不用になったワインセラーを処分する5つの方法|選択肢と注意点をまとめて解説
不用になったワインセラーはどのように処分したら良いのでしょうか?
故障、買い替え、使用頻度の低下など処分する理由は様々です。そのため、状況によって処分方法もいくつか存在します。
この記事では、ワインセラーを処分する方法として5つの手段をお伝えします。それらの中から最適な方法をお選びください。
目次
ワインセラーとは
ワインセラーとは、「ワインを保存するための冷蔵庫」と言えます。
ワインは気温や湿度に非常に敏感です。保存状態の良し悪しによって、味に大きな変化を及ぼします。ワインを楽しむには、最適な環境で保存しておくことが不可欠なのです。
ワインにとっての理想的な保存環境は、
●気温が12℃〜15℃
●湿度が70%から75%
●光が入り込まない暗室
●振動のない場所
だと言われます。
そんなワインにとっての最適な環境を作り出すもの。それがワインセラーです。
ワインセラーには、大きく分けて「ペルチェ式」と「コンプレッサー式」があります。
●ペルチェ式はペルチェ素子という温度制御を行える半導体素子を用いたワインセラーです。冷却のみでなく、加温に対応したものもあります。半導体に電位を流すことで温度調整を行うので、コンプレッサー方式と比べて振動を抑えた保存が可能です。
●コンプレッサー式は冷蔵庫と同様にモーターを使って冷却するタイプのワインセラーです。モーターの回転により振動が生じてしまいますが、冷却力が強いのが特徴です。その冷却力の強さから、大型のワインセラーではコンプレッサー式が主流となっています。ペルチェ式と比べて消費電力が少なくて済む点もポイントです。
ワインセラーの価格帯は非常に広く、家庭用のもので1万円台から買えるものもあれば、数十万円のものまであります。
そのため、元々の値段が高額なワインセラーの場合は中古市場でも人気が高くなっています。そうしたワインセラーの場合は、ゴミとして捨てるだけでなく買取や個人売買など様々な手段が取れるのです。
ワインセラーを処分する5つの方法
ワインセラーを処分する方法には、以下の5つがあります。
1、リサイクルショップで買い取ってもらう
2、フリマアプリやオークションサイトで販売する
3、ジモティーを使って販売・譲渡する
4、ゴミとして捨てる
5、不用品回収業者に回収してもらう
この方法が一番良いというものはありません。どの方法にもメリットとデメリットがあります。
また、ワインセラーの状態や需要によっては、買取や販売という方法が取れない場合もあります。不用になったワインセラーをお金にできればそれに越したことはありません。しかしながら、必ずしも売れるわけではないことはご理解ください。
それではここから、それぞれの方法について解説していきます。
リサイクルショップで買い取ってもらう
最初に紹介する処分方法は、「リサイクルショップに買い取ってもらう」という方法です。
リサイクルショップの中でも、「生活家電」を扱っているお店ではワインセラーの買取を行なっている場合があります。汚れや臭いといった状態、年式、メーカーなどで買取価格は変わってきますが、数千円から数万円の値段で買取が行われています。
高価買取が期待できる人気のワインセラーメーカーとしては、
●フォルスター
●さくら製作所
●アルテビノ
●ユーロカーブ
などがあります。買取価格の相場は「ワインセラー買取NET」などで見てみると良いでしょう。以下は買取価格の目安です。
フォルスター DUAL FJN 160G 最高買取価格 46900円
さくら製作所 FURNIEL SAB 50G 最高買取価格 20500円
デバイスタイル CE-8W 最高買取価格 8900円
参照:ワインセラー買取NET
※2019年9月現在の価格です。変更になる可能性もあります。
リサイクルショップで買取してもらうには、基本的には店舗に持ち込んで査定をしてもらうことになります。
しかし、最近では店舗スタッフが自宅に来て査定・買取を行う、「出張買取」をやっているお店も増えています。
ワインセラーは大きいうえ、重く運び出しが困難なものも多いです。必死の思いで自宅から運搬したにも関わらず、値段がつかずに持ち帰らなくてはいけない場合もあります。運搬中に振動や衝撃で故障してしまう可能性がないとも言い切れません。
ワインセラーの買取を依頼するときには、出張買取を行なっているお店に依頼するのが良いでしょう。まずは一度近くのリサイクルショップに電話をして、
「ワインセラーの買取を行なっているかどうか?」
「出張買取に応じているかどうか?」
といったことを確認してみてください。
リサイクルショップで買い取ってもらう際の注意点
リサイクルショップで買い取ってもらう際には、
・必ずしも買い取ってもらえるわけではない
・個人売買よりも買取価格は低め
といったことが注意点となります。
まず、基本的なこととして押さえておきたいのは、リサイクルショップというものは「買い取った商品を再販売して利益をあげるビジネスモデル」だということです。
そのため、ニーズのあるものしか買取を行いません。一般的なワインセラーの買取条件は以下のようなものです。
リサイクルショップでのワインセラー買取条件
