包丁を処分する方法5選|安全で正しい捨て方と廃棄手段をお伝えします
新しく包丁を買ったとき、それより前に使っていた包丁が不要になることがあります。この記事ではそんな不要になった包丁の正しい処分方法を解説します。
包丁は使い方によっては危険なものになり得ます。正しい捨て方を行わないと犯罪となり、罰則を与えられることもありますのでしっかりとした知識をつけた上で処分を行いましょう。
目次
包丁を処分する際の注意点
包丁を処分する際には、ゴミ収集場や引き取り店まで持ち運ぶ必要があります。包丁は鋭利な刃を持つ非常に危険なものです。
まずは処分する際に気をつけるべきことをお伝えします。必ずこれらの方法で梱包をしてから処分場所に持ち込むようにしましょう。
1捨てる際は十分な梱包が必要
包丁を処分する際には、刃先が露わにならないようしっかりと梱包しなくてはいけません。ごみとして処分する際はもちろんのこと、リサイクルショップへの持ち込み時にもそのままの状態では持ち込まないようにしましょう。
包丁を処分する際に行う梱包方法は以下の通りです。
1、ダンボールや厚手の紙を刃の部分に巻く(薄い新聞紙を使う場合は何重にも巻きます。)
2、ガムテープで外れないように固定する
作業中に誤って手を切ったりしないよう、軍手を着用して作業するなど細心の注意を心がけてください。
2お店で使っていた包丁の場合は一般ごみと同じように処分してはいけない
家庭で使っていた包丁も、飲食店などのお店で使っていた包丁も、処分する際の梱包方法は上記の通り同じ方法で構いません。
しかし、お店で使っていた包丁を処分する場合は、「一般ごみ」ではなく「事業ごみ」扱いとなります。お店やオフィス、飲食店から出るごみのことを事業ごみと言います。事業ごみは事業主の責任で処分することが義務付けられており、一般ごみのようにごみ収集場に持っていくだけでは処分ができません。
お店で使っていた包丁を捨てる場合は、各自治体の定める「事業ごみ」としての正しい処分方法を取らなくてはいけませんのでご注意ください。
3リサイクルショップやごみ集積場に持ち込む時は銃刀法違反に注意
包丁は刃物です。刃物を携帯すると「銃刀法違反」の罪に問われる可能性があります。
銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)では、「業務その他の正当な理由なく、刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物の携帯」を禁止しています(同法22条)。これに違反すると「二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金」が科される可能性があります。
刃物の携帯とはどういった状態かというと、「自宅または居室以外の場所で直接手に持ちまたは身体に帯びるなど、直ちにこれを使用しうる状態で身辺に置くこと」を指します。
処分するためとはいえ、もしゴミ捨て場まで刃の出た包丁を持っていくと、銃刀法違反の罪を犯したことになるのです。
捨てる際には十分な梱包が必要だと述べましたが、それは安全面だけでなく法的な面からも必要なことなのです。
また、刃体の長さが六センチメートル以下のものは良いかというと、そうではありません。六センチメートル以下の刃物の携帯は「軽犯罪法」という別の罪に問われます。「刃物」を持ち出す場合には、どちらにせよ十分な梱包が必要なのです。
包丁を処分する5つの方法
それでは、以上の注意事項を踏まえた上で包丁を処分する方法を見ていきます。包丁を処分する方法には以下の5つの手段があります。
・自治体でごみとして処分する
・リサイクル回収で処分する
・リサイクルショップ、包丁買取専門店で買い取ってもらう
・フリマアプリ、オークションサイトで販売する
・不用品回収業者に依頼して引き取ってもらう
それぞれの処分方法をこれから解説していきます。特徴や利点を参考にしていただき、自分にあった処分方法をお選びください。
自治体でごみとして処分する
1つ目の方法は自治体でごみとして処分する方法です。
ごみの捨て方や区分は全国の自治体で様々です。ある地域では「金属ごみ」でも、他の地域では「不燃ごみ」に区分されていたりと統一されていません。
そのため、自治体で処分する場合には必ずお住まいの自治体に問い合わせをして、指定された処分方法を取るようにしましょう。
1正しい包丁の捨て方
自治体でごみとして包丁を捨てるためには、まずお住まいの地域の自治体のごみのルールを知ることから始まります。
インターネットで「お住まいの市区町村 包丁 捨て方」で検索をしてみてください。自治体のホームページにて、包丁の区分や捨てる際の注意点が確認できます。もし載っていなかった場合は、役所の窓口に問い合わせましょう。
自治体によっては、包丁の中でも「長さ」や「金属包丁・セラミック包丁」で区分が異なる場合があります。窓口で問い合わせをする際には、その情報も伝えるようにしましょう。
包丁を捨てる際には十分な梱包が必要です。自治体のホームページにも捨てる際の注意点が明記されていることがありますが、もし詳しい捨て方が載っていなかった場合は以下の捨て方を参考にして処分してください。
