アクアリウムの処分方法を解説! 飼えなくなった生物はどうするべき?

アクアリウムの処分と一言で言っても、実際は水槽だけでなく生物や水草、ポンプ、底床など、処分するものはたくさんあります。

では、それぞれどのように処分するのが適切なのでしょうか?
また、飼えなくなった生物はどのように手放すべきなのでしょうか?

この記事ではアクアリウムの処分方法にはどのようなものがあるのか解説します。
いざというときのために、処分や譲渡の方法について知っておきましょう。

 

目次
  1. 1. アクアリウムを処分する際に確認すべきこと
  2. 1.1. 1生物や水草が生きているか?
  3. 1.1. 2水槽や器具などがまだ使用できる状態か?
  4. 1. 生きている生物や水草を手放す方法
  5. 1.1. 1飼えなくなった生物を川や池に放してはいけない
  6. 1.1. 2生物の世話をしてくれる人に譲渡する
  7. 1.1. 3生物の買取・引取に対応している店を探す
  8. 1.1. 4フリーマーケットやオークションに出品する
  9. 1. 死んでしまった生物や水草の処分方法
  10. 1.1. 1ペット葬で火葬してもらう
  11. 1.1. 2自宅の敷地内で土葬する
  12. 1.1. 3自治体のごみ回収に出す
  13. 1. 水槽や器具などを中古品として手放す方法
  14. 1.1. 1アクアリウム専門の買取・引取業者に依頼する
  15. 1.1. 2リサイクルショップで売る
  16. 1.1. 3フリーマーケットやオークションに出品する
  17. 1.1. 4必要としている人に譲渡する
  18. 1. 水槽や器具などを廃棄する方法
  19. 1.1. 1水槽の場合
  20. 1.1. 2ポンプなどの器具の場合
  21. 1.1. 3水槽アクセサリーの場合
  22. 1.1. 4底床の場合
  23. 1.1. 5まとめて不用品回収業者に依頼する
  24. 1. 適切な方法で処分をしよう

アクアリウムを処分する際に確認すべきこと

アクアリウムの処分方法は生物や水槽などの状態によって選択肢が異なります。
それぞれ状態を確認しておきましょう。

 

1生物や水草が生きているか?

生物や水草が生きている場合、アクアリウムショップなどに売ってお金に換えたり、里親募集サイトなどで譲渡先を探したりする選択肢があります。

ただし病気にかかっている生物や水草は引き取り手が見つかりにくいため、まずは病気の治療を行ってください。

一方、生物が死んでしまった場合はペット葬で火葬してもらう方法や、自宅で土葬を行う方法、自治体のごみ回収に出す方法があります。

枯れてしまった水草の場合は魚などの生物のようにペット葬で対応してもらうことはできません。自宅の敷地内に埋めるか、自治体のごみ回収に出してください。

 

2水槽や器具などがまだ使用できる状態か?

水槽などの器具は劣化や破損がないか、汚れがついていないか確認しましょう。
ポンプや照明などは正常に動作するかどうかも確認してください。

問題なく使用できる状態であれば売ってお金に換えたり、必要としている人に譲渡をしたりすることが可能です。

もし使用できない状態ならば、ごみとして処分するしかありません。自治体のごみ回収に出すか、不用品回収業者に依頼をしましょう。

 

生きている生物や水草を手放す方法

生物や水草が生きている場合の処分方法や注意点についてご紹介します。

 

1飼えなくなった生物を川や池に放してはいけない

飼えなくなった生物を近所の川や池に放流することは絶対にしないでください。
もちろん、水草を勝手に公園や川などに捨てることもしてはいけません。

もしそのような場所に生物や水草を捨てると、在来種の生態系に影響を及ぼします。
場合によっては生物や水草が繁殖し、在来種が絶滅してしまう恐れもあります。

飼い主の責任として、引き取ってくれる人や店を探すようにしてください。

 

2生物の世話をしてくれる人に譲渡する

生物の世話が可能な人が身近にいれば、引き取ってもらえるか相談してみましょう。
生物と一緒に水草や水槽なども引き取ってもらえる可能性がありますし、生物は引き取れない場合でも「水草だけならば引き取りたい」という人もいるかもしれません。

もし引き取り手が身近にいないのであれば、ネット上で探すこともよいでしょう。

たとえば「ペットのおうち」などの里親募集サイトを利用する方法があります。

【ペットのおうち(https://www.pet-home.jp/)】

このサイトでは里親募集の情報を投稿し、里親応募者が現れたらメッセージのやりとりをしながら里親の選定を行うことができます。
ただ、募集をしても応募者がすぐに現れるとは限りませんので、気長に待たなければなりません。