・製造から2~3年以内のもの(最大5年程度)
・故障のないきれいな状態のもの
・間仕切り棚など付属品が全て揃っているもの
このような条件に当てはまらない場合は、買い取ってもらえない可能性があります。
また、数千円から数万円の買取価格が付いたとしても、この後で紹介する「個人売買」を使うよりも価格は低い場合が多いでしょう。より高く売りたいのであれば、リサイクルショップを通さずに販売できる個人売買の方が高額になりやすいでしょう。
出張買取を利用して家にいながら処分できる点は買取のメリットです。しかしながら、売れない場合があることや買取価格が個人売買よりも低くなる可能性があることは理解しておかなければなりません。
フリマアプリ、オークションサイトで販売する
次に紹介するのは、「フリマアプリやオークションサイトを使って販売する」という方法です。リサイクルショップで買い取ってもらうのとは違い、こちらはウェブサービスを使って個人間で売買を行う方法になります。
フリマアプリは「メルカリ」や「ラクマ」、オークションサイトは「ヤフオク!」が有名なところです。こうしたプラットフォームを使えば、ワインセラーが欲しいという人を見つけて販売することができます。
ワインセラーは中古市場でも需要があるようで、実際にこれらのサービスを使っての取引も多くみられます。
ここではメルカリを使っての取引方法をご紹介します。他のサービスでは若干の違いはあるものの、基本的な流れは同じですので参考にしてください。
1、無料の会員登録を行ってログインする
2、商品の写真・説明・販売金額・発送方法を入力して「出品する」ボタンをクリック
3、これだけで出品完了。あとは買い手が現れるのを待つ。
4、買い手が現れれば、商品を梱包して発送する
5、商品受け取り後、売上金が入る
このように、出品自体はどのサービスでも非常に簡単に行うことができます。
また、フリマアプリやオークションサイトの特徴は、リサイクルショップでは値段のつかなかったものでも売れる場合があることです。多少の状態の悪さや年式の古さがあっても、ニーズとマッチすれば売ることができます。
フリマアプリやオークションサイトで販売するときの注意点
フリマアプリやオークションサイトを使った個人売買にもデメリットがあります。注意しなければいけない点は、
・買い手がついて売れるまで処分できない
・発送の手間がかかる
・場合によっては購入者との間でトラブルになる場合がある
といった3つが挙げられます。
リサイクルショップの場合、値段がつくとその場で買取が行われます。しかし、フリマアプリやオークションサイトでは買い手が付くまで処分することができません。出品は簡単にできますが、すぐに買い手が付くかどうかはわからないのが難点です。
また、購入者が現れた場合には発送をしなければなりません。基本的には自身で梱包をして発送を行う必要があります。ワインセラーなどの大きな荷物の場合は、その分送料も高くなります。安くとも1000円以上、大きさや配送地域によっては5000円ほどかかる場合もあるので注意が必要です。
個人売買でもっとも懸念されることは、取引相手との間でトラブルが生じる可能性があることです。丁寧な梱包、誠実な対応を行えばトラブルになることは少ないですが、説明に不備があったり雑な梱包をして送ってしまうとトラブルになりかねません。
そうしたところにも気を遣って取引をする必要があるのです。
ジモティーを使って販売・譲渡する
個人売買を行う方法は、フリマアプリやオークションサイトだけではありません。知り合いや近所の人に譲ることも選択肢の一つです。
地元掲示板ジモティーを使えば、近くの人限定で販売・譲渡を行うことができます。ジモティーでは「直接引き取りに来れる方限定」という条件もよく見られます。それによって配送料や発送の手間を抑えることができます。
ジモティーの使い方は、以下の通りです。
1、無料の会員登録を行ってログインする
2、商品の写真・説明を入力する
3、「譲渡か販売か」「受け渡し手段」などの条件を入力して「投稿する」ボタンをクリック
4、出品完了。あとは買い手が現れるのを待つ。
5、希望者が現れれば、受け渡し日時や条件などを交渉する
6、商品・買取金額の受け渡しを行う
ジモティーとフリマアプリやオークションサイトの大きな違いは、決済システムがないことです。ジモティーでは商品の売買や譲渡も多く行われていますが、あくまで「地元掲示板」というサービスのため、決済機能を持たないのです。
そのため、当事者間で「受け渡し場所の調整」や「支払い方法の指定」を行わなければなりません。それゆえトラブルも起こりやすいと言えます。
「指定した受け渡し場所に来なかった」
「先に商品を渡したが、お金が振り込まれなかった」
「家まで取りに来てもらったが、家の中に入ってこられた」
トラブルが頻発しているというわけではありませんが、実際にジモティーではこのような被害に遭った方がいらっしゃるようです。
取りに来てくれて販売できれば便利ですが、決済システムや保証がないため十分注意して利用する必要があります。
ゴミとして捨てる
買取や販売が行えない壊れたワインセラーなどの場合には、ゴミとして捨てることになります。ワインセラーを捨てる場合には何ゴミになるのでしょうか?
