乾燥機の処分方法は難しい?下取り方法や家電リサイクル法についても解説

引っ越しとともに乾燥機を手放すとき、新しい乾燥機を新調するときに困るのが不用になった乾燥機の処分ですよね。自治体のごみとしてそのまま出すわけにはいかないし、サイズが大きいため自宅に長い間保管することも難しいでしょう。

今回は不用になった乾燥機の処分方法についてご紹介します。

目次
  1. 1. 乾燥機の処分方法は難しい?下取り方法や家電リサイクル法についても解説
  2. 1.1. 1乾燥機が売却できるか確認
  3. 1.1. 2乾燥機が下取りできるか確認
  4. 1.1. 3乾燥機が譲渡できる状態か確認
  5. 1.1. 4いずれも不可なら廃棄場所を選定
  6. 1. 乾燥機を中古品として処分する方法
  7. 1.1. 1買取業者にて出張買取
  8. 1.1. 2インターネットオークション・フリマで売却
  9. 1. 乾燥機を廃棄処分する方法
  10. 1.1. 1乾燥機は自治体で廃棄処分できないのか?
  11. 1.1. 2販売元の家電量販店に引き取ってもらう
  12. 1.1. 3家電リサイクル受付センターに運搬・処分を依頼
  13. 1.1. 4家電リサイクル券を購入しメーカーが指定した引取所へ持っていく
  14. 1.1. 5不用品回収業者に乾燥機の回収を
  15. 1. 乾燥機は資源性の高い製品!家電リサイクル法に基づいて処分しよう

乾燥機の処分方法は難しい?下取り方法や家電リサイクル法についても解説

乾燥機の処分方法はいくつかありますが、故障しておらずまだ使用できる場合、売却や譲渡できる可能性があります。ここでは、乾燥機の処分の流れについて順を追って説明していきます。

1乾燥機が売却できるか確認

引っ越しや新しい乾燥機の新調などで古い乾燥機を手放すときに、故障しておらず状態が良い場合、買取業者にて売却できる可能性があります。不用になった乾燥機を自宅にそのまま置いておくのは邪魔ですし、家電は使わないと劣化が早くなります。まだ使える乾燥機を手放すのであれば、早急に売却を検討しましょう。

ただ、故障していないからといって、全ての乾燥機が買取できるかというと、そういうわけではありません。買取業者の乾燥機の売却条件は厳しく、以下の条件を満たさないと買取不可もしくは、安い値段でしか買取ってくれないことがあります。

⦁ 製造から5年以内のものであること
⦁ 日立やリンナイなどの有名メーカーであること
⦁ 付属品が全て揃っていること
⦁汚れや傷が少なく状態が良いものであること

上記の条件は売却時の最低条件になります。もちろん、有名メーカーであれば製造年月日が古いものでも売却する買取業者はあります。でも、安く買取られるもしくは買取不可となり返される可能性があります。

2乾燥機が下取りできるか確認

乾燥機を新調するときに家電量販店にて下取りしてもらいたいと思う方もいらっしゃると思います。でも、残念ながら家電量販店では新調する際に有料でリサイクル回収を行うものの乾燥機の下取りを行う店はほとんどありません。

洗濯乾燥機であれば、まだ下取りの可能性はありますが、乾燥機単品での下取りは家電量販店では扱っていないと思ってもいいでしょう。仮に取り扱っていたとしても、安く下取り査定される可能性が高いです。下取りするよりもネットフリマやオークションを利用した方が良いでしょう。

3乾燥機が譲渡できる状態か確認

処分したい乾燥機の状態が綺麗でまだ十分使えるけれども製造年月日が古い、付属品が足りないなどで高価買取される見込みがなく、下取りする予定もない場合、譲渡を検討してみてはいかがでしょうか?

