ゴキブリのふんは放置・潰すと危険!掃除と対策をして被害を防ごう

皆さまは、「ゴキブリのフン」を見たことがありますか? おそらく成虫なら見ることもあると思いますが、フンを普段の生活で見ることは少ないと思います。中には、どんな形でどれくらいの大きさ、どんな色をしているのか分からないという人もいるでしょう。実はゴキブリのフンは砂粒や塵などと「間違えるくらいに」小さく、さらにはそれが私たち人間に害を及ぼす可能性もあるのです。

では、そんなゴキブリのフンはなぜ危険で、どうやって処理すればいいのでしょうか?

目次
  1. 1. ゴキブリのふんってどんなもの
  2. 1.1. 1大きさ・形
  3. 1.1. 2におい
  4. 1.1. 3色
  5. 1. ゴキブリのふんによる3つの被害
  6. 1.1. 1持ち込んだ菌を運搬する
  7. 1.1. 2アレルギーを引き起こす
  8. 1.1. 3重要な製品の汚染
  9. 1. ゴキブリのふんはどんな場所にある?
  10. 1. ゴキブリのふんを見つけて絶対にやってはいけないこと
  11. 1.1. 1素手で触ってはいけない
  12. 1.1. 2潰してはいけない
  13. 1.1. 3誤って触ってしまった場合
  14. 1. 見つけたらさっそく掃除!正しい掃除方法と手順
  15. 1.1. 1用意するもの
  16. 1.1. 2窓を開けて掃除の環境を整える
  17. 1.1. 3ふんを取り除く
  18. 1.1. 4ふんがあった場所を殺菌、消毒する
  19. 1. ふんを掃除したら、その後の対策をとっておこう
  20. 1.1. 1生活環境を綺麗にする(掃除)
  21. 1.1. 2ゴキブリ対策用品を取り入れる
  22. 1.1. 3専門業者に依頼
  23. 1. ゴキブリのふんの掃除には細心の注意を!

ゴキブリのふんってどんなもの

ゴキブリのフンはクロゴキブリやチャバネゴキブリなど種類によって異なりますが、すべてのゴキブリに共通しているのは、尿と便の2つの排泄口がある人間と違い、ゴキブリの排泄口は一つしかないことです。その排泄口から固形、液体がそれぞれ出ることもあれば、固形と液体の両方が出てくることもあるのです。

1大きさ・形

液体と固形の両方が出る場合、細い筆で描かれた墨絵のような見た目もあれば、シミが広がったような見た目のものもあります。コロッとした固形のようなフンの場合、細かい筋が入っていたり、断面が六角形の形状、丸くツルツルとした形状のものなどいくつかのパターンがあります。

2におい

ゴキブリのフン自体は無臭ですが、人間が嗅ぎ取れない臭いというわけで、実際は近くにいる仲間を呼び寄せる「フェロモン」を放っています。

3

ゴキブリのフンの色は、食べたものに反映されます。黒いフンの場合、外で葉などの青いものを食べていたということで、家の中でゴキブリの黒いフンを見つけたら、外から侵入して間もないゴキブリがいるということになります。
ぬかなどを食べれば茶色いフンに。トマトなどを食せば赤みのある色のフンになります。

こういった特徴は、排泄口を1つしか持たないゴキブリ全体の特徴と言えます。

ゴキブリのふんによる3つの被害

私たち人間も含め、ふんには様々な菌が含まれています。
しかしゴキブリの場合、病原菌を私たちの家に運んでくるという問題があるのです

1持ち込んだ菌を運搬する

ゴキブリは、普通に外から、トイレや排水溝からなど、それぞれの侵入経路から病原菌を持ってきます。ゴキブリの持ちだす菌で代表的なのは「サルモネラ菌」という食中毒の原因となる菌で、とある実験で、ネズミを感染ゴキブリのわずかなフンと共存させたところ、ネズミはわずか1日で感染してしまいました

2アレルギーを引き起こす

ゴキブリの体とフンの成分はアレルギーを引き起こす物質になる可能性があります。具体的なアレルギー症状はくしゃみ、鼻水、皮膚や目の刺激、呼吸困難を起こします。

しかし、現在のところ詳しいことはいまだに分かってはおらず、ゴキブリの粉砕虫体やふんの粒子が鼻から入ることでアレルギーが引き起こされるのではないかと考えられています。

3重要な製品の汚染

自身の大事なもの、文化財や美術品などがゴキブリのフンによって汚染されることもあります。特に木材や紙類の被害が多く受けやすく、きや紙類を食べたゴキブリが、その場で液体の混ざったフンをすると汚れが広がってしまいます。

ゴキブリのふんはどんな場所にある?

ゴキブリは基本的に水分や餌を食した後、自分たちの隠れ家に戻ってフンをします。ごきぶりがフンをするのは彼らが巣としている場所か、巣の周辺になります。

私たちが普段目にしないような場所にあるので探してみてください

● 玄関(下駄箱の隅・裏)
● キッチン(冷蔵庫・食器棚の裏 換気扇 棚内の隅)
● 浴室(換気扇の裏 洗面所の隅 棚の中)
● 居室(テレビの裏 カーテンの下 ベッドの下)
● その他(段ボールの隙間)

「集合フェロモン」によって周りのゴキブリを呼び寄せる ⇨ふんの付近にベイト剤を置いてまとめて退治!