ワインセラーは「粗大ゴミ」だと思われる方も多いようですが、それは誤りです。
ワインセラーは「家電リサイクル法対象品目」になります。家電リサイクル法対象品目は、法律で定められた正しい方法で処分しなくてはいけません。
1家電リサイクル法とは
特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)とは、一般家庭や事務所から排出された、
●エアコン
●テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
●冷蔵庫・冷凍庫
●洗濯機・衣類乾燥機
などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
ワインセラーはこの品目内に明記されてはいません。しかし、ワインセラーは「冷蔵庫」と同じカテゴリーになるのです。そのため、家電リサイクル法の対象品目として、法律で定められた方法で処分しなくてはいけません。
ワインセラーは粗大ゴミや燃えないごみのような一般ゴミでは捨てることができません。間違えないようにしっかり覚えておきましょう。
2ワインセラーを捨てる方法
では、家電リサイクル法の対象品目であるワインセラーはどのようにして処分すれば良いのでしょう。処分するには、「指定された場所」で指定された金額を支払って処分しなければなりません。
ワインセラーを処分する方法は3つあります。
・購入した店に持ち込む
・買い替え時に販売店に持ち込む
・市区町村の指定引き取り場所に持ち込む
基本的にはワインセラーの購入店または販売しているお店に持ち込むことで処分できます。販売店の場合は、新しいワインセラーを購入する時しか受け付けていない場合もあります。持って行ったのに引き取ってもらえなかったということにならないよう、事前に問い合わせすることをおすすめします。
また、市区町村では家電リサイクル対象品目の「指定引き取り場所」を設けています。そちらに直接持ち込んで処分することもできます。市区町村ごとの指定引き取り場所、処分方法は「一般財団法人家電製品協会」で確認できます。
家電リサイクル法対象品目を処分する際には、「処分手数料」が必要です。ワインセラーの場合も処分費用が必要となり、金額は以下の要素で決定されます。
・製造メーカーごとの処分手数料
・引き取り店ごとの処分手数料
・収集運搬料
ワインセラーの処分費用は一律ではなく、製造メーカーや引き取り業者によって異なります。また、収集運搬料が必要となる業者もあります。
メーカーによって差がありますが、処分手数料は3600円から5100円となっています。そこに業者の定める処分手数料と収集運搬料が上乗せされることになります。
このように、ワインセラーをゴミとして捨てる場合には処分費用が必要です。無料で捨てることはできないのです。
販売店、または家電リサイクル対象品指定引き取り場所にて正しい処分を行わなければなりません。ご注意ください。
不用品回収業者に回収してもらう
最後にご紹介するのは、「不用品回収業者に回収してもらう」という方法です。
不用品回収業者の特徴は、
・ワインセラーを含む全ての不用品をまとめて処分可能・ワインセラーを含む全ての不用品をまとめて処分可能
・希望の日時に取りに来てくれるので運搬不要
・有料での収集
といったものが挙げられます。
電話一本で希望の日時に取りに来てくれるので、とにかく簡単に処分したいという方には最適な方法です。
また、ワインセラー以外の不用品もまとめて処分できます。捨て方がわからないもの、運び出しが大変で処分に困っているものなどを、一括で簡単に処分することができるのです。
一般ゴミであれば自治体で無料で捨てることができますが、家電リサイクル対象品目であるワインセラーの場合、ゴミとして捨てるだけでもお金がかかってしまいます。しかも、引き取り店や引き取り場所に自ら持ち込む必要もあるのです。
不用品回収業者に依頼するのも有料にはなってしまいます。しかし、自宅まで引き取りに来てくれる点は大きなメリットであり、利用価値は高いと言えます。
不用品回収業者は日本全国に数多く存在しますが、中には悪質な業者も存在します。
・回収無料を謳っておきながら、別途高額な手数料を要求してくる業者
・回収したものを不法投棄する業者
このような業者に依頼してトラブルにならないよう、弊社の「不用品回収業者一括見積もりサイト」で紹介している業者から選ぶことをおすすめします。
ワインセラーは自分にあった方法で正しく処分しましょう
以上がワインセラーを処分する5つの方法です。ワインセラーは、
・サイズが大きく重さがある
・家電リサイクル法対象品目に含まれており、法律を守って正しく処分しなければならない
など、いらなくなったときに処分に困る代物と言えます。
モノによっては売ることもできますが、全てのものがそうとは限りません。
なるべく簡単に早く処分したいのであれば、「不用品回収業者に電話してすぐに引き取りに来てもらう」という方法がおすすめです。
ぜひ、弊社の「不用品回収業者一括見積もりサイト」から業者を見つけてみてください。