繁殖前に駆除したい!ゴキブリの卵・幼虫の効率的な探し方と駆除方法

ゴキブリの卵は、固い袋のようなものから一斉に幼虫が孵化してきます。
ゴキブリの種類によって幼虫の数は異なりますが、最大で40匹前後入っているので、孵化していない卵や幼虫を野放しにしていると大変なことになります! ゴキブリを家で頻繁に見かけたら、巣の存在ももちろんですが、卵や幼虫も探してみましょう!

では、そんなゴキブリの卵や幼虫はどこにあるのか? どういった対策や駆除をすればいいのでしょうか……?

目次
  1. 1. ゴキブリの生態、卵から幼虫まで(ゴキブリの成長過程)
  2. 1. 知ると効率的!ゴキブリの卵・幼虫はここに多く潜んでいる
  3. 1.1. 1キッチン(台所)
  4. 1.1. 2浴室・トイレ
  5. 1.1. 3居室
  6. 1.1. 4その他
  7. 1. ゴキブリの卵の駆除方法
  8. 1.1. 1卵鞘ごと手でつぶす
  9. 1.1. 2殺虫剤をかけても効かない
  10. 1. ゴキブリの幼虫の駆除方法
  11. 1.1. 1巣を駆除
  12. 1.1. 2待ち伏せ機能のある殺虫剤を使う
  13. 1. 幼虫を見かけたら繁殖の前兆と受け取ろう

ゴキブリの生態、卵から幼虫まで(ゴキブリの成長過程)

ゴキブリの卵は、「卵鞘(らんしょう)」という袋のようなものに包まれています。ゴキブリの種類によって多少大きさや形状は違いますが、キチン性と呼ばれる甲殻類の殻などに含まれる主成分から作られているので、非常に丈夫にできています。その卵鞘は、成虫のお尻から出てきて、1~2日間後に産み付けます。産み付け後の1~2週間後に再度お尻から卵鞘を出し、また1~2日間後に産み付けるという流れを、一匹のゴキブリにつき約10回ほど繰り返しおこなわれます。

冒頭での通り、卵鞘の中からは40匹前後の幼虫が孵化します。産み付けられてから40日前後で幼虫が孵化(チャバネゴキブリの場合は産み付けてすぐ孵化)するので、上記のサイクルを放っておけば家がゴキブリだらけになってしまいます。「ゴキブリが1匹いたら100匹いる」ということを耳にしたことがあると思いますが、上記のサイクルから考えれば、ゴキブリの繁殖力はもうそんなものじゃありませんよね?

知ると効率的!ゴキブリの卵・幼虫はここに多く潜んでいる

ゴキブリの種類によって異なりますが、基本的に「湿気の多い暖かい場所」に卵鞘を産み付け、孵化後の幼虫もその付近を巣にして活動します。

1キッチン(台所)

キッチンでは下記4か所を探す。
● 食器棚の下や裏
● 冷蔵庫の下や裏
● 電子レンジの下
● 洗面台の隅

2浴室・トイレ

浴室・トイレでは下記3か所を探す
● 排水口の隅
● トイレの裏・隅
● 洗濯機の裏・隅

3居室

居室では下記4か所を探す
● テレビの裏
● 引き出しの裏・隅
● ベッドの下
● 本棚の隅・本の隙間

4その他

また、大型である「クロゴキブリ」などは、人間の目も手も届きにくい屋根裏などの場所に産み付けたり、木造部分に卵鞘を産み付ける際には産み付ける場所をかじって削ることさえあります。さらに削って出た木くずを卵鞘に被せて隠すので、卵鞘がありそうな場所見ても、ただ見ただけでは分からないこともあります。

「チャバネゴキブリ」のような小型のゴキブリは、一度に孵化する幼虫の数が非常に多く、卵鞘もゴキブリ自身の体重と同じくらいに重いので、卵鞘を抱えたメスは至近距離の水分は摂取に向かうものの餌を探しに行くことはあまりなく、巣でじっと過ごしています。そのため、自分たちが人間の目に触れずに過ごせる 物の裏や隅(巣)や、その周辺に卵鞘や幼虫が潜んでいます。

