ムクドリは駆除できない?! 自分でできるムクドリ対策で騒音や糞被害から家を守るには?

目次
  1. 1. ムクドリってどんな鳥?
  2. 1. そんなムクドリによる被害とは?
  3. 1.1. 1鳴き声(騒音)
  4. 1.1. 2自宅に巣作りとダニ(巣に含まれたダニが室内に侵入する)
  5. 1.1. 3食害(畑や果物に被害)
  6. 1.1. 4糞・羽
  7. 1. ムクドリは害鳥だけど、“駆除”することができない!
  8. 1.1. 1鳥獣保護管理法にて…
  9. 1.1. 2自治体でも厄介なムクドリ。
  10. 1.1. 3駆除以外でできること
  11. 1. 駆除が無理なら、“対策”!その他ムクドリ被害の防止グッズ
  12. 1. 困ったら業者へ相談

ムクドリってどんな鳥?

ムクドリは日本全域に生息し、季節による移動もしない各地でよくみられる留鳥です。全長24mほどあり、黒っぽい羽根とオレンジ色の足とくちばしが特徴です。雑食性で種子以外にも害虫も食べるため益鳥として法律で保護されていました。
しかし近年、ムクドリの鳴き声や大量の糞などによる被害が各地で増加をはじめ、市民の方々もそれを訴えております。
ムクドリの繁殖時期は年に1~2ほどで、その期間は3月下旬~7月までとなっております。卵は一度に4~7個ほど産みますが、約12日で孵化してその後23日ほどで巣立ちを始めます。巣立ちまでの日数が短く、繁殖数が高いです
また、孵化から巣立ちまでを終えてもしばらくは親鳥と共に行動します。こういった形でムクドリは群れが作られ、時には空一帯を覆うほどの規模にもなりえます。

そんなムクドリによる被害とは?

1鳴き声(騒音)

仲間同士のコミュニケーションや外敵からの安全確認のためにムクドリは集団で鳴き声を発生します。ムクドリの群れは時に1000羽以上の規模になるため、そんなムクドリ達が一斉に鳴けば相当な騒音になってしまいます。
ムクドリは睡眠中以外でコミュニケーションをとるために鳴き続けるため、騒音被害は長時間続きます。近年は夜になっても街の明かりによって暗くならないためにムクドリが眠らず、延々と騒音被害に悩まされるといった事態が多発しています。

2自宅に巣作りとダニ(巣に含まれたダニが室内に侵入する)

野鳥の巣はダニが発生しやすいため、壁の間や外窓の上あたりなどにムクドリの巣を作られてしまうと、室内にダニが侵入してくる可能性が高まります。普段はムクドリに寄生して血を吸っていますがムクドリが巣立っていき巣の中が空になるとダニたちはエサである血を求めて室内に侵入します。このダニに噛まれると発疹が発生したりアレルギーの原因となります。

3食害(畑や果物に被害)

ムクドリは雑食性のため、虫だけでなく果実や野菜なども食べます。そのため6月~10月になるとムクドリが果樹園や畑などに現れて作物を食い荒らされてしまいます。ムクドリの群れは数が非常に多いので、一度ムクドリの群れに襲撃されると、大きな被害が出てしまいます。ただし、ムクドリも苦手なものはあるようで、柑橘系の果物は食べない傾向にあります。

4糞・羽

ムクドリの主な被害の一つで、群れで行動して糞も一斉にするため、糞による被害はほかの野鳥と比較しても非常に大きいです。
服撮りに限りませんが、野鳥の糞にはウイルスも混ざっている恐れがあり、糞を片付ける際に乾燥した糞の粉塵を吸い込んだり直接手に触れてしまうとウイルスに感染して感染症にかかってしまう可能性が高まってしまいます。

ムクドリは害鳥だけど、“駆除”することができない!

