殺虫剤がなくても安心!家のもので駆除できるゴキブリ駆除方法

突然目の前にゴキブリが現れていざ殺虫剤で駆除!…と思ったら殺虫剤が見当たらない、または殺虫剤が切れてしまってゴキブリに十分に吹き付けられない、中には「ペットを飼っている」など、家庭の事情で殺虫剤を使えないなど、ゴキブリを駆除したいのに駆除できない方も多いと思います。本項ではそんな皆様のため、殺虫剤がなくとも、家庭にほぼ確実にあるであろうものでの駆除方法をご紹介いたします。

目次
  1. 1. 家のものでのゴキブリ駆除のメリット・デメリットは?
  2. 1.1. 1メリット
  3. 1.1. 2デメリット
  4. 1. ゴキブリの弱点が分かれば「殺虫剤なし」でも倒せる!
  5. 1.1. 1ゴキブリの弱点1 温度
  6. 1.1. 2ゴキブリの弱点2 気門(昆虫の呼吸するための気管)
  7. 1. ゴキブリ退治に使える家の中にあるアイテムとは?
  8. 1. 60℃以上の熱湯をかけて退治する有効な方法とは?
  9. 1. 洗剤を使った退治方法
  10. 1. アルコール(お酒)をかけて退治する方法
  11. 1.1. 1アルコールの散布が不十分だと死なない
  12. 1.1. 2ワックスが塗られた床・火の元ではアルコール退治は控えよう
  13. 1.1. 3こんな意外なものでも気門を塞げる!
  14. 1. 掃除機で退治する方法
  15. 1. ゴキブリの死んだ後の処理
  16. 1.1. 1ゴキブリが動かないのを確認する
  17. 1.1. 2素手で触らず、空のペットボトル・ゴミ袋の中に入れて捨てる
  18. 1.1. 3処理完了後、一応手洗いをおこなう
  19. 1. 目の前のゴキブリは適切な対応で、殺虫剤がなくても駆除可能

家のものでのゴキブリ駆除のメリット・デメリットは?

まず、家にある物での駆除によるメリットとデメリットを見てみましょう。 殺虫剤による駆除と違い、殺虫成分を使わないので、「家を薬品の成分で汚さない」「ペットに影響を与えない」のが今回の駆除のうえで利点と言えます。

1メリット

● 殺虫剤の費用がかからない・費用が安くなる場合あり
● 遭遇して即座に対応しやすい(風呂場や洗面所など)
● 家を薬品成分で汚さない
● 動物・ペットに影響を与えない

2デメリット

● すべて自己責任
● 殺虫成分による効果(即効性・忌避・待ち伏せ など)は望めない
● 巣など隠れたゴキブリの駆除は難しい
● ゴキブリの死んだフリの確認が難しい

ただし、ゴキブリの殺虫剤と違い、殺虫成分が含まれていないため、目の前の一匹のゴキブリにのみ有効ではあるものの、複数のゴキブリが潜んでいる可能性がある隠れ家(巣)に対して今回の方法はおすすめできません。

ゴキブリの弱点が分かれば「殺虫剤なし」でも倒せる!

1ゴキブリの弱点1 温度

ゴキブリには、自身が活動するうえで必要な「適温」があります。私たち人間が、寒すぎると体が震えて動かない。暑すぎると熱中症になり、それらがさらに度を越してしまうと死に至ってしまう。簡単にいえばそれと同じです。

ゴキブリが最も活発に動く温度は20~32℃前後とされており、この適温範囲外の気温はゴキブリにとっては悪影響となります。高温では、32℃以上になると活動が鈍り始め、35℃以上で動けなくなり、42℃を超えると体内のタンパク質が固まって死んでしまいます。逆に低温だと、20℃以下で活動が鈍っていき、10℃を下回ると幼虫は成長できなくなります。

2ゴキブリの弱点2 気門(昆虫の呼吸するための気管)

ゴキブリを含め、昆虫や器官で呼吸する節足動物には、側面に呼吸をするための穴があります。この穴を塞ぐことによってゴキブリを窒息死させることができます。

ゴキブリ退治に使える家の中にあるアイテムとは?