その他、可能性の高い場所
● 屋根裏・縁の下
● 段ボール・新聞紙のすき間
● 観葉植物の下(土の中)
● エアコン室外機付近
● 玄関の隅

ゴキブリの卵の駆除方法

1卵鞘ごと手でつぶす

卵鞘は見つけたらプチっと自身の手で潰した方が一番です。卵鞘が丈夫に作られているとしても、グッと大きく力を入れる必要はなく、潰したときに鞘が開いて中の卵が乾くようにすれば問題ありません。とはいえ、雑菌や細菌を多く含んだゴキブリが生んだものなので、直接潰す時や回収する時などは、手袋などを着用して直接手で触れないようにしてください。

2殺虫剤をかけても効かない

結論から言いますと、卵鞘に殺虫剤を撒いても中の卵を完全に駆除することはできません。卵鞘の状態で殺虫剤をかけても薬品成分が浸透しにくく、薬剤が届かなかった卵は生き残ってそのまま孵化してしまいます。

実際にチャバネゴキブリの隠れ場所(巣)に殺虫剤を撒くと成虫や幼虫、卵鞘をお尻に抱えたメスも死にます。しかし、卵鞘内の卵が生きている場合があるのです。殺虫剤が撒かれたときに卵が確実に死ぬのは、「メスが驚いて逃げ惑う」「意図せず卵鞘を落としてしまった」ときです。まだ母親から水分をもらう必要のある時期に落とされてしまうと卵は乾燥して死滅します。薬品成分で駆除を狙うより、乾燥させた方が確実に卵鞘内の卵たちすべてを殺すことができます。

ゴキブリの幼虫の駆除方法

1巣を駆除

幼虫は孵化後、他のゴキブリのフンを餌とします。なので、巣が無い限り最初の餌となるフンを食べれずそのまま死んでしまう可能性が高くなります。また、フンがある場所はゴキブリの巣近くが最も多くなっています。常に綺麗にしておくのが効果的ですが、フンと思ったら必ず取り除いておきましょう。 巣を作りやすい家電製品の下や裏、キッチンの中、ブレーカー付近、植木鉢の下など、 ゴキブリの卵の孵化が始まる春先にはしっかり掃除しておきましょう。

2待ち伏せ機能のある殺虫剤を使う

ゴキブリの幼虫は個体が小さく、床との接触面も大きいため毒餌を食べずとも、待ち伏せタイプの殺虫剤が撒かれた床を通るだけでも殺すことができます。漫画のようにゴキブリの幼虫は孵化後のしばらくの内は単独で行動することはなく、あまり広い範囲を行き来はできないので、待ち伏せタイプの含まれた殺虫剤は特に有効と言えます。

幼虫を見かけたら繁殖の前兆と受け取ろう

ゴキブリは種類によってもその数は違いますが、繁殖力が非常に強い害虫です。普段見かけず急に現れた時や、頻繁に見るようになった時など、とにかく一度でもゴキブリを見ることがありましたら、勇気を出してゴキブリが潜んでいそうな「暖かい場所」「食べ物や水分の多い場所」「普段目を通さないような場所」をくまなく探してみてはいかがでしょうか?

そこで卵鞘や幼虫を見つけたらゴキブリ繁殖の赤信号! 見つけ次第、早急に卵鞘は潰し、幼虫は殺虫剤やベイト剤などを置いて、駆除しましょう。燻煙剤を使用すれば、卵鞘に対しては期待は難しいものの、成虫と幼虫をは残らず駆除できる可能性は高いです。

それでもなおゴキブリが出現して自身では対応しきれない、自身では気持ち悪すぎて対応できない場合などは、ゴキブリ駆除の専門業者に依頼してください。