

ゴキブリやシロアリなど、皆さんの家に経済的、衛生的、そして見た目が気持ち悪い“精神的”に害を及ぼす害虫はたくさんいます。そのなかで、皆さんはこのような虫に遭遇したことはありませんか?
“脚と触角が細くて長い” “ムカデっぽいけどちょっと違う” “滑るように高速移動する”
このような特徴を持った気持ち悪い虫は「ゲジゲジ」と呼ばれる虫かもしれません。皆さんにとって、この虫は駆除するべき害虫でしょうか? それとも、皆さんの手助けをする優しい虫なのでしょうか?
そのグロテスクな容姿から、多くの人から忌み嫌われているゲジゲジという虫。
日本では通常のゲジゲジと大型のオオゲジの2種類が全国に生息しており、諸説はありますが、動きが素早いことから「験者(げんじゃ)」がなまって「ゲジ」という名前ができたと呼ばれています。
正式名は「ゲジ」(漢字表記で「蚰蜒」)と呼ばれ、ムカデ綱ゲジ目に部類されるムカデの仲間の節足動物です。
そのため、上記では「虫」と言っていますが、実際はムカデやダンゴムシ同様の“節足動物”に位置する動物であって、“虫”とは違います。
触角と見ただけでは数えられないくらいの脚の多さとその脚の細長さが特徴であり、1つ1つの脚を波打つように動かし、滑るように高速で床や壁も移動できるため、もし目撃してしまったら逃げ出したくなるのも分かりますね。
某SF映画の怪物のような気持ち悪い見た目から、いかにも人に危害を加える危険な動物に思われがちですが、実はゲジゲジは皆さんの悩みの種を摘んでくれる益虫であったことはご存じでしたか?
ムカデと同じく噛んできますし、毒も持ち合わせています。しかし、その毒は人間に害を与える程ではないうえ、ムカデと違って攻撃性は非常に低く、積極的に人に噛みついてくることはありません。
基本的に人間には無害な生物であり、それどころか皆さんの大嫌いなあの害虫「ゴキブリ」の最大の天敵なのです。
上記の通り、ゲジゲジはゴキブリの天敵であり、その他の害虫や昆虫を捕食してくれる益虫です。
また、ゴキブリ以外にも「シロアリ」「クモ」「トコジラミ」「ダニ」など多くの、人間に害を及ぼす害虫や昆虫を捕食という形で駆除してくれる頼もしい存在です
ゲジゲジは走るスピードが非常に早く、木の上で待ち伏せしたり、低空で飛行中の蛾をジャンプで捕らえる程の高い運動能力と頭脳を有しています。
逆にゲジゲジの基本的な天敵は「鳥」なのですが、狙われた場合は自分で足を数本切って逃げる習性を持っています。切った足はしばらく動き、その足に鳥の気を逸らさせてゲジゲジ自身は逃げるという方法です
人間にとって、ここまで自ら進んで害虫を駆除してくれる存在はいないほどに、ゲジゲジは頼もしい益虫です。
しかしその醜悪な見た目から、多くの人から嫌われ続けられているのもまた事実。「益虫」と認識されながらも、見た目から不快に思われる「不快害虫」と扱われ、駆除の対象にもなっています。
実際、害虫駆除用のスプレーのシルエットに描かれている中にゲジゲジがふくまれていることもあり、見た目で害虫の扱いを受けてしまっているのが悲しいことですね。
ゲジゲジは主に夜行性であり、落ち葉、石の下、土の中、植木鉢の下など、エサとなる虫の多い場所に生息します。 「暗く湿気の多い場所に生息する」というよりも、そういった場所にはエサとなる害虫や昆虫が多く集まるので、ゲジゲジも必然的に出現します。
ゲジゲジは外以外にも、ホコリのたまった倉庫や床下などで小さなクモや害虫、昆虫を捕食して、人間の目に入らないような場所でひっそりと生きています。
ゲジゲジが生息する場所
● 暗くて湿った場所(エサが集まる場所)
● 落ち葉が積もった地面