ゴキブリを退治できる家の中のものは、意外と多いです。自身の実行しやすい駆除方法をおこないましょう
● 熱湯(42℃~60℃以上)
● 洗剤
● アルコール(濃度50%以上)
● 掃除機(紙パック式がおすすめ)

60℃以上の熱湯をかけて退治する有効な方法とは?

ゴキブリの適温を弱点として利用できて、なおかつ家庭で用意しやすいものが熱湯ですね。ゴキブリにかける熱湯の温度は42℃以上とされていますが、熱湯で確実に殺すなら『60℃以上の熱湯』を用意しましょう。また、熱湯を直接ゴキブリにかけるのも有効ですが、床を水浸しにしてしまうのが不安の場合、キッチンペーパーや雑巾を熱湯で濡らし、ゴキブリに被せる方法でゴキブリを倒しましょう。床は多少は濡れますが、それでも直接かけるよりは熱湯が床に広がることはありません。

キッチンペーパーで水びだしを軽減しつつ駆除する手順
1. 水を沸かすか、あらかじめなどで沸かしたで熱湯を用意する。 2. 2~3枚重ねたキッチンペーパー(または雑巾)を熱湯に浸して絞らない
3. 熱湯で浸したキッチンペーパーを直接ゴキブリに被せて殺虫完了
4. 死なない場合、後追いでキッチンペーパーに注ぐように熱湯をかける

※キッチンペーパーを絞らない理由
キッチンペーパーの熱を下がりにくくするため
ゴキブリに被せた時に重さで脱出しにくくするため
やけどには十分注意

洗剤を使った退治方法

漫画内で先に説明されていますが、ゴキブリは洗剤をかけると「気門」が塞がり呼吸ができなくなって死んでしまいます。本来ゴキブリは自身のにまとっている油によって水分を弾いているため、気門が塞がれずに済んでいますが、洗剤などの「体を覆う油に馴染む」液体をかけられると、自身の気門を守るための油が落ちていき、さらには気門を通って洗剤が気管に入り込んで死んでしまう といった仕組みとなっています。さすがに漫画のように「汚いものは洗剤で汚れが落ちれば死ぬ」という単純な理由ではないですが、「気門を守る油が落ちる」=「ゴキブリを殺せる」という意味ではあながち間違ってはいませんね。

すぐには死なない!動かなくなるまで適度に追い打ちをする
呼吸するための気管が塞がれて窒息死するわけですから、当然ゴキブリも苦しくなって暴れるでしょう。一度だけかけただけではすぐに死ぬことはないので、洗剤をかけたところに何度か洗剤で追い打ちしましょう。ゴキブリの気門を狙うようにかけることができれば、普通にかけるよりも多少早く殺すことができます。※個体・種類により差異あり

アルコール(お酒)をかけて退治する方法

アルコールも洗剤同様、体の油を流し落とし、ゴキブリの気門を塞ぐ効果を持ちます。ただし、洗剤と違っていくつか条件が必要であり中でも『アルコール度数』は必須の条件となっています。

方法
アルコール度数は50%~60%以上が最適
薄めずにスプレー用ボトルにお酒を入れる
対象のゴキブリに向けて散布させる

1アルコールの散布が不十分だと死なない

洗剤も一度かけただけでは死なないように、アルコールも一度吹きかけただけではゴキブリの体の油を落としにくいため、間髪入れずに何度も吹きつけてください。

2ワックスが塗られた床・火の元ではアルコール退治は控えよう

アルコールは床を変色させてしまうことがあります。特にワックスを塗ったフローリングは白く変色する可能性があるので、なるべくフローリングは避けてアルコールを使いましょう。また、アルコールランプというものがあるように、アルコールは引火しやすいものです。火の近くで使用すると火災を引き起こす可能性もあります。アルコールでゴキブリ駆除をする場合は、近くに火の気がないかを十分に確認いしたうえで利用しましょう。使用した後も近くですぐに火を使うことは避け、換気をしっかりと行いましょう。

3こんな意外なものでも気門を塞げる!