またペットを里親に出す場合、引き渡し方法は基本的に手渡しとなります。

アクアリウムの引っ越しは生物の種類にもよりますが、ポリタンクや酸素ボンベなどの用意、水温や室温の管理、魚のパッキングなど、非常に手間がかかります。
安全に生物を移動できるように、事前にアクアリウムの基礎知識をしっかり学んでおきましょう。

 

3生物の買取・引取に対応している店を探す

アクアリウムショップのなかには生物や水草の買取・引取に対応している店があります。
アクアリウムショップが身近にない場合は生物の買取・引取サイトを探してみましょう。

たとえば熱帯魚の引取に対応している「アクアポリス」というサイトがあります。

【アクアポリス(http://www.aqua-police.com/)】

店への持ち込みだけでなく、配送での対応もしてもらえる便利なサービスです。

ただし運搬する際は、生物が安全に移動できるよう事前の準備をしっかりと行いましょう。
特に配送する場合は、水漏れをしたり振動が生物に伝わったりしないよう注意して梱包しなければなりません。

また、店によって取り扱っている生物の種類が異なるため、いきなり店に持ち込みをしても対応してもらえない可能性があります。
自分が飼っている生物が対応してもらえるか事前に確認し、運搬方法についても相談してアドバイスをもらっておくとよいでしょう。

 

 

4フリーマーケットやオークションに出品する

フリーマーケットやオークションに出品する場合、必ずガイドラインを確認してください。
会場やサイトによっては、生物全般の出品を禁止している場合や、特定の生物の出品を禁止している場合があります。

生物の出品が可能なフリーマーケット・オークションサイトとしては「ヤフオク!」があります。

【ヤフオク(https://auctions.yahoo.co.jp/)】

「ヤフオク!」の場合、下記の生物の出品が禁止されています。


(1) 動物の生体のうち、以下に該当するもの
a 哺乳類
b 鳥類
c 爬虫類
(2) 特定外来生物に該当する動物の生体および植物(卵や種子も含みます)
(3) 希少野生動植物種の個体等のうち、種の保存法に基づいて必要とされている登録等がないもの

上記に該当しない生物であれば、出品することが可能です。

引き渡し方法は手渡しと配送の2種類がありますが、いずれにしても準備に手間がかかります。その生物に適した引っ越し方法をしっかりと調べ、運搬中に生物が体調を崩さないように気を付けましょう。

また、出品しても買い手がすぐに現れるとは限りません。

人気の生物でなければいつまでも売れないまま、ということもあります。
すぐに手放さなければならない事情があるのであれば、オークションや譲渡サイトなどで引き取り手を募集するよりも、アクアリウムショップに直接相談することをおすすめします。

 

死んでしまった生物や水草の処分方法

生物の遺体は火葬や土葬をするか、ごみとして廃棄することになります。
水草の場合は土に埋めるか、ごみとして処分してください。

 

1ペット葬で火葬してもらう

ペットの葬儀に対応している火葬業者はたくさんあります。

ペット葬では人間の葬儀と同じように、住職の方による読経や、お焼香、火葬、納骨などをしてもらうことが可能です。
基本的には犬や猫が中心ですが、魚も対応してもらえる業者もあります。

ただし魚の火葬や葬儀はあまり一般的ではなく、骨を残して火葬するには特殊な技術が必要なため、対応している業者は少ないです。

また費用が高いというデメリットもあります。
業者によって費用は異なりますが、最も費用の安いプランを選択した場合でも5,000円以上かかることもあります。

【メモリアルなび(https://www.aeonpet-memorial.com/)】

プランや魚の大きさ次第ではさらに高額になることもありますので、依頼前に必ず見積もりを立ててもらうようにしましょう。

 

2自宅の敷地内で土葬する

自宅の敷地内に土葬する方法もあります。
小さな生物であれば、地面ではなくプランターに土葬することもよいでしょう。

ただし土葬はさまざまなリスクがあります。

たとえば浅い位置に埋めてしまった場合、土の外に臭いが漏れたり虫が湧いたりしてしまいますし、カラスや猫などの野生動物が掘り返してしまう可能性もあります。
そのためできるだけ深い位置に埋めなければなりません。

さらに、生物が病気に感染していた場合、土壌に悪影響を与えてしまうこともあります。
病気にかかった疑いのある生物は火葬または自治体のごみ回収に出すか、先に火葬をしてから土葬をする方法を選択してください。

 