● 大きな石や植木鉢などの下
ゲジゲジの室内への侵入経路は皮肉にも、天敵のゴキブリとほとんどが共通しており、ドアや窓の隙間だけでなく、換気扇や排気口、網戸のすき間、エアコンのドレンホースや配管など、外に通じる隙間であればどこからでも侵入してくる可能性があります。
室内に侵入するゲジゲジの侵入経路
● 玄関ドアの隙間や開閉時
● 窓の隙間や開閉時
● エアコン(ドレンホース、配管穴)
● 換気口、換気扇
● 排水口
● 排水管と壁面の間の隙間
ゲジゲジが室内に侵入してくる大きな理由は「エサを探して迷い込む」というのが1番の理由になります
もう一つの理由として「越冬場所を求めて迷い込む」こともあり、こちらの可能性ももちろんありますが、真夏の時期の場合エサとなる昆虫が家の周囲に多くいることが原因の場合がほとんどのため、 ゲジゲジがいる=そのエサとなるゴキブリやほかの害虫が多く潜んでいる と思ったほうが良いでしょう。
「越冬場所を求めて迷い込む」などの一部原因を除き、エサとなる虫がいなくなれば必然的にゲジゲジもいなくなるので、室内の環境を整えて、ゲジゲジ以外の害虫や昆虫を減らすようにしましょう。
ゲジゲジは昆虫ではなく「節足動物」の部類に入る存在のため、殺虫スプレーによる駆除も効果はありますが、ゲジゲジを駆除する場合、殺虫成分が含まれたものよりも「凍らせて駆除するタイプ」の殺虫剤がおすすめです。
さらに、殺虫成分が含まれていない完全凍結型の殺虫スプレーならば、ペットや小さいお子様のいる家庭でも安心して使用することができます。
ドアの下や窓、床板や壁に隙間や穴がある場合、ゲジゲジはそこから侵入してきます。「隙間テープ」や「防虫対策ブラシ」などを使って隙間や穴を塞ぐようにしましょう。また、倉庫や収納庫が家庭にある場合、その扉や蓋からも侵入するのでしっかりと閉める癖を付けましょう。
家の周りを掃除し、ゴキブリやその他の害虫が住みにくい環境にすれば、ゲジゲジのエサとなる害虫も少なくなり、必然的にゲジゲジもいなくなります。非常に大変かもしれませんが、「家がきれいになる」「害虫がいなくなる」「ゲジゲジもいなくなる」ことに繋がるので一石二鳥になるでしょう
上記の通り、ゲジゲジが室内に侵入する原因のほとんどが「エサとなる害虫や昆虫を求めて迷い込む」ことになります。ゲジゲジを家に侵入させないためには、その原因となっている室内に潜む害虫を駆除する必要があります。「越冬」で侵入する場合もありますが、室内の害虫を駆除するだけでもゲジゲジが家に侵入する確立をグンと減らすことができます。
家の周り、特に侵入経路になり得る場所に市販の殺虫剤をまいておきましょう。ゲジゲジ専用のものはありませんが、ムカデの仲間ですのでムカデや這う虫のもので下記のようなもので対策できます。
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ゲジゲジは見た目が気持ち悪いので、見つけたときはぞっとしてしまいます。しかし、人間に対する攻撃性も毒性も薄いので、人間に対して害はありません。他の害虫を食べてくれる頼もしい存在でもあります。
しかし、大量発生してしまうとどうしても気持ち悪く、ほかの害虫がいることを知らせてくれている可能性もあります。特にゲジゲジはゴキブリを好んで捕食するので、ゴキブリがいるのかもしれません。ゲジゲジのエサとなる、ゴキブリをはじめとした害虫・昆虫を家から一掃し、ゲジゲジに「興味を持たれない環境」にしましょう。自身では気持ち悪くて手に負えない場合、専門の業者に依頼し、害虫の駆除及びゲジゲジの駆除を任せると良いでしょう