レンガの適切な処分方法とは? 自治体で処分してもらうことは可能?
ガーデニングの花壇や家の外壁など、さまざまな場面でレンガは活用されています。
レンガは園芸店やホームセンターなどで販売されているため購入するのは簡単ですが、処分するには手間がかかります。
そこで今回はレンガの処分方法をご紹介していきます。
目次
レンガの処分における注意点
レンガは普通のごみとは処分方法が異なります。
まずはレンガを処分する際の注意点をご紹介しますので知っておきましょう。
1レンガは産業廃棄物として扱われる
産業廃棄物とは、法律で定められている20種類の廃棄物のことです。
たとえば廃油、汚泥、金属くず、がれきなどがあり、地域によって差はありますがレンガはがれき類として扱われることが多いです。
産業廃棄物はそのほかのごみとは法的に扱いが異なるため、産業廃棄物の処理や処分をする許可を得ている業者に依頼をする必要があります。
自治体によってはレンガの処分をしてくれるところもありますが、レンガの回収には対応していない自治体がほとんどです。
もしレンガが新品同然の状態なのであれば、下記の選択肢があります。
・リサイクルショップに売る
・オークションやフリーマーケットに出品する
・必要としている人に譲渡する
レンガに汚れがついていたり、ひび割れていたりする場合は引き取ってもらえない可能性が高いです。そのため、下記の方法でレンガを廃棄しましょう。
・自治体のごみ回収に出す(対応している場合のみ)
・自治体から処理業者を紹介してもらう
・外壁などの解体工事業者に依頼する
・産業廃棄物に対応している不用品回収業者に依頼する
自治体のごみ回収に出す場合は無料ですが、業者に依頼をする場合は費用がかかります。複数の業者と比較し、最も自分に合った業者を選択しましょう。
2レンガの量によって処分方法が変わる
レンガの処分に対応している自治体はありますが、「少量のみ」と限定されている場合があります。
リサイクルショップなどで売ったり、誰かに譲渡したりする場合でも、大量のレンガは引き取ってもらえない可能性があります。
さらに、出張引取に対応していない場合は自分で運ばなければならないという手間もかかります。
そのため大量のレンガを処分したい場合は、産業廃棄物の処理業者や解体工事業者、不用品回収業者など、産業廃棄物の回収をしてくれる業者に依頼することをおすすめします。
また不要なレンガが少量なのであれば、捨てずに有効活用する方法もあります。たとえば下記のような方法です。
・重石として使用する
・DIYで活用する
DIYについて書かれた本はたくさん出版されていますので、参考にしてみるとよいでしょう。
レンガを有効活用する方法
レンガの処分方法の前に、レンガを有効活用する方法についてご紹介します。
1オークションサイトやフリマアプリへの出品(売却)
レンガは重さがあるため、重石として使用することができます。
たとえば日よけシェードやテントを押さえておく重石として活躍します。
レンガはそのままの状態でも重石として活用できますが、ドリルなどで穴を開けて紐を通したり、フックを取り付けておいたりすると、より使用しやすくなります。
もしレンガを処分してしまう場合でも2~3個程度残しておくと、いざというときに役に立つかもしれません。
2DIYで活用する
レンガはDIYでも活用することができます。
たとえばレンガをハンマーで細かく砕いて砂利として使用する方法や、レンガを組み立ててガーデニング用の花壇を作ったりする方法などがあります。
また、魚や亀などを飼育しているのであれば、レンガを組み立てて魚の隠れ家にしたり、亀が日光浴するための陸地として活用したりすることもできます。
このほかにも、レンガの意外な活用法があるかもしれません。
処分する前に、有効活用できる方法がないか考えてみてください。
レンガを中古品として処分する方法
汚れがなくきれいな状態のレンガは売ってお金に換える、譲渡するといった、中古品として手放す選択肢があります。
1リサイクルショップに売る
中古品を売る方法の一つとして、リサイクルショップで売るという選択肢があります。
店によっては出張買取に対応しているところもあるため、簡単に買い取ってもらうことができます。
ただし、リサイクルショップのホームページに記載されている買取品目にはレンガは書かれていない場合がほとんどです。
レンガを取り扱っているかわからない場合は店に直接問い合わせてみるとよいでしょう。
また、たとえレンガを取り扱っている店でも、新品同然といえるほどきれいな状態でなければ、買い取ってもらえない可能性が高いです。
レンガは比較的安価で購入できるため、汚れやひび割れのあるレンガは販売しても買い手が現れにくいからです。
そのためもし買い取ってもらえる場合でも、高額での買取や大量のレンガの買取は期待できません。
状態の悪いレンガや大量のレンガはお金に換えることが難しいので、無償で引き取ってくれる人を見つけるか、ごみとして処分してください。
2オークションやフリーマーケットに出品する
オークションやフリーマーケットでもレンガを売ることは可能です。
たとえばラクマなどのフリマアプリを利用する方法もあります。
このようなフリマアプリの場合、スマホのカメラで商品を撮影し、手続きを行うだけで簡単に出品することができます。
商品が売れたら自分で発送をするのですが、ラクマでは匿名配送のサービスがあるため取引相手に個人情報を知られる心配がありません。
ただ、配送業者では大きさや重さに制限が設けられているため注意が必要です。
たとえばラクマの匿名配送サービスを利用する場合、下記の制限があります。
・梱包資材を含めた荷物の縦・横・高さの合計が170センチメートル以内
・重さは25キログラムまで
参照:かんたんラクマパック(日本郵便)のご利用方法 フリマアプリラクマガイド集
レンガの量が多い場合は複数に分けて梱包するようにしましょう。