3自治体のごみ回収に出す

生物や水草は生ごみとして扱われますので、どの自治体でも可燃ごみとして処分することができます。水気を取ってからキッチンペーパーなどに包み、ビニール袋に入れて地域のごみ回収に出してください。

ごみ回収に出す方法は費用もかかりませんし、土壌や生態系を破壊するなどの心配もありません。

ただし、ごみ置き場でカラスなどに荒らされてしまう可能性はありますので、臭いが漏れないように袋を二重にするなどの工夫をしておきましょう。

 

水槽や器具などを中古品として手放す方法

水槽や器具などは、まだ使用できる状態ならば売ってお金に換えるか、引き取ってくれる人を探す選択肢があります。

 

1アクアリウム専門の買取・引取業者に依頼する

アクアリウム用品を取り扱っている業者では、買取や引取をしてくれるところもあります。
ただし、よほど高価なものや新品に近い状態のものでない限り、高額での買取は期待できません。

汚れや破損がある場合は無償での引取も断られてしまうこともあります。
なるべく掃除をして、きれいな状態のものを持っていきましょう。

また業者によっては出張買取にも対応していますが、全国対応はしていない場合がほとんどです。自分の住んでいる地域に対応しているサイトを探すか、近所のアクアリウムショップに相談してみてください。

 

2リサイクルショップで売る

リサイクルショップでアクアリウム用品を買い取ってもらう方法もあります。
ただし状態の悪いものは買い取ってもらえない可能性が高いため、事前に水槽などをしっかりと洗ってきれいな状態にしておきましょう。

またリサイクルショップは「日本全国買取ドットコム!」のように、全国対応している店が数多くあります。

【日本全国買取ドットコム(http://kashiwa-kaitori.com/)】

宅配買取・店頭買取・出張買取の3つから好きな方法を選択することが可能です。

宅配買取や店頭買取を利用する際には運搬中に水槽や機材が壊れないよう、厳重に梱包するようにしてください。

破損や故障の心配がある場合や、売りたいものがたくさんある場合は、出張買取を依頼するとよいでしょう。

また、リサイクルショップを利用する場合の利点は、アクアリウム用品以外の不用品も一緒に買い取ってもらえるという点です。
自宅へ出張買取に来てもらい、家具や雑貨をまとめて大量に処分すれば簡単に部屋の片づけをすることも可能です。

 

3フリーマーケットやオークションに出品する

フリーマーケットやオークションに出品する場合、出品物の写真や説明文を充実させましょう。

サイズや素材、メーカー、傷や汚れなどの状態など、なるべく詳しい情報がわかるほうが買い手が見つかりやすいです。

「メルカリ」のように、サイトだけでなくアプリでも利用できるものもあります。

【メルカリ(https://www.mercari.com/jp/)】

売りたい商品をスマホで撮影して商品説明を書き込むだけなので、気軽に出品ができます。

ただしフリーマーケットやオークションでは、よほど需要の高い商品や新品同然の商品でなければ買い取ってもらうことは難しいです。
なるべく早く売りたいのであればできるだけ価格設定を低くするか、リサイクルショップなどに持っていくことをおすすめします。

またアプリやサイトでの取引の場合、商品の引き渡しは基本的に宅配を利用することが多いですが、水槽のように壊れやすいものは直接会って渡す選択肢もあります。

その場合は直接会って引き渡すことや、対応できる地域について説明文にきちんと明記しておいてください。

 

4必要としている人に譲渡する

アクアリウムが趣味の人が身近にいれば、引き取ってもらえるか相談してみましょう。
引き取ってくれる人がいない場合はネット上で探す方法もあります。

たとえば「アゲマス」などの不用品の譲渡サイトを利用する方法です。

【アゲマス(http://agemasu.jp/)】

「アゲマス」はフリーマーケットやオークションサイトと違い、無償での譲渡に特化しているサイトです。

譲渡先の募集だけでなく、物資提供の依頼も掲載されているため、物資を必要としている人をこちらから探すことができます。

このほかにも不用品の譲渡サイトはたくさんありますので、なかなか引き取り手が現れない場合はほかのサイトに変更してみることもよいでしょう。

 

水槽や器具などを廃棄する方法

水槽や器具などは素材によってごみの分別方法が異なります。
またごみの分別方法は自治体によっても少しずつ異なりますので、必ず自治体のホームページなどで確認してください。

ここでは東京都世田谷区での場合を例としてそれぞれご紹介していきます。

 