友人や知人など親しい間柄の人に譲るのであれば、乾燥機の使用年数が経ってたり付属品が揃っていなかったりしても譲渡できるでしょう。また、ジモティ―などのサイトやSNSを使って他人に譲渡することもできます。

4いずれも不可なら廃棄場所を選定

乾燥機が壊れていて使えない、辛うじて動くけれどもすぐに故障する恐れがあって売却・譲渡できない場合、廃棄場所を選定します。廃棄場所は以下の4つから選定します。

⦁ 家電量販店に運搬・回収を依頼
⦁ 家電リサイクルセンターに運搬・処分を依頼
⦁ 家電リサイクル券を購入し、指定した処分場へ持っていく
⦁ 不用品回収業者に処分を依頼

それぞれの廃棄処分方法の詳細については後ほど説明します。

乾燥機を中古品として処分する方法

乾燥機が有名メーカーで綺麗な状態だった場合、使用年数が短くまだ新しい製品の場合は、中古品として処分することができます。乾燥機を中古品として処分する方法は以下3つです。

⦁ 買取業者に売却
⦁ インターネットオークション・フリマで売却
⦁ 友人・知人または他人に譲渡

ここではそれぞれの処分方法についてまとめました。

1買取業者にて出張買取

出典:家電高く売れるドットコム

不用な乾燥機が故障しておらず、使用年数も短い場合、家電高く売れるドットコムのような買取業者に売却することができます。売却するのであれば、1円でも高く買取ってもらいたいと思いますよね。中古乾燥機を高価買取してもらうための条件を以下にまとめました。

【中古乾燥機を高価買取してもらうための条件】

⦁ 製造年が新しい乾燥機であること
⦁ 日立、東芝、リンナイ、パナソニックなど有名メーカーのものであること
⦁ 付属品(糸くずフィルター、乾燥フィルター、使用説明書、メーカー保証書)が全て揃っていること
⦁ 使用回数が少ない乾燥機であること

これらの条件に当てはまる乾燥機は買取業者でも高価買取査定をしてもらえます。例えば、買取業者【家電高く売れるドットコム】では、上記にあてはまる乾燥機は10,000円前後で買取を行っています。
送料・査定料・出張費などは自社負担なので、条件にあてはまる乾燥機を持っているのであれば、試しに査定をしてみるのもいいかもしれませんね。

参照:家電高く売れるドットコム 「衣類乾燥機 買取」

2インターネットオークション・フリマで売却

手間や時間がかかってもいいから、自分の言い値で乾燥機を売却したいと思う方はインターネットオークションやフリマでの売却を検討してみてはいかがでしょうか?

インターネットオークションやフリマでは、製造年数が5年以上経っている乾燥機はもちろんのこと、付属品が揃っていない乾燥機も出品されています。成約済の商品もちらほらみられるので、アピール次第では高値で取引できる可能性があります。

ただ、フリマやオークションは自分で値段を決めて出品できる一方で、購入者とのやり取りや梱包、発送などを全て自分で行う必要があります。また、値引き交渉が前提なので、交渉しているうちに安価取引になってしまうことも…。

売却の際は、購入者に安心してもらうよう写真を多めに貼付したり、乾燥機のスペックをできるだけ詳しく書いたりするなどの工夫が必要になるでしょう。また、配送料がどれくらいかかるのかも見積もってから値段を決めるようにしましょう。

なお、メルカリでは「大型らくらくメルカリ便」とよばれるサービスがあり、全国一律料金で大型家電を配送するサービスを行っています。サイズ別の配送料金は以下のようになっています。
※料金は2019年8月時点のものとなります。
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

【大型らくらくメルカリ便サイズ別の発送料金】

サイズ 料金
200サイズ
押入ダンス/肘掛け椅子/座卓/エアコン(室外機)
4,320円
250サイズ
全自動洗濯機/ドラム式洗濯機/学童机/カーペット(6畳・4.5畳)/単身用冷蔵庫/布団袋
7,398円
300サイズ
ソファ(2人掛け)/自転車(22インチ)/食器棚
10,746円
350サイズ
家庭用冷蔵庫(大型)/シングルベッド(簡易型)/自転車(26インチ)/タンス/本棚
16,254円
400サイズ
ダブルベッド/衣装タンス
22,950円
450サイズ
カウチソファ
29,646円

参照:メルカリ 「大型らくらくメルカリ便」

※画像は一例です。現在売買中の品物につきましては、リンク先をご参照ください。

出典:ジモティー

使うには問題ないけれども、製造年数が5年以上経っていたり、付属品が足りなかったりして売却や下取りが難しい乾燥機がある場合、友人・知人もしくは他人に譲る方法があります。

気の許せる友人・知人であれば、付属品の不備や製造年数の経過などきちんと説明すればトラブルになることはありません。むしろタダで乾燥機がもらえるので、お互いにとって良い取引になるでしょう。