洗剤とアルコール。どちらもゴキブリの表面の油となじみ、気門を塞いで窒息死させるアイテムとして非常に有効です。ですが実は油と馴染みやすい液体で、気門を塞ぐことができればどんなものでもよく、その代表的なものが洗剤やアルコールというわけです。

一見逆効果に思われそうな、サラダ油やオリーブオイルといった食用油。化粧品の乳液をかけても同じ結果を作ることができます。さらにはこれらすべても家庭内で用意できるものなので、とっさな時に用意しやすいのです。

掃除機で退治する方法

掃除機で駆除する場合、吸い込んだだけでは殺すことはできません。吸い込んだ際、最高でもゴキブリを“気絶”に追いやるところまでです。 吸い込んだ後は必ず適切な方法でゴキブリを駆除してください。

まだ死んでいない!?吸い込んだ後も安心できない 掃除機の中はゴキブリにとって非常に住みやすい場所

吸い込んだ後の処理 掃除機から紙パックを取り出し、ゴミ袋に入れる 脱出を防ぐため、袋は二重にしていれる 万一脱出されても問題ないよう、ゴミは外かベランダ、またはゴミ置き場に早めに置いておく。 サイクロン式掃除機はおすすめできない ゴミと一緒に粉砕するので、殺せる可能性自体はが高い ただし掃除後の掃除機の手入れに手間がかかる

ゴキブリの死んだ後の処理

1ゴキブリが動かないのを確認する

ゴキブリは窮地に追い込まれると、時として死んだフリさえすることがあります。これはゴキブリの姿勢で見分けることができ、ゴキブリに限らずに昆虫全般は、死んだ場合は仰向けになっている場合が多いです。これは脚の筋肉が普段は開いている状態に意識して力を入れているのに、死ぬことでその力がなくなり本来の脚を内側に曲げた状態になっているだけと言えます。ですので自然と足が内側に向き脚が閉じることでゴキブリの姿勢が保てない不安定な状態になり、そのまま仰向けになることもあればうつ伏せのまま脚を閉じていてもちょっとした振動や風などでひっくり返り仰向けになっているのです。

2素手で触らず、空のペットボトル・ゴミ袋の中に入れて捨てる

ゴキブリが息を引き取ったことを確認したら素手で触らず、手袋やティッシュを使ってゴキブリを回収し、一度ビニール袋に入れて穴を塞いでから捨ててください。中にはゴミ箱のゴミ袋に入れたくない人もいると思いますが、その場合は一度玄関の隅など、外の空間にゴキブリの入ったビニール袋を置いておき、ゴミの日に部屋のゴミと一緒に捨てましょう。

3処理完了後、一応手洗いをおこなう

ゴキブリは細菌を多く含んでいるので、駆除が完了したら念のため石鹸で手洗いをしましょう。

目の前のゴキブリは適切な対応で、殺虫剤がなくても駆除可能

ゴキブリが現れた際、殺虫剤が手元にない。殺虫剤が底をついた。はたまた殺虫剤をどこに置いてしまったのか忘れてしまい、目の前のゴキブリに対して対応が遅れてしまったことは、皆さんもゴキブリと格闘した際に一度は経験したことと思いますが、殺虫剤が手元になくても慌てることはありません。ゴキブリは皆さんの家にある周りのものでも、十分に駆除することが可能なのです。

しかし、あくまでも家にあるもので対応できるのは「目の前に現れたゴキブリ」のみ。家にある身近なものでは、巣に隠れた複数のゴキブリの対処は難しいので、殺虫剤を使用するか、手に負えない状況と判断したら専門の業者にご連絡ください。