オークションやフリーマーケットによっては配送ではなく自分で運ぶことが可能な場合もありますが、その場合は取引相手と直接会うことになります。
そのため取引場所は人目につく場所にする、一人で会うのではなく知り合いに一緒に来てもらうなど、トラブルが起こらないように注意してください。
またリサイクルショップに売る場合と同様に、新品同然のレンガでなければ買い手がつきにくいです。
出品したからといって必ずすぐに買い取ってもらえるとは限らないため、買い手が現れるまで気長に待つ必要があります。
3必要としている人に譲渡する
レンガはお金に換えられる可能性があまり高くないため、誰かに引き取ってもらいたいのであれば譲渡をすることをおすすめします。
ガーデニングやDIYが趣味の人など、意外とレンガを必要としている人がいるかもしれません。知り合いに相談してみることもよいですし、インターネット上で探してみるという選択肢もあります。
インターネット上で探す場合はシェアマのように、不用品の譲渡を目的とした掲示板サービスを利用するとよいでしょう。
このような掲示板サービスを利用するには会員登録が必要となりますが、会員費や手数料などはかからない場合が多いです。
譲渡したい不用品の情報を掲示板に書き込み、その品を引き取りたい人が現れたら、連絡を取り合いながら引き渡し方法について相談することになります。
不用品の引き渡し方法は基本的に配送または手渡しとなります。
オークションやフリーマーケットでの取引の場合と同じように、取引相手とトラブルが起こらないよう、引き渡し方法や引き渡し場所などをしっかりと相談するようにしましょう。
レンガを廃棄する方法
最後に、レンガを廃棄する方法をご紹介します。
ただし自治体によって処分方法が異なる場合がありますので、必ず自治体のホームページなどで確認してから処分してください。
1自治体のごみ回収に出す
レンガはごみ回収に出すことができる自治体と、そうでない自治体があります。
たとえば東京都世田谷区ではレンガを回収してもらうことはできませんが、神奈川県横浜市では燃えないごみとして出すことができます。
全国的にはレンガの回収に対応していない自治体がほとんどです。対応している自治体でも「少量のレンガのみ」という条件もあります。
よって自治体で対応してもらえない場合は産業廃棄物の処理業者などに依頼をしなければなりません。
もし対応していないものをごみ置き場に置いておくと、不法投棄とみなされてしまいます。そのため必ず産業廃棄物の処理業者などに依頼をしてください。
2自治体から処理業者を紹介してもらう
自治体でレンガの処分をしてもらえない場合は、産業廃棄物の処理ができる業者に依頼をしなければなりません。
自分で処理業者を探すこともよいですが、自治体で処理業者を紹介してもらうことも可能です。ただし数社の業者を紹介してもらうだけですので、依頼は自分で行うことになります。
たとえば東京都世田谷区の場合、世田谷区内一般廃棄物・産業廃棄物処理業者名簿が自治体のホームページに掲載されており、その名簿のなかから自分で業者を選択して依頼をします。
産業廃棄物といっても、がれき、金属、プラスチック、廃油など、いくつかの種類があり、業者によって取り扱っている産業廃棄物の種類が異なります。
レンガは「がれき類」として扱ってもらえる場合が多いですが、念のためレンガを取り扱ってもらえるか問い合わせておくとよいでしょう。
費用は業者によって異なりますが、10,000円以上する場合もあります。
出張引取や24時間対応が可能かといった具体的な内容は業者によって異なりますので、いくつかの業者に相談をして一番よいと思った業者に依頼をするとよいでしょう。
3自治体から処理業者を紹介してもらう
外壁や塀に使われているレンガを処分したい場合は、解体工事業者に依頼をする方法もあります。外壁や塀の解体から廃棄までのすべて作業を行ってもらうことができるため、処分が簡単です。
ただ、一般家庭からの依頼を受け付けている解体工事業者は小規模で経営している場合が多く、対応可能地域が限られている業者がほとんどです。
また解体作業してもらう分費用が高く、業者によっては一坪あたり25,000円から50,000円ほどかかることもあります。
ただし費用は建物の構造や場所、道路条件などによって大きく変わります。
具体的な金額を知りたい場合は業者の人に現地確認をしてもらってください。
4不用品回収業者に依頼する
レンガは不用品回収業者に持って行ってもらう方法もあります。
ただし産業廃棄物を取り扱っている業者でなければレンガの回収をしてもらうことはできないため注意が必要です。
また産業廃棄物に対応している業者は、解体工事業者の場合と同様に小規模で経営している業者が多く、全国対応しているところはほとんどありません。
そのため、お住まいの地域に対応している業者を探しましょう。
費用は業者によって異なりますが、軽トラック一台来てもらうのに20,000円ほどかかることもあります。
さらに、業者によっては出張費用、処分費用などが加えられることもあります。
依頼をする前に見積もりを立ててもらい、納得する金額の業者に依頼をするようにしましょう。
適切な方法で処分しよう
レンガはフリマアプリなどで出品してもなかなか引き取り手が見つかりにくく、自宅に保管しておくにもレンガの量が多いと場所をとってしまいます。
自治体のごみ回収にも出せない地域がほとんどですので、産業廃棄物処理業者など、専門の業者に依頼をして持ちに来てもらうのが最も簡単な処分方法といえます。
ただ、業者は対応可能地域が限られている場合がほとんどですし、業者によって費用も異なります。複数の業者のプランを比較したり見積もりを立ててもらったりして、慎重に業者を選ぶようにしましょう。
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