また、友人・知人に譲渡できない場合は、ジモティーなどのSNSを使って他人に譲渡することもできます。自宅まで取りに来てくれることを条件に乾燥機を譲渡すれば搬送の手間も省けます。

ただ、ジモティーやSNSで譲渡する場合もネットフリマやオークションと同じで譲渡先のやり取り、譲渡日の調整など全て自分で行う必要があります。

お金のやり取りがない分、トラブルに巻き込まれる可能性は低いですが、手間や時間がかかってしまうので、忙しくて時間が取れない人は他人への譲渡は難しいかもしれません。

乾燥機を廃棄処分する方法

自宅にある乾燥機が故障して動かない場合、廃棄処分する必要があります。廃棄処分の方法は以下の4つになります。

⦁ 不用品回収業者に処分を依頼
⦁ 販売元の家電量販店に回収を依頼
⦁ 家電リサイクルセンターに運搬・処分を依頼
⦁ 家電リサイクル券を購入し指定した処分場へ持っていく

ここではそれぞれの廃棄処分方法や手順についてご紹介します。

1乾燥機は自治体で廃棄処分できないのか?

乾燥機は家電リサイクル法の対象品目のうちの1つなので、自治体で廃棄処分することができません。家電リサイクル法とは、2001年4月から施行された法律になります。エアコン、テレビ、冷蔵・冷凍庫、洗濯機(乾燥機含む)の4品目が対象となっており、これらを廃棄処分するには、販売元で廃棄手続きをするかもしくは市町村が案内する場所に持ち込みます。

これら4品目は、資源性が高く故障してても分解して修理パーツとリサイクルすることができ、資源の有効活用につながります。大型ごみの廃棄量を増やさないため、対象となる家電は自治体で回収しないことになっているのです。

2販売元の家電量販店に引き取ってもらう

家電リサイクル法の対象4品目の回収は、販売元の家電量販店にて回収することができます。販売元の家電量販店に引取の申込みをし、引き取って貰いましょう。なお、ベスト電器での回収方法の流れは以下のようになっています。

《ベスト電器で購入した古い乾燥機を回収してもらう場合》

⦁ 販売元のベスト電器にリサイクル申し込みを問い合わせる
⦁ 訪問日にベスト電器のスタッフが乾燥機を引取
⦁ リサイクル料・収集運搬費・回収費用を支払う

家電量販店に引取の申込みをすると、必ずリサイクル料・収集運搬費の支払いが発生します。リサイクル料とは、不用になった乾燥機を解体し、鉄・プラスチックなど素材に分けて再利用するのにかかる料金のことをいいます。

リサイクル料金は品目の種類と製造元によって価格が変わります。不用になった乾燥機の製造元は回収を依頼する前に確認しておきましょう。

リサイクル料金の目安については、ヤマダウェブコムのページをご覧ください

家電量販店にリサイクル料金を支払うと、以下のようなリサイクル券の控えを貰えます。これは乾燥機を正しい方法で出したという証拠になりますので大切にとっておきましょう。

参照:RKC 家電リサイクルセンター

後ほど説明しますが、自分でリサイクル工場へ直接乾燥機を持っていく場合のリサイクル券は郵便局で受け取ることができます。

また、リサイクル料金とともに支払う収集運搬費とは、販売元から指定されたリサイクル工場まで運ぶ費用のことを言います。

出典:一般財団法人家電製品協会 「これで解決!家電リサイクル」

なお、ベスト電器では一律1,650円(税込)となっています。(2021年3月時点)これはベスト電器の場合の収集運搬費なので、他の家電量販店では異なる場合もあります。

また、ベスト電器では買い替えの場合はリサイクル料金と収集運搬費のみで不用になった乾燥機を回収してくれます。リサイクル料金は家電やメーカーによって異なりますので事前に確認しましょう。

参照:ベスト電器 「リサイクル料金について」

いままでご紹介した不用な乾燥機の引取りまでの流れと引取にかかる費用はあくまでベスト電器のサービス内容です。他の販売元の家電量販店での引取の流れや費用は異なりますので、事前に販売元に問い合わせて確認しましょう。