1水槽の場合

東京都世田谷区では下記のように分類されます。

・ガラス素材の場合は不燃ごみ
・プラスチック素材の場合は可燃ごみ

ただし一辺の長さが30センチメートル以上の場合は粗大ごみとして扱われます。

引用:世田谷区公式ホームページ

世田谷区で粗大ごみを出すには、世田谷区粗大ごみ受付センターにインターネットや電話で申し込み、指定された金額分の有料粗大ごみ処理券をコンビニやスーパーなどで購入します。

そして、有料粗大ごみ処理券を粗大ごみに貼り、収集日の午前8時までに指定場所に置いておくか、ごみ中継所に直接持ち込みます。

水槽を処分するときの有料粗大ごみ処理券の金額は、自宅に収集に来てもらう場合は400円、ごみ中継所に持ち込む場合は200円です。

ただし最大辺が60センチメートルを超える水槽は、自宅に収集に来てもらう場合は800円、ごみ中継所に持ち込む場合は400円となります。

粗大ごみではなく不燃ごみや可燃ごみとして処分したい場合はトンカチなどを使用して分解をしましょう。

しかし、ガラスや部品の破片でけがをしてしまう危険性があるため、必ずゴーグルや軍手などを着用をしてください。

※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

 

2ポンプなどの器具の場合

アクアリウム用ポンプなどの器具は、自治体のごみ分類表には具体的に表記されていないことが多いため、素材で判断しましょう。

もし、どのように分別すべきかわからないのであれば、自治体に問い合わせてください。

器具は分解できるのであれば、素材ごとに分解して処分します。
東京都世田谷区の場合、下記のように分類されます。

・プラスチック製、ゴム製の部品は可燃ごみ
・ガラス製、金属製の部品は不燃ごみ

また電球、蛍光管、蛍光灯は不燃ごみ、または家電量販店やホームセンターの回収ボックスに入れます。

素材ごとに分解できない場合は、基本的には不燃ごみとして処分します。ただし水槽の場合と同様に、一辺の長さが30センチメートル以上の場合は粗大ごみ扱いとなります。

有料粗大ごみ処理券の金額は品物やサイズにもよりますが、基本的に自宅に収集に来てもらう場合は400円、ごみ中継所に持ち込む場合は200円です。

※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

 

3水槽アクセサリーの場合

水槽アクセサリーの場合も、使用されている素材で判断しましょう。
たとえば東京都世田谷区では下記のように分類されます。

・木製、プラスチック製、ゴム製の場合は可燃ごみ
・陶器製やガラス製、金属製の場合は不燃ごみ

水槽アクセサリーも、一辺の長さが30センチメートル以上の場合は粗大ごみ扱いとなります。

有料粗大ごみ処理券の金額は品物やサイズにもよりますが、基本的に自宅に収集に来てもらう場合は400円、ごみ中継所に持ち込む場合は200円かかります。

もしどうしても可燃ごみか不燃ごみで処分したいのであれば、30センチメートル以下になるように分解してください。

※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

 

4底床の場合

底床とは、水槽の土壌となっている部分のことです。
底床に主に使われている素材は砂や土です。

砂や土は東京都世田谷区では自治体で回収してもらうことができません。
自治体によっては回収してもらえるところもありますが、「少量のみ」など制限が設けられていることが多いです。

自治体のごみ回収で対応してもらえない場合は、不用品回収業者に依頼をしてください。

 

5まとめて不用品回収業者に依頼する

「水槽アクセサリーやポンプなどを分解・分別するのが面倒」という場合は、不用品回収業者に依頼をする方法がおすすめです。

不用品回収業者は「片付け堂」など、全国対応しているところもあります。

【片付け堂(https://www.katazukedou.com/)】

自治体にごみを出す場合は時間や曜日が限られていますが、不用品回収業者は希望する日時に収集に来てもらうことができます。

デメリットとしては、利用料金が自治体のごみ回収よりも高いということが挙げられます。
自治体で粗大ごみを出す場合の費用は数百円程度ですが、「片付け堂」では最も安いプランでも「20,000円~」と表記されています。

また、業者によってはサイトに料金を表記していないところもあります。
回収が終わってから高額な費用を請求されて後悔することのないように、必ず最初に見積もりを立ててもらってください。

 

適切な方法で処分をしよう

生きている生物やまだ使用できる用品は、買取や引取をしてくれる相手が見つかる可能性があります。

ごみとして処分してしまうことに抵抗があるのであれば、できるだけ早いうちから準備を進めておきましょう。

ごみをとして処分する場合は、分別をしっかりと行ってください。
素材ごとに分け、自治体の指示に従って処分しましょう。
もし「お金をかけてもよいからできるだけ簡単に処分したい」と思う場合は不用品回収業者に依頼するとよいでしょう。