1、ダンボールや厚手の紙を刃の部分に巻き、ガムテープで外れないように固定する
2、巻いたガムテープに油性ペンで「包丁 キケン」と明記する
3、他のごみと一緒にせず、包丁だけで一つのビニール袋に入れ、袋にも「包丁 キケン」と明記する
処分業者の安全を考慮し、さらに「銃刀法違反」にならないよう、必ず細心の注意を払って処分しましょう。
包丁は自治体でごみとして処分することができますが、「捨てるのが怖い」と感じる方も少なからずいらっしゃいます。
・使わなくなったとはいえ、包丁を持って外を歩くことに抵抗がある
・ごみ収集場に置いた包丁が悪用されないか心配
このような不安から自治体での処分をためらわれる場合は、以下で紹介する他の方法も検討してみてください。
2事業ごみの処分方法
飲食店オーナーには、お店を閉める際に不要になった包丁や劣化で使わなくなった包丁を処分する際、事業ごみとして捨てる義務が生じます。
事業ごみとして捨てるには、「事業系一般廃棄物処理業者へ収集依頼する(または持ち込む)」ことになります。
一般廃棄物処理業者は、各自治体でも斡旋されています。ホームページを確認、または窓口にて事業ごみとして包丁を処分したい旨を伝え、自治体が認可を下している一般廃棄物処理業者にて処分を行いましょう。
包丁のリサイクル回収で処分する
包丁は全国の自治体とは別に、「岐阜県関刃物産業連合会」がリサイクル回収を行なっています。岐阜県関市にある刃物産業連合会では全国に刃物回収ボックスを設置し、毎年11月8日に回収した刃物を供養し、その後リサイクルにつなげるといった取り組みを行っています。
刃物回収ボックスの設置場所は「刃物回収箱設置店一覧」にて確認できます。無料で処分できますので、近くに回収ボックスがある方は利用してみてはいかがでしょうか。
また、岐阜県関刃物産業連合会に直接郵送することもできます。
どちらの場合も刃物を運び出す場合には刃の梱包をしっかりと行いましょう。
リサイクルショップ・包丁買取専門店で買い取ってもらう
包丁の買取をおこなっている専門店には「Re」、「リファン」、「刃物買取専門店」などがあり、宅配買取により全国から包丁の買取を行なっています。
その他にも全国的に店舗展開を行なっている生活雑貨のリサイクルショップ「トレジャーファクトリー」でも、包丁の買取を行なっています。
包丁には一般向けの他にも、ブランド包丁やプロの料理人が使う専門包丁があります。
・正本総本店
・かね惣
・高鳳
・尚大正吉
これらはブランド包丁のごく一部ですが、こうした名のあるブランド包丁だと、一本数万円の買取金額がつくことも少なくありません。
一般向けの包丁の場合はそこまでの金額がつくことはありませんが、不用品が少しでもお金になれば有り難いですよね。どれくらいの値段になるのか気になる方は、一度無料査定を行なってみてはいかがでしょうか。
上記の包丁買取専門店では、写真を撮って送るだけで簡単に査定を行なってくれる写メール査定やLINE査定といったサービスも行なっています。また、宅配買取に出すための梱包キットも送ってくれるところもあります。
インターネット上でもかんたんに買い取ってもらうことができるようになっています。買取のハードルは非常に下がっていると言えるでしょう。
フリマアプリ、オークションサイトで販売する
フリマアプリの「メルカリ」や「ラクマ」、オークションサイトの「ヤフオク」いったウェブサービスを使えば、不要になった包丁を販売することも可能です。
包丁の買取専門店と同じように、ブランド包丁やプロの料理人用の包丁は高値での取引が行われています。こういったサービスの特徴としては、「新品未使用品の家庭包丁」がメインで出品されており、他には「アウトドア向けの包丁」なども取引されています。ブランド物がメインの買取専門店よりも一般の方向けの取引が多いと言えます。
無料の会員登録を済ませれば、あとは写真を撮って説明文を掲載するだけで出品完了です。その手軽さから非常に利用者が増えているサービスです。
しかし、出品は簡単でも買い手がつくまで処分することはできません。すぐに処分したいとお考えの方には向かない方法でもあります。
不用品回収業者に引き取りに来てもらう
最後に紹介する方法は、不用品回収業者に引き取ってもらう方法です。
不用品回収業者は全国各地にありますので、インターネットで「お住まいの地域 不用品回収」で検索するか、不用品回収業者の比較サイトをご参考ください。
最大の特徴は「希望の日時に自宅まで引き取りに来てくれること」でしょう。包丁を家の外に持ち出すのが怖い方や、買取や販売で発送する手間が面倒な方、時間がなくて処分しかねている方にとっては大きなメリットでしょう。
また、不用品回収業者は包丁以外の不用品もまとめて引き取ってくれます。使わなくなった包丁と合わせて、家の中に眠る不用品を一括で処分する機会になるかもしれません。
包丁の処分は危険も多い!正しく慎重に処分しましょう。
包丁を処分する方法を5つご紹介しました。
不用品回収業者に依頼する以外の方法では、包丁を家の外に運び出す必要があります。そのため厳重な梱包が必要不可欠です。危険な刃物ということで、十分に気をつけて処分しなければなりません。
上記で紹介した梱包方法を守り、怪我や違法行為にならないように正しく処分しましょう。
今すぐ比較する!