※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

3家電リサイクル受付センターに運搬・処分を依頼

出典:家電リサイクル受付センター

不用になった乾燥機の販売元が閉店してしまった、販売元が遠隔地にあるといった場合、東京都世田谷区では家電リサイクル受付センターにて運搬・処分を依頼します。家電リサイクル受付センターに乾燥機の運搬・処分を依頼するときは、リサイクル料金と収集運搬費、運び出し費用が必要になりますので忘れずに用意しましょう。

《家電リサイクルセンターでの回収の流れ》

⦁ 不用になった乾燥機の製造元メーカーを確認する
⦁ 家電リサイクル受付センターのホームぺージで事前申し込みする(電話でも可能)
⦁ 家電リサイクルセンターと提携している収集会社から連絡が来るので、収集日時・運び出し等の有無・料金について確認する
⦁ 乾燥機を収集会社に引き渡す
⦁ リサイクル料金と収集運搬費、運び出しの費用を現金で支払い、家電リサイクル券(控え)を受け取る

参照:家電リサイクル受付センター 「受付から回収までの流れ」

リサイクルにかかる料金の目安は、以下の通りです。
※消費税10%で表示してあります。

対象の家電製品 リサイクル料(税込) 運搬料(税込) 合計
洗濯機(衣類乾燥機) 2,530円 3,157円 5,687円
※2020年3月時点の料金です。

参照:家電リサイクル受付センター

これはあくまでも東京都23区の乾燥機の回収方法になります。お住まいの市町村の役場のホームページで回収方法を確認しましょう。

※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

4家電リサイクル券を購入しメーカーが指定した引取所へ持っていく

乾燥機の処分費用を少しでも安くしたい場合、家電リサイクル券を購入して自分で引取場所へ持ち込む方法があります。自分で引取場所に持ち込む場合、収集運搬費用はかかりません。

《自分で乾燥機を引取場所へ持っていくときの流れ》

1. 不用になった乾燥機の製造元を確認する
2. 最寄りの郵便局の窓口でリサイクル券を受け取り、リサイクル料金を振り込む3.乾燥機の指定引取場所をRKCホームページで確認する
リサイクル券を不用になった乾燥機に貼る
不用になった乾燥機を指定引取場所まで持っていく

参照:RKC 「ご自身で指定引取場所まで持ち込まれる場合の手順」

参照:RKC 家電リサイクルセンター

自分で乾燥機を指定引取先に持っていく流れは全国共通です。引取場所に持っていくときには、指定引取先の営業時間や休日を確認してから持っていくようにしましょう。不明な点があれば、事前に指定引取先に電話して確認していくことをおすすめします。

5不用品回収業者に乾燥機の回収を

不用になった乾燥機を家電量販店にて回収してもらうまたは自分で直接持っていく方法も悪くはありません。ですが、どちらにしても手間と時間を要し、申し込みから回収まで数日~1週間程度かかってしまいます。

不用になった乾燥機は大きくて邪魔になるので、一刻も早く処分したいものです。そんなときにおすすめしたいのが、不用品回収業者による乾燥機の回収です。

不用品回収業者では、料金は少々割高になりますが短期間で不用になった乾燥機を処分してくれます。

例えば、全国に対応している不用品回収業者リングでは、乾燥機を含む家電リサイクル法の対象商品4品目の代行処分を行っています。

乾燥機の取り外しから回収手続きまで全て行ってくれるので、問い合わせるだけで不用な乾燥機の回収ができます。このように忙しい方は、不用品回収業者に手続きの全てを依頼すると手間なく処分することができます。

乾燥機は資源性の高い製品!家電リサイクル法に基づいて処分しよう

乾燥機はサイズが大きく持ち運びしにくいものなので、処分は難しいと思われがちですが、手間なく処分する方法もあります。あまり使用していない年数の浅い乾燥機であれば高価買取の可能性もありますので、売却を検討しましょう。

廃棄処分する場合は、家電リサイクル法に基づき、正しい方法で回収を依頼します。自治体の粗大ごみの処分方法よりも手続きが複雑なので、少々時間と手間がかかります。でも、乾燥機は資源性が高く、部品を新たな製品として使うこができます。資源の有効活用のためにも家電リサイクルの収集に協力しましょう。

廃棄処分したくても時間がなくてできない方は、不用品回収業者へ依頼するのもおすすめです。自分の生活スタイルに合った乾燥機の処分方法を選びましょう。