用して勉強 |
合格率 | 約65% |
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遺品整理士の詳細や今後について
1遺品整理士として就職とするには?
遺品整理士の就職先は、遺品整理専門業者や不用品回収業者、リサイクル業者が主となります。遺品整理士の資格は民間資格のため、取得してなくても就職出来る可能性はあります。しかし、資格を持っていれば知識、やる気などのアピールに繋がります。合わせて遺品整理には遺品の運搬が必須なので普通免許、さらに中型免許・大型免許を持っていればより採用されやすくなります。
また、自分が遺品整理士の仕事が向いているかわからない場合は、遺品整理のアルバイトをしてみるのも手です。アルバイトの場合は資格などを求められることは少ないので気軽に仕事ができるうえ、業務経験を得ることが出来ます。
2遺品整理士の求人について
遺品整理士の資格を取得していざ就職する場合、意外にどうすればいいのかわからないものです。業種があまり浸透していないこともあり、ハローワークの求人でもあまり見かけることはありません。では遺品整理士として就職するにはどうすればいいのか解説します。
①インターネットの求人サイトから見つける
マイナビ転職やリクナビNEXTなどの求人サイトで遺品整理士の仕事が見つかることもあります。キーワードで「遺品」と検索すれば遺品整理の企業を探せます。しかし、1サイトに対して求人数は多くはないので複数のサイトで検索しましょう。
②就業マッチングサイト「ゆうき」で探す
一般社団法人遺品整理士認定協会が運営している就業マッチングサイト「ゆうき」で遺品整理士の求人を見つけることができます。
「ゆうき」は“遺品整理の現場で就業したい”と思っている方に向けて作ったサイトです。遺品整理士という職はスムーズに就業先を探せるわけではなく、一旦募集企業を探してみたけれど、中々見つからずに諦めてしまったというケースが後をたちませんでした。
つまり、優秀な人材を募集している企業が人材を確保出来ず、遺品整理士として就業したいという意欲が高い人が就業出来ない現状にありました。
そこで、一般社団法人遺品整理士認定協会がそうした現状を改善するために、 就業マッチングサイト「ゆうき」を作成しました。
「ゆうき」では全国で遺品整理士の企業を探せることが出来ます。企業の規模や業務内容、応募資格、待遇なども詳しく紹介してあります。ただし、地域によっては企業の掲載がない場合もあります。ご注意ください。
3遺品整理士の給料はいくらぐらい?
遺品整理士の給料は地域や会社の規模によって異なりますが初心者でも平均月給20~30万円、年収だと平均400万円くらいです。一般のサラリーマンの給料と比べ、比較的高いです。
遺品整理士は重い荷物を運搬するだけではなく、正しい知識により不用品を処分したり、不用品の査定、部屋の清掃、遺品の供養などをしながら遺された遺族と心の底から向き合う仕事です。肉体的、精神的に体力と根気がいる大変な仕事なのでその分、給料は高くなっています。
4遺品整理士の将来は?
内閣府が発表した情報によると、我が国の総人口は、平成30(2018)年10月1日現在、1億2,644万人となっています。65歳以上人口は、3,558万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.1%となっています。
総人口が減少する中で65歳以上の者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、令和18(2036)年に33.3%で3人に1人となる見込みです。
65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向にあり、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、65歳以上人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっています。それに伴い孤独死も年々増加し、今後も増えていく見込みです。
今後、さらに高齢社会および単身世帯増加をむかえ、遺品整理を家族だけで行うのは難しく、日本で遺品整理業の需要は高まります。遺族と心の底から向き合い、適切に遺品を整理する遺品整理士は必要とされるでしょう。
遺品整理士を目指そう
以上が遺品整理士の説明となります。
今後、高齢者化社会を迎える日本で需要が高まる遺品整理士。遺品整理業の仕事を目指す第1歩として、遺品整理士の資格を取得してみてはいかがでしょうか。
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