ゴキブリのふんを見つけて絶対にやってはいけないこと

1素手で触ってはいけない

ゴキブリのフンは菌の塊のようなものなので、素手で触れるのは絶対にやめましょう

2潰してはいけない

ゴキブリのフンは潰れてしまうと、多くの菌を空気中にまき散らすことになり、健康被害を引き起こす可能性があります。 また糞が乾燥してしまうと部屋の空気中に蔓延することになります。

3誤って触ってしまった場合

砂粒やゴミと見間違えてしまい、うっかりとゴキブリのフンを触ってしまった。または潰した・踏んでしまった場合、付近の窓を開けて換気し、フンに触れてしまった箇所を水と石鹸で良く洗ってください。不安な場合は、手洗い後にアルコールで消毒してください 何もせずに放っておくのだけは絶対にやめましょう。

見つけたらさっそく掃除!正しい掃除方法と手順

1用意するもの

● 手袋
● マスク
● 粘着ローラー(コロコロ)、ホウキとチリトリ、または掃除機など
● エタノール

2窓を開けて掃除の環境を整える

フンを駆除する際、付近の窓を開けて菌が部屋に蔓延しないようにしてください

3ふんを取り除く

粘着ローラーは、ゴミが一切ついていない状態で使用してください。フンを掃除をする時はローラーを転がす際力を入れずに、体重をかけずにローラーを転がしてください。

塵取りにフンを移す際、勢いよく飛ばさず、ゆっくりと塵取りに乗せるような感覚でほうきを動かしてフンを移動させてください。フンを捨てる際はゴミ袋やビニール袋を持って、玄関の外やベランダに出てからフンを袋に捨ててください。

ゴキブリのフンを掃除機で掃除する際は、乾燥したフンを吸い込んだ際、吸い込む出力が強すぎると掃除機の中でフンが潰れて、そのまま掃除機の排気に混じってしまい、余計に部屋中に広がってしまいます。掃除機で吸い込むときは、出力を「弱」の状態で吸い込み、掃除が終わったら紙パックごとすぐにごみ袋に捨てて、ゴミ袋の穴を塞いでください。

4ふんがあった場所を殺菌、消毒する

フンを掃除しても、近くのゴキブリを引き寄せるフェロモンがフンのあった場所から放たれているので、エタノールか消毒用のアルコールをかけて殺菌・消毒してください。

ただし、エタノール使用の際、フローリングに使用するとワックスに作用して白く濁ってしまうことがあるので、フローリング上での使用は控えてください。

漫画のように、フンのシミをふき取る際は洗剤などをシミに直接かけてよくふき取ってください。一度に落ちることは中々ないので、洗剤をかけてふき取る作業を繰り返しおこなってください。ただし、壁や床の素材によっては、ふきすぎると床や壁を傷付けてしまう場合があるので、自身で掃除をするのが不安な場合は無理をせず専門の業者を呼んでください。

ふんを掃除したら、その後の対策をとっておこう

1生活環境を綺麗にする(掃除)

いくらゴキブリのフンを正しい方法で処理してその場所を綺麗にしても、そのフンを生み出しているゴキブリが家内に存在している限り、また新しい場所に隠れ家を作ってフンをしてその場所一帯を汚すことになるでしょう。そうならないよう、まずはゴキブリが好まない清潔な空間を作り、保つことが大切です。部屋を清潔にすることで、家に潜むゴキブリが活発的に活動できる場所を大きく制限することができます。

2ゴキブリ対策用品を取り入れる

ゴキブリが潜んでいそうな「湿気の多い暖かい場所」「食べ物や水分が多くある場所」「暗くて普段人間が見ようとしない場所」にベイト剤などのゴキブリ専用の対策用品を設置して室内のゴキブリを駆除しましょう。外から侵入するゴキブリは忌避効果を持った駆除剤などをゴキブリの侵入しそうな各場所に取り入れておくと良いでしょう。

3専門業者に依頼

上記の対策をして効果がない場合、専門の業者にご依頼ください。

ゴキブリのふんの掃除には細心の注意を!

ゴキブリのフンには、非常に危険な細菌やアレルギー症状を引き起こす物質、さらには近くの別のゴキブリを引き寄せるフェロモンが含まれているため、正しい方法で掃除しなければ危険です。

ゴキブリのフンをむやみに潰してしまうと、菌やフェロモンを広げ、空気中にばらまいてしまいます。ゴキブリのフンをみつけたら、アルコール除菌スプレーなどを併用し、触れたり吸い込んだりしないように、丁寧に除去することを心がけてください。またゴキブリは卵を産んだり巣を作ったりする特徴があります。そのため放置すればするほど駆除をするのが大変になってきます。もしも、ご自分で駆除をおこなうのが難しいと感じた場合は、迷わず業者に相談することをおすすめします。