1鳥獣保護管理法にて…

ムクドリが害鳥であることは理解できたと思います。以上の被害を聞いて、一刻も早くムクドリを駆除するべきと考えたと思いますが、日本では自然の生態系を守るため「鳥獣保護管理法」で守られています。この法律によって野生の鳥獣たちを駆除したり飼うことをしてはいけないのです。ムクドリもまた例外ではなく、もしムクドリを殺してしまった場合は法律で罰せられてしまいます。しかしだからと言ってムクドリをそのまま放置することはできません。幸い追い出すだけなら法律に触れることはないので、道具を活用して追い出しましょう

2自治体でも厄介なムクドリ。

群れの規模によっては1,000匹以上の集団となりえるムクドリは、その数と上記の法律のために各自治体でも手を焼いております。
たとえば、姫路城で知られる姫路市は長い間ムクドリの被害に悩まされており、ムクドリが嫌う警戒音を流したり、天敵の模型をぶら下げるなどの対策を取りましたがこちらは失敗に終わりました。
2015年にムクドリの嫌う周波数音波を発生させるパルス発生装置を導入しました。1台約30万円にもなる代物をムクドリの被害地域の大手前通り8台設置したことでムクドリたちは別のエリアへ移動していきました。
しかし、逃げた先にう2台移動させると、再び大手町通りの装置のない場所へと戻っていってしまったのです。
装置の導入で糞の数などの減少の効果はありましたが、騒音の被害はいまだに収まっておらず、ムクドリを追い出す難しさもうかがえます。

3駆除以外でできること

忌避剤の使用

ムクドリがねぐらとしている木に忌避剤を使用することで近づけなくさせます。ただし、極度な高所な場所や広範囲に設置する場合は専門の業者に依頼することをおすすめいたします。

設置された巣の除去

ムクドリの巣は確認次第駆除をしてください。ただし、野鳥の巣にはダニが多く潜んでいるため、無理に自身で取り除こうとすれば無数のダニが駆除しようとした人を刺したり、室内に入り込む恐れがあります。駆除の際は専門の業者に依頼してください。

電飾(イルミネーション)で追い払う(福井県)

福井市で実際におこなわれている対処法で、ムクドリが集まる街路樹に赤、青、黄の各2,000個のLEDのイルミネーションを取り付け、夕方から朝までの点灯を数日間持続する方法がおこなわれました。個人で行う場合、さすがに約2,000の規模は難しいですが、玄関先や庭前面にイルミネーションを設置するなど、自身の可能な範囲でやってみるのもいいでしょう。

駆除が無理なら、“対策”!その他ムクドリ被害の防止グッズ

防鳥ネット
鳥型かかし
バードレスマット(剣山)
バードスパイク

通用しない場合、“害がない”と見抜かれている!
ムクドリはカラスのように学習能力があります。上記で紹介した電飾を施しても毎日同じもので同じ光り方をさせていると慣れてしまい、全く逃げなくなります。定期的にアイテムや光り方を変えるのが大切です。剥製や人形も例に溺れずその対象となります。ムクドリを仕掛けに慣れさせないよう、次々と新しい方法を継続して繰り出していく必要があります。
1万円前後のもので電飾の色を変更でき、ランダム変動する超音波や威嚇音などの機能が搭載された防除アイテムもあります。赤外線センサーで害鳥や害獣の動きを感知し、水を強力に噴射するという防除装置も海外でよく使われており、パターンを学習されないようランダムに水を噴射し、慣れを防止する機能もあるようです。
自治体と違い、個人では鷹匠に依頼したり、騒音を伴うロケット花火などの乱用はできないため、こういった防除装置をムクドリが慣れる前に次々と入れ替えながら使っていくのが、現状最も効果が期待できる方法になります。

困ったら業者へ相談

被害の規模が防鳥ネットなどでの防除のみで済めば悩む必要はありませんが、そうでない場合はやはり専門業者にお任せしてしまうのが確実かもしれません。ムクドリ駆除を業者に依頼した際にかかる料金は、状況や範囲にもよるため一概には言えませんが、調べて探せば市販の防除装置と同程度の価格から駆除を請け負っている業者もあります。

自分で対応するにもコストがかかり続けることを考えると、最初に費用が計算でき、大変な駆除作業を任せてしまえる業者の方が、効果も約束されてお得と言えるかもしれません。ムクドリ被害でお悩みの方は、一度相談できる業者を探してみることで打開策が見つかる可能性もあります。
ムクドリの業者を探すときは、まず実績とアフターフォローの有無をしっかりチェックすることをお勧めします。比較サイトなどもありますので、いくつかの業者を比べて、出張費や追加料金などの案内がきちんとしている業者を選ぶことをおすすめいたします。